唐澤塾
唐澤豊が情報通信技術+経営術+人生術+創造性を中心に一期一会を追求する私塾
エネルギー浪費の近代農法---「無[III]自然農法」より
科学技術に基づく近代農業は、生産性が高いと言われるが、生産に要するエネルギー効率から計算してみると、かえって機械化するにつれて、農作業の効率は低下をきたしているのである。稲作に直接投入された人為的エネルギーを、米のカロリーに換算して、入力のみの自然農法、家畜の助けをかりる有畜農業、機械を主とする機械農業について比較してみる。反10俵、10~20人役の労力で出来る米1俵(60キロ)20万カロリーを回収するのに、自然農法では百姓1人1日分の労力でよいから、そのエネルギー投入量は、1日分の食事2000カロリーと考えてもよい。同様、米エネルギーに換算してみると、牛馬耕ではその10倍、機械農業ではその20倍から50倍を要する。生産効率の比は、土地に投入したエネルギーの量に反比例するから、自然農法に比べ、科学農法は数十倍のエネルギー浪費農法となっている。

・・・・・

1匹のハマチをふとらすのに、10倍量のイワシを必要とする養殖ハマチと同じ愚行が、現代の畜産である。肉食動物の銀ギツネを飼うにはそのキツネの10倍のウサギの肉を必要とし、そのウサギを飼うにはそのまた10倍の草を必要とする。銀ギツネの皮1枚を得るためには、人間は恐ろしいエネルギーを浪費しなければならないということである。穀類で満足できず牛肉を食べようとすれば、人間は10倍苦労する。ミルクが飲みたい、卵が食べたいと思えば、5倍苦労することを覚悟しなければならない。

福岡正信著、「無[III]自然農法」、春秋社発行より


今までの農学やエコロジー学にはこうした視点が欠けていたように思います。

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村上龍最新書き下ろし「盾・SHIELD」は面白そう
村上龍著[絵:はまのゆか]「盾・SHIELD」幻冬舎刊、定価1575円
が発売されました。


■■■やわらかで傷つきやすい心、あなたはどうやって守っていますか?■■■

仲良しだったコジマとキジマ、愛犬と共に野原を駆けめぐった少年の日々。やがて二
人は別の道を歩むようになるが、決して忘れない言葉があった。幼いころ、森に住む
老人に聞いた「盾・シールが必要だ」という謎の言葉が意味するものとは――。
自分で自分を守るしかないのか、それとも……?
不安と希望をあわせ持つすべての人に贈る、心温まる物語。


というのが、発行元のPR文ですが、著書の「おわりに」の文がメルマガで紹介されておりましたので、ご紹介します。

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■『盾・SHIELD』「おわりに」より
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わたしたちは、久しぶりに幼なじみに会うとき、「あいつは変わらないな」とか
「あいつは変わってしまったな」とか、そういうことを思います。その人のどこが変
わってどこが不変なのか、これまでずっとわかりませんでした。数年前、ほとんど三
十年ぶりに中学時代の同級生と会いました。彼は大学卒業後ずっと外資の金融機関で
働いてきて、二十年近くニューヨークやロンドンやシンガポールに勤務していたので
すが、わたしたちは会ってすぐに中学時代そのままの雰囲気と関係性で話し始めまし
た。お互いに中学時代とは状況がまるっきり変化しているのに、なぜあのころと同じ
ように話せるのだろうと不思議に思いました。

逆の場合もあります。郷里で幼なじみと会うときなどに、話が噛み合わなくてクタ
クタに疲れることがあります。その幼なじみは子ども時代とほとんど印象が変わらな
いのに、昔と同じ雰囲気と関係性で会話することができないのです。

わたしは一つの仮説を立ててみました。わたしたちの心とか精神とか呼ばれるもの
のコア・中心部分はとても柔らかくて傷つきやすく、わたしたちはいろいろなやり方
でそれを守っているのではないか、というものです。そして守るためのいろいろな手
段を「盾・SHIELD」という言葉で象徴させることにしました。さらに「盾」には、
個人的なものと集団的なものがあるのではないかと考えて、それをわかりやすく伝え
るためにこの絵本を作りました。官庁や大企業のような強い力を持つ集団・組織へ加
入することで得られる盾もあるし、外国語の習得、いろいろな技術・資格など個人で
獲得する盾もあって、わたしたちは常にそれらを併用しているのではないかと思いま
す。たとえば日本国籍は、日本に居住している大部分の人が持つ盾で、海外に行くと
そのことがわかります。

この絵本のテーマは、官庁・企業に代表される集団用の盾に身を寄せるのは危険だ
から止めて、個人用の盾を獲得すればそれでいいというような単純なものではありま
せん。どのような盾を選ぶにしろ、それに依存してしまうのは危険です。いずれにせ
よ、盾はとても大切なものを象徴しています。自分はどんな盾を持っているのか、あ
るいは持とうとしているのか、読者のみなさんが考えるヒントをこの絵本で得ること
ができればと思います。

この本は、「13歳のハローワーク」に続くはまのゆかさんとの共同作業であり、
幻冬舎の「13歳のハローワーク」&「半島を出よ」チームの全面的なバックアップ
を受けました。みなさんに感謝します。

12 FEB 06 横浜にて 村上龍
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これを読むと、なかなか面白そうな絵本のようで、思わず注文してしまいました。

唐澤豊@唐澤塾
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自然はすべておのずから成る---無[III]より
自然はすべておのずから成る。
自然の輪廻は永遠の流転を繰り返しながら、
そこには寸分のムダも浪費もない。
自然から遠く離れた人間知の所産が、
すべて徒労に終わるのはそのためである。

