唐澤塾
唐澤豊が情報通信技術+経営術+人生術+創造性を中心に一期一会を追求する私塾
小学校6年生の時の作文「有線放送」
~~~~~|~~~~~|~~~~~|~~~~~|~~~~~|~~~~~|~~~~~有線放送

~~~|~~~~~|~~~~~上郷小学校6年2組~~~~~|~~~~~|~~~~~~|~~~~~唐沢 豊

上卿村では、春の農はん休みのころから、そくりょうをして有線放送の準備をしていた。秋になってから、柱にする木が、山からどんどん切り出された。そして、それのかわをむいて、がいしをつけた。それを、村の人達で、あなをほって柱を立てて行った。だんだん方々へ柱が立って、柱だらけだ。

毎日学校へ来るころ、農協から、オート三輪に大ぜい乗って方々へ行く。そして、上黒田から、線をはり始めた。家の方も、このあいだひいた。有線放送の出来上がるのもま近になった。そして、ある日学校から帰って見ると、有線放送の機械がおいてあって、線をひいてあった。

学校へ行くと、「おら方なあもうとりつけたよ。」「もうつけた。おら方はまだ線がひいてないよ。」「まだひいてない。おら方なんかうんと前にひいたよ。」とか言っていろいろ有線放送のことが、いつも耳には入る。

家に帰っても、「有線放送が出来るとつごうがいいなあ。」と言っている。いつも受話器のそばを通るといじってみたくなって。「カチン。」とスイッチを入れてみるすると、「ジージーイ。」と音がする。このあいだやったら、何か聞こえた。しいちゃが「さっきやったら、もしもしって言ったもんできっちゃった。」と言っていた。ぼくがやったら、「もしもし。」と言っておいて、「こらこぞう。」と言われた。おかあちゃもやったと言っていた。

学校へ行ってみんなに話した。みんなも、「おれがやったときは、もしもしって言ったぞ。」と言っていた。家へ帰ってまたやったら、「もしもし受話器をいじらないで下さい。」といったので、あわてておいた。けれども、どうかやってみたくなる。おじいちゃは、「聞えるか。」と言って、受話器をさかさまにして、「聞こえんぞ。」と言っていたので、「おじいちゃさかさまじゃない。」とみんなでわらっておしえてやった。それでも、「聞こえんぞ。」と言っていた。このあいだおかあちゃが、「スピーカーで何か言っておった。」と言っていた。おとうちゃも、「どうも聞こえるようだぞ。」と言っていた。

二十三日の時、おちゃを飲んでいたら、かねが鳴ったので、おもてへ出てみたら、雨が降っていて、よくわからなんだが、ごてん山の方からけむりが出ていた。「ありゃ飯田かな。」とおかあちゃが言った。「かなえだなあ。」とおとうちゃが言った。家へ入ってみたら、「火事のお知らせをします。」とスピーカーから聞こえて来た。「火事はかなえのしん。」とあとはよくわからなんだ。

きのうは、家へ帰ったら、「ただ今スピーカーのテスト中でございます。この声はどうですか、聞きよいですか。」と言っていた。それから、ラジオの放送をかけた。家は、六十二回線の七番だ。それから夕飯がすんでから、「お知らせします。飯田駅のそばにまいごがいます、上黒田の。」とまいごのことを言っていた。そして、村長さんの話があった。もうこれからは、どこへでも話が出来る。


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神とコンピューター ~その類似性~ (10) 半導体とは何か
前々回の「半導体ビジネスとは何か」で重要なことを書き忘れたので、まず、最初にその補足を。

半導体は18ヶ月で製造コストが半分になるということを述べたが、もうひとつ重要なことは、その生産規模とコストの関係である。生産規模が大きい方がコストは安くなるので、半導体は設備産業と言われている。業界で売上・利益共に一番になるには、不況の時でも設備投資を続けて、生産規模において一番になることである。過去においては、NECがしばらくの間は世界一であったが、インテルが不況時も設備投資を続けた結果一番になり、それ以後もその地位を保っているのは、設備投資がダントツの一番だからである。そのためには、高い利益を上げられる製品を開発し、その利益を再投資するのである。

さて、これからは半導体そのものの仕組みを解り易く述べてみたいと思う。興味のない方は読み飛ばして頂いて結構である。

初期の頃に使われていた半導体用の素材はゲルマニウムやセレンであったが、現在最も多く使われている素材は地球表面に最も多く存在する元素であるシリコン(珪素)である。
半導体は、99.9・・・9%と9が9つ(最近は超細密になっているので、それ以上の純度が要求されるかも知れないが)続くような非常に純度の高い素材に、砒素のような不純物(といってもこれはシリコンから見た場合であって、砒素そのものの純度は9が12個続くくらい、やはり非常に高いものである)と言われる他の元素を微量に焼き付ける(高温ガス状で拡散浸透させる)と半導体が出来るのである。実際の構造はもう少し複雑であるが、そのひとつひとつの素子はトランジスターという3極構造が最も多く使われている。

トランジスターとはどんな仕組みかと言うと、例えば渡ろうとする川に細い丸木橋が掛かっていて、普通はそのまま渡れるのだが、場合によっては橋の真中に大きな人食いワニが口をあけて待っているので引き返すしかなくて渡れないこともある、といったようなものである。人が電子で、橋がチャネルと呼ばれる半導体の道で、ワニがゲートと呼ばれる制御信号のようなものと想像して頂ければよい。

しかしワニは合図に合わせて出るか出ないか決めるので、全く不意に出るわけではないし、次の合図までは、出ない時は出ないし、出たら出たままでいると考えて貰えばよい。この合図が昔は1秒間に千回くらいであったが、今は5億回くらいである。これをクロック周波数というのだが、皆さんもパソコンを買う時に、400メガヘルツだとか500メガだとかいうことを見たり聞いたりしていると思われるが、CPUがこのスピードで信号処理をしている、ということである。

現在最先端の半導体製品では、この橋の長さに相当するのは0.18ミクロン(百万分の1メートル)ほどであるから、ひとつひとつのトランジスターという素子が如何に小さいものか、想像できるであろう。

こうしたトランジスターの組み合わせで、両方の信号が1だったら1を出すAND回路、どちらかが1だったら1とするOR回路、1だったら反転して0にするNOT回路の3つの組み合わせで、あらゆる論理を実現している。

現在のCPUのような大規模な回路は、1センチ角くらいのチップに数百万個のトランジスターが入っているのである。

更に興味のある方向けに、半導体の造り方を簡単に説明しておこう。

素材のシリコンは、まず1400度で溶かして丸い結晶の棒を作りそれを薄い板にスライスするのであるが、丸いウェハースの様なので、ウェハーと呼ばれている。今はこの直径が20センチもあるが、私が仕事を始めた頃は5センチくらいであった。この上にマスクと呼ばれる回路パターンの型を印刷したガラス板を通して、写真を焼き付けるのと同じような方法で焼き付けてはガスを拡散して、また焼き付けるといった工程を20回程繰り返して作るのである。

前述のようにその最小パターンは0.18ミクロンという微細なものであるから、工場の中は、1立方メートルの空気に0.1ミクロン以上のごみが1個以上あってはいけないくらい清潔でなければならない。

半導体を作るのはこうした清潔度の非常に高いクリーンルームという環境の中で、宇宙服のような防塵服に身を固めて作業するのである。日本では、作業に入る前に風呂に入り全身を洗ってから防塵服を着させる会社もあると聞いたことがある。女性は化粧禁止であるし、化繊の下着も静電気を起こすので禁止である。微細な半導体は静電気にも弱いのである。また途中の工程で洗浄に使われる水も空気同様の純度が要求される。

ちなみにこうした最新の大規模半導体工場を建設するには、数千億円も必要で、もう直ぐ1兆円になるだろうとも言われている。儲かるからと言っても誰でも半導体メーカーを始められるものではない。

素材としては無限に近いシリコンであるが、将来ずっと使えるのかと言うと、もう限界に近いところまで来ていて、シリコン分子を何個か並べた厚さや距離が限界であり、0.1ミクロンくらいが限界と言われて来た。あと数世代先でもうそれ以上の微細化は出来なくなる。その先は、新しい素材を見つけるか、2層、3層と積み重ねて高層建築のように立体化するかのどちらかであるが、シリコンに替わる安くて作りやすい素材は未だに見つかっていないので、立体化に向かうのではないかと思われる。

ちょっと堅苦しくなったが、コンピューターの主用部品であり、その産業特性を理解して貰うには、以上のことを頭の隅に置いていれば、もう貴方は今日から俄か専門家の仲間入りである。

創業元禄15年の「笹巻けぬき鮨」
弊社は神田小川町にあり、地下鉄千代田線の新御茶ノ水駅、丸の内線の淡路町駅、都営新宿線の小川町駅の三駅に近いところにあります。

近くには、有名な老舗がたくさんあって、食べることには困らないのですが、それらの中でも最も古いと思われるのが、創業元禄15年という「笹巻けぬき鮨」です。

将軍が鷹狩の帰りに立ち寄り、食べ物を所望したところ、何も無かったので、笹の葉で酢飯に刺身を載せて包んで差し上げたのがそもそもの始まりという話だったと思います。

元祖江戸前鮨、ということになりますが、にぎり鮨ではなく、押し鮨です。
一人前は小さめの押し鮨が7~8個だったと思うので、出て来た時は、これで腹いっぱいになるだろうか?と思いますが、酢飯を押してあるので、ひとつでも見た目よりは結構量があり、腹八分目にはなりますから、丁度良い量だと思います。

一度は試してみる価値のあるものだと思いますが、詳しいことは、日経BP社のサイトで“ライフスタイル”のページに“男のための「昼飯レベルアップ」計画”という連載の第16回に書かれていますので、ご参照下さい。

http://nikkeibp.jp/style/life/topic/satonao/050725_sasamaki/index.html

これがお店の外観です。
SA310005.jpg


冷房設定温度1度で7%の電気代が節約できました!
6月1日にこのブログで、冷房温度を上げて夏日はノーネクタイ・ノー上着に! と書きました。

弊社事務所の冷房設定温度は、昨年は26度にしたのですが、今年は1度上げて、27度にしています。そして2ヶ月経過したところで、経理の方から、

6月も7月も、昨年に比べて電気代が7%節約できた!

という報告がありました。これは思っていた以上の節約効果だと思い、嬉しくなったので、皆さんにもお知らせします。

今朝も千代田線の冷房が低すぎるので、半袖では寒く、電車に乗って少しして、ユニクロのシルキーコットンの黒いカーディガンを鞄から取り出して着て来ました。最近は、どこに行くにもこれを持ち歩いています。

政府が今年推進しているクールビズでは冷房温度を28度に設定するように呼びかけていますが、私はこういう極端な呼びかけをするから、実現しないのだと思っております。昨年より1度でも2度でも上げて、28度に近づけましょう!と言えば、実施してくれるところは増えるのではないかと思われます。

これから本格的な暑さがやって来ます。
皆さんも、ご自分の職場や自宅の冷房設定温度に注意して、低すぎる場合は上げるように関係者に働きかけましょう!

そうすれば、ノーネクタイ・ノー上着の快適な環境で仕事をし、なおかつ経費節約ができるのです。

第2期唐澤塾:メルマガ#7:新しい組織
日本の古い企業組織にどっぷり浸っていたりすると、深いピラミッド型の組織が当たり前と思っていることだろう。組織論の専門家からすると、世界の最先端は、フラット化と柔軟化が進んでいる。また適正な組織の大きさは、50人程度が最大と考えられている。

では新しい組織はどこがどう違うのかについてこれから述べてみよう。

そもそも、ピラミッド型は指揮命令を間違えてはいけない軍隊で生まれたものである。それを民間企業の製造ラインなどを組織化するに当たって、お手本として導入したのである。昔は上司の命令に従って、言われたことを言われたようにやることが要求されたから、この組織が良く機能した。日本でも今迄は大企業での仕事のやり方がトップダウンであったから、それで良かった。

ところが、米国では以下のようなビジネス環境が変わって来た。

* 成果重視主義で年俸制、ストックオプション制など様々なインセンティブを与える
  企業が出現した
* 競争の激化により徹底したコスト削減と生産性向上が必要となった
* 技術の進展が加速されたことによりスピード経営が要求される
* 市場も成熟化し顧客の嗜好が多様化したため商品開発は顧客主導となった
* 男女機会均等が徹底された
* SOHO化が進み個人企業家が増加した
* 利益どころか売上もないベンチャー企業でも株式公開することにより莫大な利益を
  生むことになった
* インターネット・イントラネット・エクストラネットが進み、機密性を維持しつつ
  情報共有が可能になり、バーチャル・カンパニー制が現実のものとなった
* 技術・市場・製品・サービスなどの広汎化により、仕事も専門化したため、ゼネラ
  リストが減る一方細分化された専門家が多くなった
* 電子商取引市場の出現により、新しいビジネスモデルの創造が先行者利益につながり
  ビジネスの勝敗を分けるようになった
* 必要に応じて優秀な社外の専門家も社員と同等の立場と環境が与えられ(名刺、パソ
  コン、メールアドレス、電話、机など)チームに参加を要請するが電話と電子メール
  だけの参加により出社せずテレコミュートすることもある

こうした状況に対応するためには、旧来のような労使対立が残っている業界は立ち遅れ、順応した企業は伸び続けている。

順応する最先端の組織とは、次のようなものである。

* トップから担当者レベルまでの階層は、最高で4段以下のフラットな組織
* プロジェクトに応じてチームを組織し、チームリーダーは組織の長ではなく、年齢・
  性別・経験に寄らず対象分野の専門家を指名するが、多くの場合は提案者(言い出し
  っぺ)である
* 最終意思決定者はチームリーダーであり、稟議や会議などの公式ルートだけではなく、
  電子メールのやり取りの結果、独断で決定することもあり、反対意見のメンバーでも
  その決定に従い、プロジェクト成功のために一丸となって実行しなければならない
* プロジェクト・チームのリーダーは、参加者の業績評価を行い、それぞれの部門長に
  報告する(他部門の長がメンバーに入っている場合には、チームリーダーに評価され
  ることもある)
* 誰がプロジェクトに参画するかは、上司ではなく、参加者本人が必要であるとの意思
  により決定される
* 一人の人間が複数のプロジェクト・チームに参加できる

さて、皆さんが現在所属している組織と比較してどう思われるであろうか?とてもこのような組織では仕事ができないと考えるか、これは理想的だから、早く自分の組織もこうなって欲しいと思うかの両極端ではないかと思われる。こうした新しい組織を望んでいるのは、現在は現場の担当者として物分りの悪い上司の下で四苦八苦している若い人と、何とか改革をしたいと真剣に考えている企業経営者ではないだろうか。望まないのは、中間管理職的な立場で、あらゆる点でなるべく現状維持ができれば良いと思っている中高年男性ではないだろうか。

待望の本がついに出ました!「子どもといっしょに安心インターネット」



佐世保の小学生殺人事件以来、インターネットの問題点と使い方を子どもや親にわかり易く説明した本が必要だね、という話を仲間内でしておりました。

そして白羽の矢が当ったのは当時はまだIBMの社員だった尾花紀子さんです。
忙しい彼女一人では大変だということで、何人かが応援する共著の形で、岩波書店から出版されることになり、ついに26日に発売となりました。

私も読み始めたところですが、なかなかわかり易く書かれているので、よくわからないという方は勿論のこと、知ってるつもりの方も、読んでおかれると宜しいかと思われます。これが第一弾の赤本で、第二弾は黄本、第三弾は青本というしゃれた3冊構成で出版されますので、続編も楽しみにお待ち下さい。

以下は、岩波書店の編集部からの案内です。ちょっと長いですが、転載します。

『子どもといっしょに安心インターネット
なにが危険なの?:ホームページ・メール・個人情報』

尾花紀子(IT教育コンサルタント)・高橋慈子(ハーティネス代表)・
内田勝也(情報セキュリティ大学院大学助教授)・杉原五雄(渋谷区立小学校元校長)著

ISBN4-00-026828-7 C0036
定価(本体1900 円+税)
7月26日発売 (A5判並製:192頁)

いままで考えられないような小中学生のネットがらみの凶悪事件が頻発しています。ある調査によると、子どものインターネットの使い方に不安を感じる母親は63%にのぼります。本書は母親の視点に立って、安全なネットの使い方を、セキュリティや教育の専門家を加えて、基本中の基本から事例を中心にわかりやすく解説します。

●著者からのメッセージ
ちょうど一年前、長崎県佐世保市でたいへん悲しい事件が起きました。この後しばらくの間は、インターネット・コミュニケーションのマイナス面ばかりをクローズアップした報道が繰り返され、学校の先生や親たちは一様に子どものインターネット利用への不安に襲われました。
 私は以前から、ITを良く知る大人たちの押し付けではない、子どもたちの目線で捉えるインターネット本を書きたいと考えていました。それは、IBM社員としてパソコンや通信の変遷と共に二十余年歩んできた経験からというよりも、私生活でひとりの母に戻った時、たくさんのママや先生、そして何より子どもたちからの質問や相談に応じ続けてきたからです。
 「よく知らないから子どもには教えられない」と及び腰な大人たちを尻目に、好奇心旺盛で余計な既成概念はあまりなく、素直で柔軟な子どもたちは、あまり苦労をせずにインターネットを使いこなしています。そんな子どもたちにとって本当に必要なことは、インターネットの技術的解説ではなく、大人たちが長い人生経験の中で体得してきた『善悪や危険を判断する力』なのです。これなら、教えてあげられるような気がしませんか? そうです、みなさんの力が必要なのです。

●奥付の著者略歴

尾花紀子
IT 教育コンサルタント。日本IBM を経て現職。同社初の子供向け教育ソ
フト「カルロシリーズ」をディレクション。パソコンや教育に関わるイベ
ント企画&プロデュース、各種プロモーションに携わる。ネット問題につ
いて学校での講演も行っている。中学生の長男、小学生の長女の母として、
多くの母子達をサポートしている。 http://www.frey.jp/

高橋慈子
ハーティネス代表取締役・立教大学非常勤講師。テクニカルライティング
を専門分野として、マニュアルや書籍等の企画・制作、教育およびコミュ
ニケーション支援サービスを行う。4歳男児の母。主著に『かんたん家族
のインターネットと電子メール』(技術評論社)『文系学生のためのコンピュ-
タ・リテラシィ読本』(角川書店)等。 http://www.heartiness.co.jp/

内田勝也
情報セキュリティ大学院大学助教授・中央大学研究開発機構助教授。ネッ
トワークセキュリティや情報セキュリティ人材育成プロジェクト等、日本
での情報セキュリティの第一人者。主著に『有害プログラム』『情報セキュ
リティ事典』(共立出版)『セキュリティハンドブック』(日科技連出版社)など。

杉原五雄
「自然田舎塾」代表。大田区立都南小学校・田園調布小学校で教頭、大田区
立大森第一小学校・池上小学校、渋谷区立中幡小学校で校長を歴任。自然
体験学習とネットの活用などを軸とした「畑と英語とコンピュ-タ」とい
うキャッチコピ-で学校経営を行う。主著に『畑と英語とコンピュ-タ』(丸
善)『どんぐり校長の自然塾』(山と渓谷社)など。

●目次

はじめに

第1章ネットのなかの危険とは

1メールで起きる危険について
 a「ステキないい人」にご注意
 b「メルアド」はいちばん怖い個人情報
 cウイルス、迷惑メールやチェーンメール
 dグループ交際から二人っきりへ

2一方的に送り込まれる「危険」とは
 a普通にメールしているだけなのに
 bクリスマスのメッセージだ!
 c迷惑メール1(海外からなだれのように)
 d迷惑メール2(てっきり友達だと思った)
 e迷惑メール3(メル友になりませんか?)
 f迷惑メールの罠
 gこんな登録したっけ?─ホームページのURLをクリックしないで

第2章知っておきたい「たった三つのからくり」

1メールアドレスが第三者に知られるからくり
 aホームページからメルアドが盗まれる?
 b届いたメールに返信すれば相手に知られる
 c勝手に友達のメルアドを伝える
 dネット上でメルアドを盗まれる
 eリストを持っている人からメルアドが買い取られる
 f捨てたパソコンやケータイから漏れる

2なりすましが横行するからくり
 aユーザーIDとパスワード管理について
 b暗号化されていないページに個人情報を入力していませんか?

 c自分以外のパソコンに何か残してきてはいませんか?
 d個人情報の再入力を促すフィッシング・メールに要注意!

3パソコンが外から攻撃されるからくり
 aクラッキングされる
 bウイルスに感染する

コラム 子どもを取り巻くさまざまな危険●杉原五雄

第3章 危険の見分け方

1迷惑メールの見分け方
 a迷惑メールの見分け方の基本
 b迷惑メール実例集
 c迷惑メール判断のポイント

2危ないホームページの見分け方
 a企業や団体のホームページは、まず運営者をチェック
 b情報サイトや検索サイトを利用して評価を知る
 c十八歳未満禁止サイトに十八歳未満は入るべからず
 dどうしても不安なら、ネットに明るい人に見てもらおう

第4章どう危険の原因を絶つ?

1インターネット、始める前にこれだけは確認
 a事が起きる前の対策、これが「セキュリティ」の考え方
 bプロバイダー(ISP)を選ぶ 
 cウイルス対策ソフトを正しく使う 
 dメールからウイルスに感染しないよう設定する・気をつける
 eアップデートはきちんと行う
 fパスワードを正しく扱う
 
コラム ファイアーウォールの仕組みを知ろう●内田勝也

2迷惑メールを阻止する
 aプロバイダーのブロック機能を使いこなす
 bメールソフトの設定で自動的に、振り分け、削除、送信者を禁止する
 cケータイメールも設定をしておく

3個人情報を守るためには
 aメルアド、こう管理しよう
 bアンケート、プレゼント、懸賞などの対処法
 cスパイウェアを知っておこう

4安全なオンラインショッピングのために
 a信頼性の見分け方
 bクレジットカード情報をどう管理するか
 cネットオークションの利用と詐欺行為への対処
 d架空の請求には
 e危険な現状を把握して自分たちを守る
 
コラム 子どもを守る―フィルタリングソフトでできること、できないこと●内田勝也

役立ち情報 おすすめサイト

あとがき

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本の岩波書店紹介ページ(注文もできます)


http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/7/0268280.html

【2005/07/28 11:55】 推薦図書 | TRACKBACK(0) | COMMENT(4) |
衛生への不安から学校の動物が駆逐される?
以前にもご紹介しておりますが、獣医師の中川さんからのメールで、衛生面への過度の反応から、学校で動物を飼うことを止めているところが多いということです。

日本人は世界一、きれい好きだという話がありますが、その結果として、体内や皮膚に必要なバクテリアや酵素まで駆除してしまって、昔は無かった新たな病気になるという問題があります。
「触らぬ神に祟りなし」とは言いますが、動物とは節度ある適正な接触をすれば、問題は無いわけで、情操教育に必要な動物との触れ合いを止めてしまったら、ますます情緒不安定な子どもたちになってしまうのではないでしょうか?

その反対に、ペットを溺愛し、一緒に寝るとか、食べ物を口移しで与えるといったことで、動物しか持っていないウィルスに感染して病気になるという困った人たちも増えているようで、これも行き過ぎた問題ですね。

以下は中川さんのメールからの転載です。

From: 中川美穂子
Subject: 飼育情報:衛生への不安から学校の動物が駆逐される

お邪魔致します。
飼育情報をお届け致します。

地域によっては、リスクを冷静に分析をしないまま大事な子どもへの体験刺激となる学校の動物を遠ざけようとしています。

@動物飼育に関する学校の不安について
「水海道市の鳥インフルエンザに関する情報」

お役所の衛生検査などがあり、学校では飼育動物に関してリスクに焦点をあてて考えますが、日本は外国と事情が違いますから、今までと違って現在は特に危険とは言えません。 

古来、こどもたちは動物と戯れて大きくなってきました。
動物との楽しみ・苦労・工夫・動物の気持ちへの洞察なども「人間の脳」を活性化してきました。

実は、先日 教育委員会がかかわった教員研修に伺ってきました。
そのとき、学校からの事前の質問の中に、

・衛生面の指導にも限界がある。
・ウサギの糞などは直接さわらないように、飼育舎の掃除は主に職員が
している。
(中川:手で触っても 洗えば良いことです。ドアノブのほうがよほど汚いかもしれません)
・現在は 飼育委員会も設置していない(中川:もったいないことです。)
・ビニールの手袋・使いすての購入など、衛生面では配慮しているが、完全とは言い切れない。(中川:普通の飼育では不必要で、かつ 非科学的な誤解を子どもたちに与えます。)

などがありました。

つまり衛生面を気にするあまり、子供たちから飼育を遠ざけている実態がわかると思います。飼育がまったく変な方向にいってしまって、本来の飼育の目的、必要性が忘れられています。

これらの反応は、様々な調査、報道などの印象によるものと考えられますが、あちこちの講演会でも 学校側が大変に気にしていることです。

しかし、実際に考えてみるとそんなに衛生面が子供にとって大事なのか、という問題があります。それほどのことをしないと、子供は病気になるのか?

私は講演の中で、鳥インフルエンザのアジアでの死者の多い条件もお話しますが、狂犬病やマラリアの死者数、結核の死者数、人インフルエンザの死者の数もお話します。(記事・世界3大感染症)

http://www.vets.ne.jp/‾school/pets/

その数の多さに驚き、みな鳥インフルエンザより気をつけることがあると気づいてくださいます。国際交流の多い昨今は、それこそ伝えるべき生きるための知識だと思っています。

私は皆様に、人のインフルエンザでは休校になるけど、鳥インフルエンザでは休校にならないでしょう?と、問いかけます。

人にとって、一番病気を移す怖い動物は 人間でしか ありえません。

今回 家畜伝染病関係のかたから 水海道市での鳥インフルエンザについて情報をいただきましたのでおとどけします。

ーーーーーーーーーーーーー
(頂いた情報)
高病原性鳥インフルエンザについては、昨年のH5N1を含め基本的には人には感染しないと一貫して説明しています。ましてや、鶏卵や鶏肉から人に鳥インフルエンザが感染したとの事例は世界的にありません。

今回茨城県で発生した「低病原性の鳥インフルエンザH5N2」については、世界的に人に感染したとの報告はありません。厚生労働省におきましても、人への感染の観点から鶏卵等の回収等の指導を行う考えはないと聞いております。

全ての防疫措置は、家きんへのまん延防止のために実施されているものであり、人への感染を危惧してのものではありません。ただ、学校で飼育されている家きんについても、家きんへのまん延防止の観点から本病感染の有無を確認する必要はあります。(中川・児童への危険性のための調査ではありません)

いずれにしても、本病は人には問題がないということで、消費者団体、流通団体等に参集して頂き、正しい御理解をいただくための説明会を実施しています。

学校飼育動物の衛生管理は、その動物の健康管理のために実施されるものであり、過度の対応は不要なことはご指摘のとおりです。

中川さんにもその旨御理解頂き、学校関係者への御理解に御協力賜りますようお願いいたします。 (転載終わり)
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(中川)
人も動物の一種です。学校に動物を飼い、近くの獣医師という専門家の支援があれば、自分たちの動物との感覚をやしない、情愛を基礎に科学的な冷静な視点で人間を考え、命の不思議に関する興味、思いやりを子どもたちが養うことができます。

この子たちが、やがて大人になりますので、この体験は 将来の日本にとって重要なことと考えます。 

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「学校飼育動物を考えるページ」
http://www.vets.ne.jp/‾school/pets/
「学校飼育動物研究会」 
http://www.vets.ne.jp/‾school/pets/siikukenkyukai.html
全国学校飼育動物獣医師連絡協議会(CAS) 主宰 中川美穂子
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「教育の構造改革」と言うが構造は同じではないか?
文部科学省のサイトの「生涯学習・学校教育」に「より良い教育を目指して」というページがあり、そこに「義務教育改革について」というページがあります。

http://www.mext.go.jp/a_menu/gimukyou/index.htm

そこには、中央教育審議会の義務教育特別部会の審議経過報告などがあり、
8月10日まで、意見募集をしています。皆さんもどしどしご意見を提出されては如何でしょうか?

http://www.mext.go.jp/a_menu/gimukyou/boshu/05071901.htm

そして「教育改革に関する資料やパンフレット」というものがあり、
「教育の構造改革」というパンフレットがあります。
これに文部科学省の現在の考え方がまとめられているようです。その内容は、

「画一と受身から自立と創造へ
~新しい時代を切りひらく心豊かでたくましい日本人の育成を目指して~」


というタイトルで、教育理念は以下の4つに集約されるとあります。

(1)「個性」と「能力」の尊重
(2)「社会性」と「国際性」の滋養
(3)「多様性」と「選択」の重視
(4)「公開」と「評価」の推進


ざっと目を通してみましたが、一見、良さそうなことが書かれている割には、考え方としては、従来の「子どもは先生が教育するもの」、「先生の教育の仕方は文部科学省が決める」というトップダウンの考え方から一歩も抜け出ていないように思います。

私の提案している「教育基本法ではなく学習基本法」という双方向性とボトムアップで考えることこそ教育の構造改革と言えると思いますが、「構造改革」とは名ばかりで「教育改革」の域を出ていないと思います。まあ「学力ではなく人間力」と謳った「ゆとり教育」を打ち出しておきながら、わけのわからない大臣の鶴の一声で方向転換してしまう文部科学省のやっていることは「教育改革」とも言えず「教育改変」程度のふがいなさですね。教育なんて、結果が出るのに25年は必要で、そんなにコロコロ方針を変えてはいけないんですけどねえ・・・。
第2期唐澤塾:メルマガ#6:休憩時間1
今日は週末なので、塾はお休みモードです。昔の部下で、シリコンバレーのソフト会社に入り、現在は休職して大学院に通っている男からのジョーク・メールです。パソコンをお使いでない方には難しいかも知れませんが、そういう方は、こんなことでソフトウェア技術者は喜んでいるのだと受け流して頂ければ結構です。

***************************************

皆様

これ、結構耳が痛いです。一生シングルでいたくなる人が出るかもしれませんね。誰か、ハズバンド・バージョンも作ってくださいな。
Have a good laugh :-)
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件名 : ソフトの不具合について
送信者 : みちのく太郎

ソフトのことでちょっとおたずねします。
昨年、ガールフレンド7.0からワイフ1.0にアップグレードしたところ、思いがけないことが次々と起こり、困っています。

アップグレードして間もなく、チャイルドという名前のプログラムがいくつもでき、容量をすごくとるので、お金をつぎこんで環境を変えざるを得なくなりました。

さらにワイフ1.0は、他のプログラムに勝手に自分をインストールし、全プログラムの監視をしています。たとえばゴルフ3.1や飲み会5.0といったアプリケーションは、動きが悪くなっています。キャバクラ6.2に至っては、まったく動きません。選択するだけでクラッシュしてしまいます。

そこで、ワイフ1.0をガールフレンド7.0に戻したいんですが、このワイフ1.0のアンインストールがうまくできません。
強引にアンインストールしようとすると、システム全体を巻き込んでしまいそうです。 いい方法を教えてください。

[ こちらサポートセンター --- 返信メール ]

件名 : Re: ソフトの不具合について
送信者 : サポートセンター

お世話になります。

ワイフ1.0の件ですが、同様のご質問をよくいただきます。
たいていの場合、原因は大きな誤解にあります。

ガールフレンド7.0からワイフ1.0にアップグレードするとき、単なるユーティリティソフトと考えて何となくアップグレードする方が多くいらっしゃいます。
しかし、ワイフ1.0はユーティリティソフトではなく、OSです。
ガールフレンド7.0とは根本的に異なると考えてよいでしょう。

ですから、いったんワイフ1.0をインストールしてしまうと、アンインストールしたり、ガールフレンド7.0に戻すというようなことは、ほとんど不可能です。

ここで無理に、ワイフ2.0やガールフレンド8.0をインストールするようなことがあれば、問題がいっそう大きくなり、回復不可能になります。このあたりのことは、ヘルプファイルの「養育費」「財産分与」に詳しく書かれていますのでご一読ください。

ですから、ワイフ1.0はそのままさわらずに、周りの環境をワイフ1.0に合わせていくべきです。何度もクラッシュしたり、他のプログラムへの影響が大きいときは、

C:\gomen_ne

と打ち込んでみてください。これでたいていの場合、回復するはずです。

新しいソフトを買うときは、ワイフ1.0との相性を考える必要があります。現在わかっている中では、ケーキ4.0や花束5.2などは、非常に相性がいいようです。

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そして、これに呼応するものを別のソフトウェア技術者がレスしてくれました。以下、お楽しみ下さい。

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私の場合、Wife1.0を導入する際、コストを削減する目的で巷の海賊版を、それとは知らずにインストールしたのが、そもそもの間違いでした。

シュリンクラップを偽装した形跡に気づくのが少々遅かったようです。マニュアルはついてないし、readme.txt には "取り扱い注意" と謎めいた言葉が載っていただけでした。

"エステ21" などの自己保全にかかわるプロセスは、"グルメ・サーチ"などに連動し、リソースが不足気味になっても動作するのですが、"掃除・洗濯・炊事" などのハウスキーピング・プロセスがまったく動作しません。

メーカーに近い関係者は、メーカーサイドでのQA作業が十分でなかったことが、根本的な問題だと指摘しているようです。

これに対しメーカーは、Wife1.0を出荷した時点では、"花嫁修業1.2.3"などの "愛想9000" に対応した、品質保証プログラムが充実しておらず、品質が十分に確保できなかったなどと、洩らしているようです。

また現在のメーカーは工場が老朽化していることもあり、製造装置の耐久性が低下しているため、Wife2.0は出荷できないとのことです。

今思うと、ウィルスに汚染されてなかったのが、せめてもの救いだったかも知れません。

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良い週末を。

市民メディアを支える道具が増えて来た
今後、新聞、ラジオ、テレビなどのマスメディアも市民が自ら制作し配信することになるだろうという市民メディアの時代について語られています。早くそうなることを私も望んでいます。

新聞に相当するブログ、ラジオに相当するポッドキャスト、テレビに相当するプイ(ビデオ)ログなどがそうした市民メディアの担い手として、制作・配信を支える道具も段々と進化して来ている状況のようです。

そのひとつとして、米アップルコンピュータ社がポッドキャスト機能を強化した『iTunes 4.9』の配布を開始して以来、ポッドキャストへの購読登録は2日で100万件を越えたとこのと。それは何の事前連絡もなく始まったので、それまで細々とやってきた番組にアクセスが殺到してサーバーがクラッシュするなど、空前のポッドキャスト・ブームが起こり、新しいネットスターも誕生しているということです。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050722201.html

また、自作ビデオを公開する「ブイロガー」が増えているなか、米ポップキャスト社は、ビデオマニアたちが技術的問題やコストを心配せずに高品質なネット番組を制作・放映できるよう、放送ツール、プレーヤー、チャンネルガイドの提供を開始したとのことです。こうした道具が充実して来ると、個人や学校、色々な団体などが独自のチャンネルを持つ日も遠くないかも知れませんね。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050722202.html

こうした新しいメディアや道具は、ゲームやアニメなどの受身の娯楽と違って、人間が本来持っていると思われる「自己表現」の道具なので(「人間は考える葦である」とパスカルは言ったそうですが、私は「人間は自己表現する動物である」と考えています)、躊躇せず、どんどん使ってみて、慣れて行く必要があると思います。そうしないと、何の躊躇もなくすう~っと使いこなしてしまう子どもたちとのギャップができてしまい、やがて親子の断絶に後悔することになるだろうと思っています。どんな道具でも大人にとっては使いこなすまでには時間が掛かるものです。

この世の中で生きて行く限り、ある程度時流に乗る必要があるだろうと思うわけです。私の父親も「新しモノ好き」でした(但し、冷蔵庫だけはどこの家にもあるようになった最後の最後でしたが)。まあ、使えないような、どうしようもないモノを次々と買い込んでは家族が困りますけど、良いものは早目に使いこなしたいと思いますね。
「心が機械に影響を与える」プリンストン大学の研究
プリンストン大学工学部の特異現象研究プログラムでは、人間の意識が機械に与える影響を測定する試みを1979年以来続けてきたそうです。
数百万回に上る実験の中から、心が機械と対話できる可能性を示す、小さいけれども統計的に有意な結果を検出したとのことです。人間の意志の力が物理的な効果を発揮するというこの研究が3回に分けてホットワイヤードにレポートされています。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050720301.html

私のエッセー「神とコンピューター」にも書きましたが、試作機をお客様にデモンストレーションする時になると動かない、といったことを経験している技術者は多いと思います。これは機械にも意志がある、という可能性を示していると言えるわけで、密かにそう考えている技術者も実は多い、ということでもあるでしょう。

近代科学は誰がやっても同じ結果が出る「再現性」の無い現象は証明されない、という考え方で進んで来ました。実験者により、あるいは観察者により、結果が異なる、ということは、素粒子の世界では確認されていることなので、そろそろ「普遍的な再現性」古い考え方を再検討する時期に来ていると思います。

いずれにしても、この記事はなかなか興味深いものですので、暇な時にゆくりお読み下さい。
神とコンピューター ~その類似性 (9) OSビジネスとは何か
ウィンテルという両輪の連合軍を担う、もう一方の輪であるマイクロソフトがなぜブラックホールなのかについて述べよう。

マイクロソフトが今日在るのは、IBMのパソコン用OSにMS-DOSを採用して貰ったからである。当時IBMの中に、パソコンを開発しようというグループが出来て、ほとんど別会社として、過去のIBMのやり方に一切囚われずに好きなように開発をして良いということで、CPUはインテルの8088という8ビットのものを使うことが決まり、OSを探していたところにビル・ゲイツが他社から買い取ったOSをMS-DOSとして売り込み、成功したのである。

OSとはコンピューター・システム全体に常に目を光らせ管理をするソフトウェアで、それ以前はスーパーバイザーなどと呼ばれた。オーケストラで言えば指揮者、建築プロジェクトでは現場監督、軍隊では司令官のような役目である。

このOSの持つ機能というか権限というかは、その時のシステム規模や構成部品コストや性能などにより制約されているわけであるが、世代が進むと、これもCPUと同様に、今まではOSから程遠い距離にいると思われていた応用ソフトが取り込まれて、標準機能となってしまうのである。

卑近な例では、インターネットのブラウザー・ソフトがある。ネットスケープがブラウザー市場を独占していた時、まさかマイクロソフトのOSであるウィンドウズにインターネット・エクスプローラーというブラウザーが組み込まれて、ネットスケープを追い落とすことになろうとは、誰も想像できなかったことであろう。

また例は少し違うが、応用ソフトではダントツのシェアを持っていた日本語ワードプロセッサーのジャストシステムや表計算/ワープロ/プレゼンテーション・ソフトのロータスもマイクロソフトにシェアを奪われて苦境に立たされている(後注:ロータスはIBMに買収された)。これも新しいOS機能をいち早く取り入れて次の世代を開発できるマイクロソフトに歩があるからと巷では言われているが、まだ検証はされておらず、公正取引委員会の判断を待つことになろう(後注:これらの応用ソフトよりもブラウザーとのバンドル販売が問題となっている)。

現在は遠い距離にあるソフトウェアも将来はOS(あるいはその主用市場シェアを持つマイクロソフト)に飲み込まれてしまうことがある。

これが、OSもブラックホールであるということである。従って、ソフトウェアでビジネスをしようとする者が常に考えなくてはいけないことは、自分(自社)のやっていることが、将来OSに取り込まれてマイクロソフトから提供されるようなことにならないだろうか?ということである。イエスであれば、タイミングを見て会社毎なり製品なりをマイクロソフトに高く売ることしかないであろう。ノーであれば「なぜか」、「更に距離を置くにはどうしたら良いか」を自問自答し続ける必要がある。

私個人も過去に引き受けた2つの会社と、現在関わっている会社が、ソフトウェアを中心とする事業であるので、それらの本社の上層部に「なぜ取りこまれないのか?」、「もし取り込まれそうになったらどうするのか?」といった問いかけをいつもして来た。そのうち1社の事業は現在、マイクロソフトが市場シェアでトップとなっているから、如何に先を読むのが難しいかは理解して貰えると思う。その会社そのものは競合他社に飲み込まれたて、何とかトップ5には残って検討はしているようだ。もう1社の別の事業にも、ひたひたとマイクロソフトの足音が聞こえそうな状況である。

CPUのインテルとウィンドウズOSのマイクロソフト連合であるウィンテルがブラックホールを手に入れてしまったので、余程のヘマをやらない限り、その地位は当分揺るがないだろう。

起業するに当っては、こうしたブラックホールになるような事業を見つけることが出来れば成功は約束されたようなものであるが、そんなに簡単に見つかるものでもない。

余談になるが、インテルでトレーニングを受けた時、アンディー・グローブも一緒に同じコースを受けていて(こういうところが他社とインテルの違うところで、CEOも社内トレーニングを社員と一緒に受けるのである)休憩時間の間に手相を見たことがあるが、いわゆる豊臣秀吉のような天下取りの手相と言われているもので、独立線が手首から中指までくっきり太く走っていた。「インテルの社長にならなかったら、きっと大統領になれた手相だよ」と言ったら笑っていた。当時ナンバー2と言われていた副社長の手相も見たが、私と同じような普通の手相であった。彼はその後インテルを辞めて中規模の会社の社長になった。

手相は、生まれた時から変わらないのではなく、その人の成長と共に変化するとも言われている。ビル・ゲイツも天下取りの手相をしているのか興味が持たれるところである。

小学校6年生の時の作文「豊丘への遠足」
..................................豊丘への遠足

..............上郷小学校6年2組.........................唐沢 豊

空は良く晴れていたが、きりがあった。ぼく達は豊丘の中学校だ。学校へ着いて見ると、もう十人ぐらい来ていた。秋山君は、いいカバンを持っていたので、市のせ君達は、「秋山のいいやつを見よ。」と言っていた。言うごとに、みんな秋山君のうらに回っては、「いいやつだなあ」と見ていた。そしたら、筒井君と小西君が来て、見ながら、筒井君は、「おらあも持ってこうか。」と言ったら、「おらあも持ってこうか。」と小西君も言っていた。そうして、「よしおらあ持って行くよ。」と筒井君は手をたたいていた。

「ピーッ。」とふえが鳴って、六年生があつまった。そして一組から出発した。行く道々で、おかあさんや姉弟達が顔を出していた。そのうちに、土曽川をわたって、高岡の森についた。そこで、十分ばかり休んだ。昔の古ふんがあって、ほらあながあった。そこから、店のならんだ通りを通って、やがて明神橋についた。この橋は二回目だ。

坂を上がって行ったら、立っぱな豊丘中学が見えた。ぼく達の学校も、こんなふうだといいなあと思いながら階段を上がって行った。すると、明るくなったと思ったら、屋上で、いち番高い所から下を見るとおっかなくて見れんくらいだった。そこでおやつを食べた。ぼくは、キャラメルを一つ食べた。方々を見ると、良く見えた。屋上から降りて、またならんだ。運動場は上郷のばいばかあった。

そして、豊丘の南小学校へ行った。そこでまた休んだ。そこのプールは、一番深い所が、ぼくのはなのへんぐらいあった。そこからこんどは、桜の木がある、とも野公園についた。そこで、お昼を食べた。ぼくは、たくじ君と、しの田君と、久保田君の四人で食べた。いなりずしを食べてしまって、リュックの中を見たら、むすびがまだ一つあったので食べてしまった。そして、おやつを食べながら、天竜川へ石を投げて、水を切って遊んだ。天竜下りが一そう通った。水しぶきを上げて、すずしそうだった。ぼくも乗りたくなった。水を切ったのは、いちばんたくさんで、六つだか切った。セメントでつくった立方体のようなのの上をとんで行ったり来たりした。四組の人たちは、その上で、おにごっこをしていた。

またふえが鳴ってあつまった。そうして、提防の上を歩いていった。水の流れている所を、石の上をわたって行った時に、ぬれてしまった。女の人たちは、「先生ーかなわんわー。」と言っていた。提防を歩いて行って明神橋をわたって、西がわの提防を少し行くと、そうべい提防の所に着いた。そこを、歩きながら、見て行った。大きな石がたくさんあった。そして、ざ光寺の提防の所で休んで、のこったおやつやむすびを食べた。上郷の提防でかいさんした。家に帰っておちゃをのんだ。

次の日の遠足の作文の時に、「くにひさ君は、帰りにりんごを食べて行った。」とおしえてくれた。

あなたの上司を装って「トロイの木馬」が忍び寄る---日経BP社「記者の眼」より
皆さんもウィルスや迷惑メールに毎日攻められてお困りのことと思われますが、あなたの上司の名前を騙り、明日の会議の資料だから事前に読んでおくように、という添付ファイル付きのメールが来たら、ついつい、開けてしまいませんか?

あなたのパソコンを踏み台にして情報を盗んだり、破壊したりするトロイの木馬と呼ばれるものが添付されていたり、あるいは、URLが表示されていて、それをクリックするとダウンロードされたり、といったものが、特定の企業の特定のユーザーを狙って送られて来るようになったそうです。

こうなると、防ぎようが無いように思われますが、「至急」とか「重要」とあっても、慌てず急がず、じっくりと構えて、以下の手順を踏むことだと日経BP社のコラム「記者の眼」には書かれています。

「安易に添付ファイルを開かない/リンクをクリックしない」「ウイルス対策ソフト/パーソナル・ファイアウオールなどを適切に利用する」「利用しているソフトウエアのセキュリティ・ホールをふさぐ」――などである。

ただし,今まで以上に,これらを細心の注意を払って実施する必要がある。

まず,前述のように,特定のユーザー/組織を狙ったトロイの木馬メールは,その文面がとても巧妙に書かれていて,つい信用してしまうような内容になっている。このため,信用できるような内容や送信者名であっても,添付ファイルについては,絶えず「もしかしたらトロイの木馬かもしれない」という意識を持つ必要がある。CIACでは,「Receivedヘッダー」といった,メールのヘッダー情報を確認することを勧めている。また,添付ファイルを開く前に,送信者に確認することも対策の一つとして挙げている。

受信者の立場としてだけではなく,送信者の立場としても注意を払う必要がある。具体的には,ファイル――特に実行形式ファイルなど――を添付することはできるだけ避けるべきだろう。

添付ファイルだけではなく,メール中のリンクにも要注意。Webサイトからトロイの木馬をダウンロードさせるケースも多いからだ。Webブラウザなどにセキュリティ・ホールがある場合には,リンクをクリックしただけで,トロイの木馬を勝手にインストールされる可能性がある。

加えて重要なことは,セキュリティ・ソフト――特に,ウイルス対策ソフト――を過信しないこと。

もちろん,ウイルス対策ソフトが不要だと言っているわけではない。特定のユーザー/組織を狙ったトロイの木馬でも,対策ソフトで検出できる場合はある。不特定多数を狙うトロイの木馬/ウイルスから身を守るためにも,対策ソフトの利用は不可欠である。「過信は禁物」ということである。


詳しくは、下記サイトでお読みください。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20050721/165079/

第2期唐澤塾メルマガ-5:常にバックアップ案を持つ
インテルの半導体製造技術者と仕事をした時、口癖のように「良い技術者は常にバックアップ・プランを持っているものだ」と日本企業の技術者の前でも言う男がいた。最先端の半導体の製造は、日本も追い着いたと思っていた80年代後半であったから、最初は日本の技術者達からは「そんな無駄なことをしなくたって、うちの製造技術はインテルなんかより進んでいるさ」といった態度であった。

半導体の試作をするには、1枚10万円もするウェハーを25枚とか50枚とかを使わなければならない。それが失敗すると、250万円から500万円の損害ということになる。ところが、毎日工場で働いている技術者は金銭感覚が麻痺して来て、単に25枚をオシャカにしたとしか考えなくなって来る。経費や原価を管理している上司からするとたまったものではない。そこで、実験のために3つのパラメーターを、例えば高、中、低という3つの値で実験してどれが一番良い結果になるかを見ようとすると、9通りの実験が必要になるから、最低25X9枚の材料が必要になるからそのコストは2、250万円掛かることになる。

上司はそんな実験を簡単に認めるわけはない。そすると、9通りのうちのどれが正解となるか予測して、それだけをまず実験してみよう、ということになる。ところが、予測が当たるとは限らないのである。特に日本の技術者は理論で考えるよりは、試行錯誤でやってみて経験を積み重ねる、というタイプが多いから、初めてのことに対しての予測など上手く出来る根拠はないのである。結局1回毎に結果を見ては駄目だったら又次の実験をする、ということをやって行くので、時間掛かるので、材料費と人件費を合わせたコストは結局必要以上に掛かり、時間が勝負の時代であるのに、競合に先を越されるようなことになるのである。

それに対して「良い技術者」は、この実験が駄目だった場合を考えてこれも並行してやっておこうということで、そこまで必要か?と思うくらいにバックアップ計画をきちんと考えて実験をするから、結論が出る迄の時間も早いし、トータル・コストも少なくて済むのである。

こうした実験を日本企業にやってもらう交渉が結構大変で、最後は圧力を掛けて強引に合意させるくらいにやっても、結果は予想した通りに何通りかの実験をやっておいて良かった、という結果になったことがしばしばあった。それ以来、日本の技術者もインテルの技術者を認め、逆に師と仰ぐようになった。

また、マルチメディアの試作システムの記者発表会や国際会議でのデモンストレーションなどの場合も、必ずシステムは2台用意しておいて、万が一に備えていた。これも、そこまでやらなくてもと我々日本人は思うわけだが、バックアップ・システムがあって良かった、ということは結構あった。以前「コンピューターにも意識があるのではないか?」ということを述べたが、こうした大勢の観衆を前にした時ほど、さっきまで順調に動いていたのに突然止まってしまう、ということがよくあるのである。バックアップ機があると、安心して動いてくれるということもあるのだろうと思う。

インテルのように、半導体製造という予期せぬことで大きな損害になることを知っている企業では、バックアップの大切さを知っているから無駄ではないかと思われても準備万端を期すのであるが、ソフトウェア開発中心のベンチャー企業では、それほどの危機意識がないのだろうと思われ、国際会議のデモンストレーションの時にフリーズしてしまったりするような場面が結構あったから、皆さんの中にもそうした場面に遭遇した方もおられるでのはないだろうか。

一般的にこうしたことは、危機管理・リスク管理ということになるわけだが、新規ビジネスのみならず現在順調に動いているビジネスにおいても、バックアップ体制を常に考えておく必要があろう。東海村におけるJCOの臨海事故の場合も2重、3重のバックアップ体制があって当たり前なのに何の策もなかったということである。これはやはり経営者責任であると思う。

賢い経営者は常にバックアップ体制を取るように全社に目を光らせる必要があろう。取れないまでも計画はしておいて、短期間に対処することができなければならない。

国際ニュース解説者の田中宇氏が裏付ける増田俊男氏の直言
7月11日にご紹介した「増田俊男の時事直言」は「同時多発テロのスポンサーは誰だ!?」というものでした。

http://www.chokugen.com/index.htm

これを裏付けるような内容が、国際ニュース解説者の田中宇氏の最新のメルマガ「怪しさが増すロンドンテロ事件」に書かれております。

http://tanakanews.com/f0719London.htm

彼は丹念に世界中に公開されている情報を拾い集めて分析しているわけですが、その結果が国際金融のスペシャリスト達の人脈からの情報で判断されている増田氏の直言の内容とほぼ一致していることは、恐るべきものだと思いました。今まではこうした話は噂の域を出ませんでしたが、2人の全く異なる情報収集の仕方で分析した結果が一致しているわけですから、これはかなり高い確度で真実に迫っているのではないかと考えざるを得ません。

ここまで来ると、一部の金持ちたちが黒幕となって世界を動かす、という従来の手法はもう使えなくなるのではないかと思われます。世界中の人が、もう騙されないぞ、ということになるだろうと期待します。

世界中に紛争の火種をばら撒き、双方に武器を売り、戦争を仕掛けて儲ける、という軍事産業が大きな力を持ち、それを裏で支配している一部の金持ちに使われて来た米国大統領や英国首相は「世界に自由を!」という宣伝文句を掲げて、独裁政権国家、軍事政権国家、宗教政権国家などを叩き潰して来たわけですが、彼等の心に自由があるとは到底思えません。自由な心の無い操り人形でなければ、911や311、707などのような非情なことが起きることを事前に知っていて見過ごすことはできないでしょう。

「お金」は「自由」の象徴である、と津留晃一さんは書いておられます。お金は多くのものに換えることができるので、何に換えるかは使う人の自由なわけですね。米国は自由の国と言われるように、世界中に「自由主義」を啓蒙する国際警察国家であるとも言われて来ました。自由を手に入れるためにはお金が必要とも言えるわけで、米国流資本主義を押し広げて来たと見ることもできます。

しかし、お金は追いかけると逃げる、とも言われているように、手に入れるのは簡単ではありません。大多数の人はお金に不自由しているのが現実でしょう。「自由」の象徴であるお金は「心が自由」でないと入って来ないんだと津留さんは書いておられます。

自由を啓蒙している人たちの心に自由が無いとは、何とも皮肉なことですが、20世紀までのそういう世界も、そろそろ終わりに近づいているのだと信じたいですね。
宋文洲さんの「教育のせいにして良いか?」と学習基本法私案
京増弘志のかわら版No.1509号にソフトブレーン会長の宋文洲さんが「日本の長所・短所」<教育のせいにしてよいか>という文を財界2005/6/21号に寄稿されたものが藤野滋さんにより紹介されておりました。

http://blog.livedoor.jp/kyomasu123/archives/28398257.html

概要は下記のようなことですが、詳細は上記サイトのバックナンバーをお読み下さい。

>宋氏は日本の先生たちは世界一流だと思う。使命感とモラルはとても高い。
>しかし、教育さえすれば、人間はどうにでもなると過信する人がいる。
>その結果、人材は盆栽ならぬ凡才になってしまうと言われています。


私は何でも教育のせいにするのは良くないですが、教育は全ての根本であることも事実だと思います。

現在、憲法と教育基本法とを改訂しようという動きが活発になって来ましたが、教育基本法の改訂案を見ると、明治時代に戻るようなものと、現行法に多少手を加えようとするものが多く、私にはピンと来るものがありませんでした。そこで、私なりの案で、名称から変えようという提案を、以前、社団法人日本躾の会の機関誌「ふれあい」に以下のようなものを投稿しました。

皆様のご賛同が得られれば幸いです。

学習基本法の提案

データメディア株式会社 代表取締役社長 唐澤 豊

最大の問題点

教育基本法を変えようという議論が高まっている。動機の多くは、倫理観・道徳観・愛国心などの欠如といったことである。しかし、戦後教育の最大の問題点は“知識を教えるのが教育である”という間違った考え方に基づいていたことであると思う。「学問とはいかに良い質問をするかを学ぶことだ、良い質問ができれば答えは既に見つかったようなものだ」ということを、私は45歳になって初めてある大学教授から聞いた時、目から鱗が落ちる感じがした。英語でも”It’s a good question”(それは良い質問だ)という言葉があるくらいだ。戦後しばらくしてドイツの教育関係の学者が来日し、学校教育の現場を視察し、帰国前のインタビューで「日本は考える教育をやっていないから、将来の日本は駄目になる、もはや日本はドイツの敵ではない」と答えたそうだ。自分で考えないで知識だけを詰め込まれた結果、共通する価値観や宗教観がない多くの日本人は物欲を満たすための金権主義にひた走る結果になったと思う。

似ている改革案

教育基本法の改定について、色々な提案がされているが、それらは現行法を改定するという立場のために、どれも似たり寄ったりで大差がない。そもそも「教育」という先生が生徒に一方的に教えること、親や第三者が子どもを育てることという考え方では、知識を与えるという概念から抜け出せない。教育することで、先生も親も子どもから教えられることは一杯あるのであって、一方向のものではない。従って、「教育」ではなく自分で学び様々な先輩から技を習う「学習」の方が適切であると思う。言うなれば先生・生徒と親子が共に学びながら育っていく「共育」を考えなければならないと思う。そこで、教育基本法ではなく学習基本法として考えたい。

大切なのは「学習」

学習基本法を議論するに当たり、重要なことはその対象となる日本人の定義を明確にすることと、その結果どういう日本人になって欲しいのかという長期的展望(ビジョン)を描くことであると思う。

ユダヤ民族は一度国土を失ったが、世界中で活躍しており、国土そのものが絶対的要件ではないと考えられる。日本人も狭い日本列島だけの国土に執着するのではなく、これからは日本の文化・伝統を基に世界で活躍するようになって貰いたいものである。

日本は今まで、国家=国土=民族という単一性を志向していたように思われるが、現実的には日本にも少数民族はいるので、歴史的反省も含めて多様化を認めなければならない。また情報化が進んだこれからの社会は国境を物理的なものだけでは守り切れないのが現実である。中長期的には、これからの国家とは文化・価値観を共有する複数民族という段階を経て、超長期的には世界はひとつで国家という概念が無くなる、という方向になっていくのではないかと考える。

学習基本法は法律的には学習・共育における憲法という位置づけにして、実施が絡む詳細なことは別途それぞれ定めるのが良いと思われる。以上の考えから、以下に私案を述べる。

学習基本法 唐澤私案

前文:

日本国憲法を日本国民が行政者の権利を定めたものと認識し、世界の平和と人類の福祉に貢献しようという理念に賛同する者を日本人と定義する。
日本人は個人の個性を尊重し、真理と平和と緑の地球環境を希求し、日本の伝統と文化を継承しつつも他国の文化も理解し、自立した個人がそれぞれ良く考えることにより個性豊かな文化を創造し、以って世界で活躍する国際人たることを目指し、互いに切磋琢磨して生涯学び続けようとするものである。

第一条 学習の目的

 学習の目的は日本国内だけでなく国外の人間も含め、高い伝統・文化を保持する先達からも学び習うことにより、共に学び共に育つという考えから、個人が継続的に学習することにより日本国民が共有する価値観と理念を実現するための資質を高め、日本国内だけでなく国際社会でも発揮することにある。

第二条 学習の実現

 18歳未満の日本人の学習は基本的には家庭にその実現方法の選択が委ねられ、家庭の責任は重い。18歳以上の日本人の学習はその個人に委ねられ、自己責任による。
行政者は日本人がその学習を実現するために多くの異なる方法が提供されるように監視する義務を負う。また行政者は日本の伝統・文化の継承と資産・遺産の維持と恒久保存に努め、広く日本人が自由に参照・登録できるようにしなければならない。

第三条 学習の機会均等

 日本人にはあらゆる学習の機会が望む方法で与えられなければならない。人種、信条、性別、経済的などの理由により、不当に差別されてはならない。また学習の結果によって社会における職業の選択が制限されてはならない。
 経済的理由により学習が困難な日本人には行政者が何らかの支援策を講ずるものとする。

第四条 学習の義務と権利

 日本人は生涯学習する権利があり、学習の場としては、家庭、幼稚園、学校、地域社会、企業、養護施設、高齢者施設などがあり、自由に選択できるとともに、日本人であれば生涯学習する義務を負う。
18歳未満の日本人の学習には、親権者がその義務を負うが、経済的には行政者もその大半を負担する義務を負う。

第五条 学習と信条

 日本人が政治・宗教・信条などを選択する自由は保障されるが、それによって学習内容が不当に歪められたり、差別されたりしてはならない。むしろ他の政治・宗教・信条を積極的に学ぶことにより、相互理解を深める努力はすべきである。

第六条 学習への行政の不介入

 行政者は学習内容についてはいかなる学習提供者に対しても、日本国憲法で掲げる理念を阻害する内容でない限り介入してはならない。

第七条 補則

 ここに掲げる諸条項を実施するために必要な法令は別途制定される。

第2期唐澤塾メルマガ-4:スタッフの評価
さて、スタッフを採用するに当っては、報酬を決めなければならないが、これも悩ましい課題である。完全歩合制あるいは出来高制の場合はその割合の相場もあるから、それで互いに交渉すれば良い。

ここで以下報酬というのは、年俸を意味する。旧態以前たる日本企業での年功序列制賃金制については論外であり、ここでは考慮しない。私の経験では、採用時点で、大幅な報酬増加を要求する人間は、この時とばかりに自分を高く売ろうとする。この場合、今までの仕事環境と職責で働いた場合を前提としているわけだが、新しい環境と職責でどれだけの結果を出せるかは、やってみなければわからない。また大幅な報酬増加を提示する方は、取り敢えず過去の実績から判断してその持てる知識を吐き出してくれる間は、喉から手が出るほど欲しいからで、チームの一員として長い将来にわたって良い人間関係を築いて行こうとは思っていない場合が往々にしてある。悪く言えば使い捨てであり、ワンポイント・リリーフの繋ぎ役と考えているのである。

私はこうした場合に、2つの選択肢を説明し、本人に選んでもらうことにしている。

1)現状維持程度で入社してもらい、6ヶ月なり1年の実績を見てからその実力にふさわしい報酬にする、という選択である。この場合は、双方共に納得の行く結果になる。

2)望みに近い報酬で入社してもらうが、1年後の実績が期待通りでなければ、結果が出るまで何年でも昇給はしない、という選択である。この場合は、背伸びをし過ぎているので、期待通りの結果が出ないことになる場合が多く、本人には相当のプレッシャーが掛かり、30%を新しい知識獲得のために割く余裕もなく、段々あせりが出て来て尚更結果が出ない、ということになる可能性が高い。

「さてどちらを選択しますか?」と聞くと、本当に実力があり、自信がある人間は(1)を選択するものである。我々は、ただ単にお金のために働くのではなく、良い仕事をしてその能力を認めてもらいつつ経験を蓄積して更に能力を高めて、より大きな面白い仕事をすることを目指しているはずである。

中には(2)を選択する人間もいるが、この場合は経済的事情でどうしてもお金が必要ということもあろう。それは実際には稀で、取れる時に取っておこう、という考えで交渉する人間や、背伸びがバレて結果出せなかったその時は、次の会社を探せば、そこでの報酬以下にはならないだろうと計算している人間などである。最初からその持てる知識が必要で、使い捨てでも良いということなら、この選択を認めて採用しても良いが、そうでなければ、止めた方が良い。

私は過去において一度だけ(2)を選択した人間を採用したことがあるが、使い捨てとして考えたわけではないので、やはり後悔する結果となった。

さて、1年が過ぎると個々の結果を評価し、次年度の報酬を決めなければならない。ここで、日本人が外資系企業で働く場合に、なかなか納得できないことが出て来る。それではやはり例で示そう。

各分野で最も優秀なスタッフを社内から集めて新しいプロジェクトを始めたとしよう。彼等は別の部署にそのまま居れば、トップにランクされる結果を出しているだろう。そしてこの新しいプロジェクトでも、期待通りの結果を出してくれることだろう。

では、彼等をどう評価したら良いのか?例としてABCDEと優秀な者からランクしてAは最大の昇給があるとしよう。そうすると我々日本人の判断であれば、私のスタッフは全員優秀な結果を出したからAである、ということになる。

ところが外資系企業での考え方は、人間が集まると、その能力は正規分布(なだらかな山のような対象曲線を思い浮かべて頂ければよい)となる、というのである。そうすると、全員Aもなければ全員Eもない、山の頂上である平均値のCが一番多く、AとEは最も少ない、ということになる。

確かにスタッフの実績を厳密に比較して行くと、そうした分布になるかも知れないとは思うものの、ダラダラと仕事をし、会社に貢献しているのが疑わしいような他のグループのスタッフを見ると、どうしても納得が行かないものである。

となると、優秀なスタッフばかりを集めてプロジェクトをやってはいけない、バランスというか能力にバラツキを持たせる必要があるな、と考えることになる。しかしそれでは良い仕事が出来ないというジレンマに陥る。

ではどうしたら良いか?やはり優秀な人材は集めたいわけで、その時に、仕事の目標と結果評価の仕方をきちんと説明し、納得した上で参加してもらう、ということであろう。優秀で向上心の強い人間は、自分と同等かそれ以上の人達と一緒に競い合い、揉まれ合いながら切磋琢磨して行きたいと思うはずである。

第2期唐澤塾メルマガ-3:スタッフィングとチーム形成
あるプロジェクトを任された、あるいは自分の考え着いたプロジェクトを始めようとしたとしよう。その時一番重要なことは何か?良い事業計画である、という答えが多く返って来るだろうと思う。

ではある一例について紹介しよう。
某社の社長が「これからはソフトウェアの時代だ、日本ではまだソフトバンクくらいしか流通をやっている会社はいないから、我が社も米国とのチャネルを生かしてソフトウェアの流通会社を起こそう」ということで、マーケット・リサーチをして立派な事業計画を作り、並行してまず社長候補のリクルーティングが始まった。当然、社長になりたい、という人は沢山いるわけだが、副社長候補が鳴り物入りで採用され、先ずそのプロジェクトを担当した。社長候補も、株主の承認が取れれば、ということで、ほぼ合意が取れていた。ところが株主の合意がなかなか取れない。流通をやるなら、経験ある優秀なスタッフを数名集められるかどうか。なぜソフトウェアと全く関係無いビジネスをやっている会社なのに、この事業がうまく行くというのか。数字で示す事業計画は素晴らしが、その結果が出る根拠が必要、ということになり、結果的に株主の合意は取れなかった。

この例では、市場はあるが「誰がその事業計画を、熱意を持って実行するのか」が一番の問題で、ソフトバンクの牙城を崩してまでソフトウェア流通をやりたい、それに自分を賭けてみよう、という複数の人間を見つけられなかったことで、結局株主を説得し切れなかったと私は思う。

話は変わるが、一般的に動物の一生は成長が終るまでの年齢X5だということである。人間は25才で内臓を含む肉体が完成するのでX5だと、125才ということになる。これが、理想的な生活をすれば人間が生きられる最長の年齢ということである。犬の場合は4年から5年で成犬というから、1年は人間の5倍から7倍となる。そこで、ハイテク業界の変化は犬の年齢と同じように早いという意味で、ドッグ・イヤーで進むと言われる。パソコンの新製品は3ヶ月に1度の早さで次々と投入されるのである。以前紹介した(注:神とコンピューターを参照されたい)ムーアの法則で、半導体は18ヶ月で半分のコストになるというが、光ファイバー通信の世界は9ヶ月で半額だという話もあり、更に早くなることも予測される。このような変化の早い業界ではスピード経営が必要であり、事業計画を策定するのに、時間を掛けて練りに練って良いものを作ろうとしても、出来上がった時点で既に古くなっている可能性が高い。

だから最も重要なことは、スタッフィングである。やる気のある優秀な人材を如何に早く集められるか?が重要であり、これが難しい。
では、優秀な人材であれば、誰でも良いのか?というとこれがまた簡単ではない。

また例を挙げて説明しよう。
ヤマハが半導体事業を始めた時、先頭に立った常務は、社内公募して、チームを作った。当時のヤマハは、ピアノや楽器を作っていたので、社内には誰も半導体のことを知っている人間はいなかった。普通ならば、前述の会社の場合のように、経験者を外から雇い入れるのが常套手段である。ところが、ヤマハの常務はどうしたかというと、このチームに、仕事はまだしなくて良いと言い、皆で毎日飲んだり食ったり遊んだりさせて、社内でひんしゅくを買うようになった。他の役員からも、あれでいいのか?と言われても「あれでいいんだ」と突っぱねて、2~3ヶ月後に、そのチームの中から数人の理系出身者を東北大学に送り、半導体の勉強をさせた。彼等が1年ほど勉強して帰って来てから、残りのスタッフに教えながら、半導体の製造事業を始め、他社の技術のライセンスを受けたり、導入したりすることなく、自力で製造出来るようになったのだという。

ここで何が言いたいか、というと、チームワークが重要ということである。どんなに優秀な人間を集めても、それぞれの仕事の仕方や考え方が違うとその調整の為に膨大な時間とエネルギーが取られてしまう。それに比べて、個々のスタッフは平均化されていても、全員の目指すベクトルの方向が同じであれば、大きな力になるということをヤマハの例は示
している。私は外資系での経験が長いが、個人個人は非常に優秀なのだが、総合的な成果を見ると、人数の割には少ないと感じる。日本の中小規模の優良企業では、少人数でより多くの成果を出している。

だから、スタッフィングする時には、ベクトルが合う(波長が合う、波動が合う、ウマが合う、などの言い方もある)ことが重要で、ただ単に優秀で経験がある、というだけで採用してはいけないのである。余談であるが、岡山に林原研究所というのがあるが、そこのスタッフは全員が前世は赤穂藩の侍であったという。こうした一団をソウルメイト(魂の友)と言う人(注:「生きがいの創造」などの著者、飯田史彦氏)もいて、輪廻転生を繰り返しながら、霊魂の状態の時に、来世の役割を決めて来ている仲間だということである。この考えの真偽の程は、それぞれの判断によるが、自分の魂が「こいつは仲間だ」と感じる人間と一緒に仕事をすることは悪いことではなく、毎日楽しく仕事が出来るだろう。

また、ヤマハの例のように、常にベクトルを合わせるための何等かの活動をチーム全員で定期的に行うことも重要である。特にネットワークを使って、バーチャル・カンパニーとして仕事をする場合などは、オフラインで会って、胸襟を開き、お互いに肌で感じるベクトルを合わせることが重要である。

2番目に大事な事業計画は、全員の叡智を結集すれば出来ることは間違いないと信じる。

神とコンピューター ~その類似性~ (8) 半導体ビジネスとは
前回、ウィンテルがブラックホールのようなものである、ということを述べた。

まず、インテルというブラックホールについて語るには、半導体とは何か?ということを理解して貰わなくてはならない。半導体というのは、状況によって電気を良く通す金属のような「導体」になったり、電気を殆ど通さないセラミックのような「絶縁体」になったりするものの総称である。

ここでも、半導体とは何かを工学的に理解して貰うのはやはり後にして、まずビジネスとしての要点を述べよう。

半導体は、18ヶ月で同じ面積に2倍の回路を入れることができてしかも製造コストが半額になるという夢のようなものである。他の産業でこのようなものはまずないであろう。また、スピードは消費電力と比例するので、設計の仕方次第であるが、一般的には、消費電力は同じでスピードを2倍にするような場合が多い。最近では消費電力を減らしたいという要望も強いので、ノートパソコン等のようなものにはその替わりにスピード押さえたCPUも多い。また、使う側では余り気がつかないことであるが、ひとつのチップの品質が同じであるとすると、ひとつの機能素子単位で考えると、品質・信頼性も2倍に上がっていることになり、これも専門家からすると重要なことである。

この半導体を利用しているものは、色々あるが、インテルがやっているCPUチップと他のメーカーがやっているメモリー・チップがこうした利点を最も端的に示しているものである。

こうした半導体の進歩がもたらす恩恵は、メモリー・チップの場合は、容量が2倍になるとか、アクセス・スピードが上がるが価格はどんどん安くなるといったことである。1ビットのメモリーで考えると今はほとんどタダ同然である。

ところが、CPUの場合は少し異なる。パソコンのようなコンピューター・システムは、CPUを中心として、周辺回路チップとか入出力回路チップと呼ばれるものとメモリー・チップなどを組み合わせて構成されている。ところが、前述した18ヶ月で2倍の回路を入れることが出来るという特徴を利用すると、現在は別のチップで周辺回路と呼ばれているものが、次の製品ではCPUチップの中に入れることが出来るのである。こうして世代が新しくなる度に回りの回路を取り込んで行くことになり、ブラックホールと同じようなものと言える。

CPUの計算能力はMIPSという、1秒間に百万回の命令を処理するスピードを単位としている。現在は500MIPSといった値になって来ており、1MIPSの値段はほとんどタダ同然である。
通信の場合には、1秒間に何ビットの情報を送れるかというBAUD(ボー)という単位を使うが、こちらも半導体技術の進歩のお陰で、ほとんどタダになっており、両方を合わせて、「フリーMIPS &フリー・ボー」とインテルの元社長のアンディー・グローブは今後のビジネスを考える上での大前提であるとしている。私はこれに前述したメモリーも加えて「フリー・メモリー」も考えないといけないと思う。それは、昔のソフトウェア開発者は、メモリーの値段を考えて、如何に少ないメモリーで動くようにするかに結構な時間と智恵を使っていたが、今はタダと考えて、それに縛られること無く自由な発想でプログラムが書けることは、重要な変化をもたらすと思われるからである。

インテルはたまたま偶然でこのブラックホールを掴むことになったのであろうか?それとも、電卓用チップの開発を日本ビジコンが持ち込んだ時に、他社と同じようそのまま電卓回路を半導体で設計するのではなく、CPUとメモリーと入出力回路という小型のコンピューターという形で同じ機能を提供するという選択をしたのは、前述した私の勤めた最初の会社からの依頼のように、個別に顧客の持ち込む注文通りのカスタム・チップを造っていたのでは儲からないという反省から、一度造ったら後はソフトウェアだけ変えて対応しようと先を見た判断が出来たのかは定かではない。しかし私は、後者あるいは、見えざる力の誘導であったのではないかと思う。

インテルだけがなぜ儲かるのか、と半導体業界ではよく聞かれたことであったが、私は、このブラックホールを掴んでそれを離さず・逃さず、戦略を練り、集中投資してビジネスをして来たからだと説明している。

プロムジカ女声合唱団は素晴らしかった!
7月6日にご紹介した、ハンガリーのプロムジカ女声合唱団をミューザ川崎シンフォニーホールで聴きました。

川崎のこの新しいシンフォニーホールは円形劇場のようになっていて、客席はらせん状に床がゆるやかにカーブしていて、なかなか面白い作りです。席と席の列の間が狭く、出入りが大変なのが、折角の設計なのに、ちょっと勿体無い感じです。

歓迎公演は、台東区上野の森ジュニア合唱団+江東少年少女合唱団の透明な歌声で始まり、浴衣姿の女性たちのトゥリニティ&コールミュゼリの江戸子守唄など、大人の女性の歌声、そして神奈川県立弥栄東高校音楽コース+弥栄東・弥栄西高等学校合唱部の大人数の合唱と管弦楽、そして最後に、ホールに備え付けのパイプオルガンの荘厳な伴奏で、高津市民合唱団+合唱団たまともの中高年中心の混声合唱団が歌いました。それぞれの特徴を出して、前座公演としてはなかなか立派なものでした。

プロムジカの入場は、歌いながら一列でステージに立つというもので、なかなかユニークだと思いました。彼女たちの歌声はパンフレットに書かれている「水晶のように透明なハーモニー」、「天使の歌声」という形容がぴったりの感じでした。

曲によって、メンバーの位置を変え、1階席裏、2階席裏、ステージ裏など、客席の間にまで出て歌うこともあり、丁度私の席は右横の2階席だったので、立体音響が左右から聞こえる形で、初めての素晴らしい体験でした。

ハンガリーの曲は意味がわからないので、旋律とハーモニーを楽しむだけですが、やはり日本の歌は、言葉の力も加わるので、やっぱり合唱曲は日本語がいいなあ~、としみじみ思いました。そう言えば、曲の紹介はメンバーが入れ替わりで、日本語で説明していたことも驚きました。指揮者で、この合唱団の育ての親のサボーさんは「日本語が下手ですみません」などと結構日本語も話していたのも好感できました。

「さくらさくら」は客席の間に出ての合唱で、素晴らしかったし「会津磐梯山」は振り付けまでしていて、なかなか楽しいものでした。

しかし、何と言っても、アンコールの「最後の最後の最後です」ということで、客席と一緒に合唱した「故郷(ふるさと)」は、作詞者が同郷出身の高野辰之氏ということもあり、じ~んと来るものがありました。

こんな素晴らしい合唱団のことが、日本ではまだ余り知られていないのは残念なことです(14日の朝日新聞の文化欄には音楽評論家の伊東信宏氏が「少女が紡ぐ歌~精度高い芸術」と高い評価を寄稿していますが)。

これからまだ、千葉県佐倉市(17日)、岐阜県美濃加茂市(18日)、大阪市(20日、21日)、立川市(23日)、東京オペラシティー(25日)と公演が続きますから、お近くでの公演を聴き行かれては如何でしょうか?

暑い夏を迎える前に、さわやかな天使の歌声を聴くと、ストレスが洗い流されて心身共に元気になれますよ!

第2期唐澤塾メルマガ-2:開塾に当って
○○さんとプレスクラブで始めてお会いした時に、トイレに中座して席に戻るなり突然「唐澤塾をやることになりましたから」と言われた時には、一瞬戸惑ったが、こちらも一度はトライしたこともあり、それ程長く考えることもなく「いいですよ」と答えてしまっていた。

以前の私なら、即答はしないで「少し考えさせて下さい」と答えただろうと思う。今は先手必勝のスピード時代であり、考えるよりもまず実行の時代であるという認識の基に、どんどん公言して既成事実を作って行けば、形は後から何とか着いて来る、と信じている。だから直感で良いと思ったらGOとしよう、と意識していたので即答という結果になったのである。

私は小学校の頃までは臆病で慎重な性格であったし、親に反抗したこともなく、従順で良い子として育てられた。小学校3年の頃に父から日記を書くように言われて、毎日書いては父に見せ、添削して貰っていた。それ以来、大学卒業まで、日記はほぼ毎日書いていた。それは上手に書くというよりも「書く」ということに対しての壁を取り払う意味では良かったと思うし、父には感謝している。中学・高校では、受験勉強も先ず計画してからなるべく計画通りに実行しようとしていたように思う。

社会人となってからは、前述のように、半導体機器の商社の東京エレクトロンに入社したので、英語くらいは使えないと、ということで英会話学校に通ったわけだが、日記は英語で書くことにした。それも1日5行分くらいのスペースしかない日記帳にしたので、書くことが億劫なほどではなかったことが良かったと思う。数年して忙しくなり、それきり日記は書いていない。

先輩の誰に言われたか、明確ではないが、仕事が計画通進めば一人前であるが、なかなかそうはいかないから、小さなプロジェクトからそれをやってみると良い、と言われた記憶がある。また、計画がきちんと出来れば、後は計画通り実行するだけだから、仕事は終ったも同然である、とも言われた。

最初のうちは、計画通りに終ることは殆どなく、大体は遅れることになった。仕事量の見積りと、自分の能力の見極めがなかなか出来ないのである。それでも自分で全て計画して設計・制作・検査して開発が出来た時の満足感は今でも忘れない。この30年来に様々な開発プロジェクトに関わったが、今でもそれが唯一、計画通りに出来たものである。それはひとりであったから、どちらの見積りも自分のコントロール範囲内であったからだ。複数の人が参加すると、どんなに調査・計画・検討などをやっても予測できないことや漏れが出てくるので、なかなか予定通りには終らないものである。

ましてや最先端の開発ともなれば、予期できないことばかりである。以前紹介した、日本で最初のガソリンスタント用POSシステムを東京タツノというガソリン計量機メーカーと共同開発した時は予定より半年も遅れた。よせば良いのに4ビットCPUと8ビットCPUを使ったマスター・スレーブ(主・従)型システムとして設計したから、毎日残業の連続で、1ヶ月に200時間以上のこともあった。それを6ヶ月も続けてようやく完成したのであった。3日間(72時間)の完徹をしたのもこの時であるが、後にも先にもこれだけある。最後は朦朧としていて、自分でも何をしていたかわからなくなる状態であったと記憶している。日本の高度成長期にはこうしたことが、どの企業でも日常茶飯事であったので、午後9時や10時に帰るには、ちょっと勇気がいるといった雰囲気が漂っていたのである。その頃は、多くの人が効率などは考えていなかった。

そんな中で、上司であった技術部長は「優秀な技術者であるためには、プロジェクトを計画する時には、70%の時間を使うようにして、残りは新しい技術を勉強する時間に当てろ。それでも予定通りには行かないことが多いのだから、そうしないと、自分が持っている技術を吐き出すだけで終ってしまう。自分の技術を出し終わって、それ以上出すものが無くなったら、次には使い者にならないから、誰も使ってくれなくなるぞ」と言って、忙しい中にも学習する時間が取れるように、営業や原価計算をする経理と納期交渉をしてくれたものである。これが技術者を育てながら開発を進める管理職の基本であると今でも私は信じている。そして、それを色々な人にも言っているが、なかなかこうした信念を通すことは至難の技である。私が勤めた会社の営業は大体はお客に弱く、言われた納期を勝手に約束していたりすることも多々あった。簡単に人員を増やせるわけでもなく、結局は開発部門が残業・残業で解決するしかないことが多かった。

優秀な営業は他社より高くても売る。そうでない営業は値引きで売る。松下では「うちは他社よりコストは高いけれど、それでも売るのが松下の営業だ」と教育されているという。IBMの営業にしても同じ様な話を聞く。要は「価格が重要ではなく、顧客に満足されるソリューションを提供出来るかどうかだ」ということであろう。

営業部門と技術部門の対立というのはどこの会社にもあることだと思われる。それは必ずしも営業が強いとは限らず、技術が強い会社もある。それは、会社の生い立ちと関係しているようにも思われる。私は残念ながら、というのか幸せにもというのか、営業の強い会社に在籍したり、友人や同期も「強い営業」という立場の人間に多く接して来たという感じがする。

一人前の技術者として営業部門や管理部門とも対等に交渉できるようになるためには、どんな小さなプロジェクトでもよいからひとりで計画して実行して成功体験をすることが最も重要なことであると私は思っている。ところが、現在は余りにも仕事が細分化されているので、自分で全て責任を持ってやれるようなプロジェクトがなかなか無いのが、若い技術者に取っては可愛そうだと思っている。


こうしたことから、この唐澤塾では、能力の高い技術者の卵や起業精神の旺盛な人に焦点を当て、

審技眼養成講座(本物の技術を見分ける眼を養う)
創造性養成講座(心身共にリフレッシュして目から鱗を落とす)
起業家養成講座(1億総SOHO化)
成功擬似体験講座(成功者の失敗談・成功談を聞く)

という4講座を開設することを目指し、このメールで持論を紹介しながら、XXXX庵において対話形式で互いに切磋琢磨して学び合いながら徐々に拡充して行きたいと思う。

小学校4年生の時の作文「こい取り」
-_-_-~-_-_-~_-_-_~_-_-_~-_-_-~-_-_-~ こい取り

。。。00 。。。上郷小学校4年2組。。。00 。。。00 。。。唐沢 豊

日曜日に、こいを取ると言ったので、よろこんでいました。おじいちゃが、朝、水をだしていました。しゅくだいは、きのうやってしまったので、早く取りたくて、田んぼへ行っては水が早くなくならないかとまっていました。なかなか水がなくならないので、少しべんきょうをしました。

まだえいかん水があったけれど兄ちゃが、「そのくらいなけにゃこいがみんなのびちゃうぞ。」と言ったので、ばけつを持ってやかんを持って、田んぼへ行きました。ひろ子も来ました。いねのあいさを行くと、こいが、せなかをだしていました。ばちゃばちゃはねくってなかなかとれませんでした。そのうちに、みきちゃが来て、「なにをしとるのよ。」と言ったので、「こいを取っておるのよ。」と言ったら、「たくさん取った。」と言ったので、「いんね、まだ始めたばっかだもんで。」と言た。みきちゃも、くつをぬいで、取りだしました。いっしょに取っていると、みきちゃは、取るのが、じょうずです。兄ちゃは、赤ごいを取りました。赤ごいは、今まで取ったうちで、いちばん大きいのでした。

取っていると、顔が真っ黒になりました。おとうちゃたちが、くわ取りから、帰って来ました。「おちゃにこい。」と言ったので、取るのをやめて、みきちゃと行きました。池すで、おとうちゃたちと、話しをしていました。みんな、「この赤ごいは大きいな。」と言っていました。なしを食べながら、こいを見ていました。せんべいもくれました。おちゃを飲んでから、また取りました。おじいちゃも取りました。いっぱいおるとこは、おもしろくて、たまりませんでした。

全部取ってしまってから、池すに入れました。かんじょうすると、七十七ひきでした。そして、一っぴきしんでしまいました。しにそうなのは、横の川を止めて、そこへ入れてまきました。すると、げんきになりました。

(注:えいかん=いいかげん、のびちゃう=死んでしまう、あいさ=間、いんね=いいえ)

今後の株価と為替が気になる方は「増田俊男の世界」に答があるかも?
今後の株価や為替の動きが気になっている方は、国際的なヘッジファンドなど世界の金融界の主要人脈に繋がっていると豪語する増田俊男氏の「増田俊男の世界」というサイトに「世界の政治・経済」と「日本の政治・経済」というページの最新情報(7月11日更新)が参考になるかもしれません。

まあ、株価と為替が予測できれば、誰でも簡単に大儲けをすることができるので、なかなか当らないのが過去の例ですから、彼の予測が当るかどうかは私もわかりませんが、こういう見方もある、ということです。できるだけ多くの情報を集めて、それらを分析して結論を導き出すのが、より精度・確度を上げるための手段かと思われます。

http://www.chokugen.com/index.htm

人類の格差を考察した『銃・病原菌・鉄』の著者に聞く
まだ読んではいないのですが、ジャレド・ダイアモンド氏は著書『銃・病原菌・鉄~1万3000年にわたる人類史の謎』[邦訳草思社刊]の中で;

ある文化が他の文化を征服できたのはなぜなのか?
なぜ、ある地域には生きていくのもやっとという人もいるのに、他の地域に住む人は物入れからあふれるほどの豊富な品々を抱えているのか?

という疑問を考察し、“地理的条件が成否を決めたのかもしれない”と結論づけているそうです。彼はこのほど、ピューリッツァー賞も受賞し、その著作がテレビ番組化され、全米公共テレビ放送網(PBS)で3回シリーズとして放映されることになったそうです。

その著者へのインタビュー記事がワイアードの下記URLに上・下で掲載されています。なかなな面白いので、まずはこれを読めば、本を購入すべきかどうかを決める判断材料になるかと思います。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050713205.html

スカイプ社と米ボインゴ社が無線LANを使った通話サービスを開始!
音質のいいIP電話ソフトとサービスを提供しているルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズ社のことは、多くの皆さんがお聞きになったり、実際にお使いかと思われます。

そのスカイプ社と米国ボインゴ・ワイヤレス社は、ボインゴ社が展開する公衆無線LANアクセスポイントへの接続とIP電話の利用を組み合わせたサービス『スカイプ・ゾーンズ』のベータ版を開始したということです。世界1万8000ヵ所のアクセスポイントが利用できるそうですが、またまた日本は蚊帳の外!?

詳しくは下記で;

http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050714105.html

第2期唐澤塾メルマガ-1:技術者と経営者の分岐点
これは1999年の末頃に一部限定で配信したものです。10本くらいあるので、順次掲載して行こうと思います。

インテルのドイツ支社で、マイコンの開発に関する会議があった時、ひとつ気が付いたことがあった。それは技術者の年齢である。当時の私は40才くらいであったが、ヨーロッパの技術者は年上の人が結構多かった。それでいて、マイコンを使ったシステムのソフトウェアを開発したりしていたのである。当時の日本では、30才過ぎたらソフトウェア技術者はもうだめだ、使い者にならない、と一般的には思われていたから50才を過ぎても現役のソフトウェア技術者だと言われると、本当かなと疑ってしまった。

聞いてみると、ヨーロッパでは小さい時に自分の将来の仕事を選択してそれに従って教育を受け、職に就くので、技術者を目指している人は年を取ったら、より優秀な技術者を目指すが、管理職を目指す人は少ないということであった。

技術者とそうでない人との違いは何かというと、私の経験では、自分の手で物事を分析・解析し問題を解決しよう、という意志が強い人間ということになろうか?
そうでない人とは、自分が望む結果さえ出れば、自らやるのではなく、他人をうまく使ってやればよいという、技術者の視点から見ると「ずるい」とか「世渡りがうまい」とかいうことになる。

一方、米国のエンジニアと呼ばれる技術者は、基本的には大学出身者であり、新卒でもアシスタントとしてテクニシャンを部下に持つから、最初から管理職の経験もすることになる。彼等は自分で実験や作業はやらないで、設計や実験計画を立てたり、結果を評価・判断することに専念している。仕事の効率という観点からすると、この米国流の方が、日本やヨーロッパよりも、持てる能力を最大限に生かし、本来の技術者がやるべきことに集中するので良い成果を上げ易いであろう。

そこで私は、部下であった技術者ひとりひとりのキャリアを話し合う時にいつも「一生技術者を通そうと思うならば、若い後輩に負けないように、常に新しい技術を身につける努力を続けなさい。将来、管理職や経営者を目指すならば、早めに技術者であることを卒業し、管理職の経験をすべきである」と言って来た。ところが大抵の技術者は、将来は管理職や経営者を目指したいが、今はもう少し技術のことをやりたい、と言うのである。結論を出すのは早い方が良いのだが、遅くても30代前半には自分の将来の道を決めなければならないと思う。物理学者の場合は25才までに目が出なければ、物理学者になるのは諦めた方が良いと言われているくらい、将来性は20代前半で決まるようだ。

技術者から管理職になり、それから経営者になるまでには、学ばなければならないことは沢山あるので、どちらの道を選択するかは早い方が良いというのが私の持論である。経営者であっても、技術者魂を捨てる必要はない、と最近は考えている。
経営者であっても、技術者魂を捨てきれないでいるか、真の経営者となっているは、目の前に故障した道具をおけば判断できる。最初は自分で直してみようとするなら、まだ技術者魂を失っていないし、担当者など誰か人を呼んで直させるなら経営者と言えよう。餅は餅屋ということを良く理解しているからである。好きか嫌いかという意味では、いつまでも技術者魂を忘れない経営者の方が私は好きである。若さを保つ秘訣と一緒で、新しい技術に対する好奇心を忘れたら、理解できなくなってしまう。今の時代は、経営者と言えども何でも広く浅く知っていなければ専門家の言うことを鵜呑みにすることになり、経営判断を誤ることになると思われる。

例を上げると、ペプシコ出身でアップルをスティーブ・ジョブスから乗っ取ったジョン・スカリーはコンピューターのことを知らないから会社を傾ける結果になったと思われる。ジョブスが復帰してアップルはまた蘇ったことは皆さん衆知のことであろう。ジョブスはその間、エンターテインメントなど他の業界を勉強して来ているのも現在の成功に寄与していると思われる。ビル・ゲイツもアンディー・グローブも元は技術者である。ハイテク業界でメーカーとしてビジネスをするなら、技術が理解できなければ、結局会社経営も難しい、というのが私の見方である。

技術者に限らず、一生、専門職を続けるのか、将来は管理職を目指すのかは、どちらを選択する場合にもクリアーしなければならない難しい問題がある。それは、専門職を続けると、いつかは自分の上司が自分より年下になるということである。また管理職になるということは、自分の部下の中には、年上で給料が自分よりも高い専門職がいる可能性があるということである。

管理職の役割は、その組織のアウトプットを最大限にすることであるから、少ない経費と安いコストでより多くの結果をより短い時間で出せば良いことになるわけだが、初めのうちは、それがなかなか割り切れないものである。
私の場合も自分より年上で年俸もかなり多い部下を最初に何人か持った時は、少々とまどった。自分より能力があるならまだしも、もう少し頑張ってもらわないと、という部下の場合は尚更で「なんで?」と思ってしまった。部下はこちらの給料を知らないから「こいつ若いくせに高い給料貰ってるんだろうな」くらいに思っていたのだろう。いずれにしても、責任を持たされた組織全体が結果を出せば自分も評価されるから、いずれは彼等以上の給料になる、と長期的な見方に切り替えることにした。この場合はまだ良いのだが、逆に自分より相当若い人間で、昨日までは同列の後輩であったのに、いきなり上司となった場合の方が、対処は難しい。こちらは報酬の問題ではなく、自分の能力との比較の問題であるからだ。やはり「何であいつが?」ということになった。相手もそれをわかっていて「君の経験と能力が必要で、そのノウハウを全社的に広げたいから協力して欲しい」とか「君は今の倍以上の給料を貰ってもおかしくはないと思っている」とかおだてられて、その気になってしまった。いつも自分を立ててくれるので、そのうち年齢や経験の差は気にならなくなった。

今から思えば、若いのにこの点は経営者としては大したものであった。
プロ野球監督などプロスポーツの監督の立場もこうしたものであろう。
監督よりも高い報酬の選手はいっぱいいるし、全員自分より選手の方が若いはずである。優勝することが監督の任務であるから、そのためには優秀な選手を雇い、気持ち良く働いて貰って、最大限の結果を出して貰う必要がある。

最近の仕事は、外資系企業のソフトウェアに関連することをやって来ているので、相手の経営者達は30代前半がほとんどである。優秀な人材と技術があったら、それを使ってビジネスが出きれば面白いと考えてやっている。

こうしたことは、頭で理解は出来ても、技術者がなかなか技術者であることを捨てられなで、年を取ってからあわてることになるのは「最新技術さえ見に付けていれば、仕事は必ずある」と技術者になった人は皆信じているからである。
技術者を捨てる必要はなく、広く浅くして、管理職としての能力を身につければ、特に同じ仲間である技術者を管理できれば、それはなかなか代替者のいない貴重な管理職となるのである、と私は言いたい。そのためには自分より優秀で給料の高い技術者をうまく使いこなす術を見に付ける必要があるが、そこは同じ技術者であったことが強みとなろう。そして更に英語のコミュニケーション能力もあれば、鬼に金棒である。

以前に紹介した東京エレクトロンの新人教育で、経理部長が言ったことは、後々に役に立ったので、ここで紹介しよう。それは、「人間誰でも健康であれば、年収250万円は貰える。その上に何でも良いから専門職として一人前になれば、500万円は貰える。そして英語が使いこなせれば750万円は貰える。最後に管理職として一人前になれば1000万円は貰える」ということであった。当時の1000万円は、今では2000万円くらいであろうか。だから倍にして考えてもらえば良いと思うが、なかなか含蓄のあることばである。管理職としていくら優秀でも、今の時代に英語が駄目なら2000万円は貰えないということである。

ついでに、企業に勤める場合に「出世したい」という願望を持っている人は多いと思われるが、これも考え方で、自分のピラミッドである組織と権限を大きくしよう、と考えていると、なかなか難しい。これも東京エレクトロンの子会社の社長に言われたことであるが「社長の仕事というのは、毎日いつ辞めるかを考えることだ」ということである。辞めるためにはビジョンを設定して方向性を明確にし、人材やパートナーを育て、プロセスを確立し、利益体質にして、自分がいなくても安心して後任に任せられるようにする、ということである。どんな仕事も同じで、今任されていることを如何に早く卒業し、後任に渡すかを考えることが早く出世する道であると私は思う。「私はお茶汲みに入ったのではありません」とか「何で私がトイレ掃除をしなければならないの」と考えるのではなく、この仕事を早く完璧にこなして誰からも誉められ、認めら
れるようになろう、とすれば、次の仕事は向こうからやって来るということである。私は過去に一度だけわがままを言って「マルチメディアの仕事をやらせて下さい」と自分から仕事を選んだが、それ以外は向こうからやって来たものである。それも予期しない時に来ることが多い。

改めて「マザーテレサの言葉」を今日ここに!
マザー・テレサの言葉


人生はひとつのチャンス 人生からなにかをつかみなさい

人生はひとつの美 人生を大事にしなさい

人生はひとつの喜び 人生をうんと味わいなさい

人生はひとつの挑戦 人生を受けてたちなさい

人生はひとつの責任 人生をまっとうしなさい

人生はひとつのゲーム 人生を楽しみなさい

人生は富 簡単に失わないように

人生は神秘 そのことを知りなさい

人生は悲しみ それを乗り越えなさい

人生は冒険 大胆に挑みなさい

人生は幸運 その幸運をほんものにしなさい

人生はかけがえのないもの こわしてしまわないように

人生は人生 立ち向かいなさい


~~~ マザー・テレサ ~~~

漸くネット配信に動き出した日本の民放各社
7月12日の日経新聞朝刊1面トップに「日テレ、番組ネット配信 ~1年以内に1万本以上~民放大手で初」という記事が踊って、へえ~、遂にやるか!と思っていました。この記事をご覧になった方も多いと思います。
しかし、当の日テレは、

本日一部報道機関において当社番組のネット配信についての報道がなされました。

 これについては現在、鋭意検討中です。

 報道にみられる放送時間、料金等の数字などについては、検討中のシミュレーションの一つです。収入モデルや具体的コンテンツを含めて、様々な考え方を検討しているところで、最終決定には至っていません。


という発表を急遽行い、日経のスッパ抜きであり、フジテレビへの遠慮で、こうした発表になったのではないかと思われます。
というのは、翌日、フジテレビからは以下のような発表があったからです。

フジテレビがCS番組などをネットでVOD配信,パソコンとテレビ向けに

 フジテレビジョンは2005年7月12日,CS放送向けに制作した番組などをインターネットを通じて有料で配信すると発表した。NTTコミュニケーションズやソニーコミュニケーションネットワークなどのパソコンを対象にしたVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスや,BBケーブルやKDDIなどのテレビ受像機向けのVODサービスの利用者を対象に,7月中に「フジテレビ On Demand」の名称で配信を始める。1タイトル当たりの視聴料は数百円である(7月12日発表)。(日経BP社サイトより転載)


ライブドアによるニッポン放送株の買収話の結果、フジテレビと提携する話になったわけですが、その両者をさておいて、日本テレビが「民放大手で初」となることは同業者としては出し抜いたイメージになり、それは得策ではないと判断したのではないかと思うわけです。

しかし、今回のフジテレビの発表にライブドアが配信先から外れているのは「純粋に技術的な問題」とコメントしたようですが、7月下旬から配信開始をするのに間に合わないくらいライブドアは技術的に送れている、という印象を与えてしまいましたね。
これも結局、日経が日本テレビの計画をスッパ抜いたことから、発表と配信開始を前倒しにしなければならなかったためではないかと推測されますが、考えすぎでしょうか?

次いで、岩手放送も動画配信を開始という記事も出ましたね。TBS系列ということですから、TBSが地方局で試験的に始める、とも受け取れます。

IBC岩手放送,パソコンと携帯電話機向けにニュースの動画配信を開始

 岩手県のTBS系列局であるIBC岩手放送は2005年7月13日,自社のパソコンと携帯電話機向けのWebサイトを通じてニュースの動画配信を始めたと発表した。前日に放送したニュースを,毎日正午から3カ月間無料で公開する。視聴するには,NTTドコモかKDDIのインターネットによる動画配信サービスに対応した携帯電話機が必要になる。このほか,パソコン向けのホームページに防災情報の掲載も始めた(7月13日発表)。(日経BP社サイトより転載)


そして、今日の報道では、米国CBSがブログを活用した双方向性を実現する番組作りも含め、12日から無料でネット配信を始めたということです。

米CBS、無料でニュース映像を24時間ネット配信

 米3大ネット局CBSは12日、ニュース映像のインターネット配信を同日から始めたと発表した。利用者は最新ニュースや過去に蓄積した2万5000本の映像を24時間、無料で視聴できる。ニュース番組作りでも簡易ホームページの「ブログ」をフル活用して視聴者の意見を取り込むなど、ネット時代を先取りした編集・配信体制を構築する考えだ。

 ネット局のネット利用はこれまで文字情報や静止画の提供が主体で、テレビ番組の補完という位置付けだった。CBSは2010年までに利用世帯でブロードバンド(高速大容量)通信がCATVと衛星放送の合計を上回ると判断、今回のネット配信開始を機に「ニュースに関してはネットに軸足を移す」と明確に戦略を転換した。

 米国ではニュース専門局CNNが今秋にも有料のネット配信を始めるが、CBSは無料とし、広告で稼ぐ事業モデルを継続する。テレビなど既存メディアの広告収入が頭打ちになる一方で、ネット広告は増大を続けており、CBSに追随する動きがほかのネット局大手に広がりそうだ。 (00:20)
(日経ネットより転載)


ブログを活用して番組制作をするなど、なかなか進んでいると思います。これも米国のブログがジャーナリズムのメディアとして位置付けされるような中身に成長している証拠でしょう。

日本では、まだ多くが単なる日記として捉えられていて、ジャーナリズムにまでは発展していないのは問題ですね。我々がもっと頑張らなければと思います。

ブロガーの皆さん、ネットジャーナリストを目指して頑張りましょう!

日本では漸く民放各社がネット配信に動き出したわけですが、価格次第で普及するかしないかは決まるだろうと思います。今まで発表されている価格は高いように思いますね。
ネット配信が普及すれば、地上波デジタルテレビ放送への影響は大きくなり、2011年に現在の地上波アナログテレビ放送を止めるという計画について、再度、議論が必要になるだろうと思います。
記者の権利を保護する法律がブロガーにも適用されるのか?
米国の半数を超える州では、取材記者が情報源などに関する機密情報を捜査機関に明かさない権利を認める法律があるわけですが、同様の法律を連邦レベルで成立させようという動きが活発化しているそうです。それで、ブロガーが保護対象となるかについては厳しい情勢にあるそうです。ましてや、日本では?ということでしょうね。

詳しくは下記で。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050708207.html



PROFILE
唐澤 豊
  • Author:唐澤 豊
  • 還暦を期に長髪から一気に坊主頭にしました。これから20年間、第2の成人を迎えるまではこれでいこうと思います。でもやっぱり冬は寒いし、夏は暑いので、帽子を愛用しています。
    ●情報通信業界の米国系企業を中心に40年間、営業以外の仕事はほとんど経験。技術以外には、マーケティング・ブランディング、組織論、人事評価制度、企業文化なども経験。今まで3つ会社を始めましたが、被買収・売却などの後、4つ目の会社を後任に任せたところで、一昨年、仲間2人ともうひとつ会社を設立し、非言語コミュニケーションのサービスを開発中です。
    ●経営労働管理士。日本躾の会理事。
    ●音楽(ビートルズ、S&G、フォーク、ニューミュージック等)、グラフィックデザイン、水彩画を趣味とするので、マルチメディア技術の活用に大いに期待しています。読書、宇宙の真理探求が最近の趣味。ストレッチ、真向法、西勝造先生の西式健康法を実践中。
    ●故津留晃一さんの著作や講演録(CD)に触れて「人生の目的は体験することである」ということに納得しています。
    ●詳しいプロフィールは「自己紹介」のカテゴリーにあります。
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