科学の進歩を喜ぶ前に、
科学の助けを必要としなければならなくなった条件を、
憂えなければならなかったのである。
農業技術が発達して、
農民と生産が衰える禍根がここにあった。

福岡正信著「無[III]自然農法」春秋社発行より


IT時代にIT業界で仕事をして来て、この言葉はずっしりと重く感じます。

唐澤豊@唐澤塾
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大舞台でも平常心を保てる呼吸法
ヨーガの行者成瀬雅春さんは、ヨーガの本場、インドで「ヨーガ行者の王」
という称号を貰っているそうです。

▼成瀬ヨーガグループ:
http://www.naruse-yoga.com/

以前は、空中浮揚などで話題になったそうですが、それは修行途中のことで、その段階を超えると、できなくなると、ご本人の講演でお聞きしたことがあります。

成瀬さんは歳を聞かれると、800歳と答えて「勿論嘘八百ですが、60歳で還暦で、0歳に戻り、それから20年経った80歳が人間として、やっと成人になると考えているから、それからは本当の歳を言うようにします」と答えておられました。

成瀬さんは「成瀬ヨーガ通信」というメルマガを発行されておりますが、最新号には、大舞台で上がらないための呼吸法が紹介されています。

私も、子どもの頃からの上がり症で、小学校の頃など、人前で話しができないこともありました。小学校1年の入学式はおたふく風邪で休んで、少ししてから学校に行ったわけですが、担任の先生が紹介してくれて、挨拶をしなければならなかったのですが、何も言えなくて、席に着いた記憶があります。

大勢の聴衆の前で話をするようになったのは、インテルでマルチメディアを担当し、国際会議などで講演するようになったからでしたが、最初のうちは、時間が迫って来ると、トイレには行きたくなるし、壇上では足は震え、心臓がバクバク早くなり、自分で何を言っているのか、わからないくらいでした。

そんな頃、アメリカでの社内研修会で、プレゼンテーションの仕方についての講義があり、大勢の聴衆の前で話す時には、人の顔をカボチャだと思えとか、高校生の頃言われただろうが、それは間違いだ、といった話がありました。そうか、日本もアメリカも同じか、などと思ったものでした。コツは、人の顔を見るのではなく、聴衆に向かって、正面、右、左と顔と視線を交互に向けるだけで、聴衆は自分の方を見て話していると思うのだから、焦点は定めず、顔を向けるだけでいいんだ、ということでした。舞台俳優が役を演じている時も、同じことなのかと思いました。どちらかというと、自分の役に没入しているのでしょうから、講演をする場合も、自分の内に入っている状態がいいのかも知れません。

そうするためには、事前準備をしっかりして、話す内容に自信があれば、没入できることになりますが、そうでないと、自信がなく、聴衆の反応が気になって、それでますます、上がってしまう、ということかと思います。

お陰様で、それ以降は、それほど上がらなくなりました。

以下に、成瀬ヨーガ式呼吸法を抜粋転載してご紹介します。

以下転載****************************

今年も桜の季節になりましたね!歓送迎会や花の宴などを通して新たな交流が拡がるこの時期は、人前でスピーチをしたり、意見交換をする機会がふえるという方も多いのではないでしょうか。

今回は、大勢の前でも大丈夫、あがらないコツをご紹介します。

ヨーガの代表的な経典である『ヨーガ・スートラ』は、「ヨーガとは心の作用を死滅すること」という言葉から始まります。常に揺れ動いている人間の心をいかに止めるか、ということがヨーガの最大の課題なのです。

心の動きと呼吸は密接につながっています。呼吸を止めれば、心の動きを止めることが容易になるのです。心の動きが止まると、心の乱れがなくなるので、大勢の前でもあがらずにすみます。

大事な場面であがってしまい、実力を出し切ることができなければ、せっかくのチャンスも逃してしまいます。呼吸をコントロールして揺れ動く心を落ち着けるこの呼吸法をマスターして、大舞台でも平常心を保てるようになりましょう。

まず最初に、目を閉じてください。それだけでも心の乱れが少なくなるのがわかるはずです。そして、ゆっくりと息を吸い込んでから、止めてみましょう。頭の中でゆっくりと10数えてから息を吐くのを、あと4回(計5回)おこないます。

つぎに、目を開けたまま同じことを5回おこないます。そのとき、視線を1点に定めることが大切です。せっかく息を止めても、視線があちこち動き回っていたら、心も揺れ動いてしまいます。少なくとも息を止めている間は、視線を固定させるようにしましょう。

視線を定めることができたら、同じことをまた5回おこないます。そのときに、意識を内側に向けてください。目は外を見ているのですが、、意識は内面に向けるのです。そうすると、案外自分の心が安定していていることに気づくでしょう。

息を止めることと視線をふらふらさせないことに加えて、意識を内面に向けることができれば、「息を止める」テクニックは完成度の高いものとなります。そうすると、物事を客観的に見ることができるので、大勢の前であがらなくなるのです。

※ヨーガの究極の呼吸法を、ケーヴァラ・クンバカ(単独の保息)といい、呼吸法を極めた結果、自然に身につくとされています。上記は、そのケーヴァラ・クンバカに近づくためのテクニックです。

・5分でできるヨーガシリーズ第4巻「仕事力をUPする!らくちんヨーガ」よりhttp://www.naruse-yoga.com/5yoga5.html

以上転載終わり*************************


皆さんも試されてみては如何でしょうか?

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「WBCという成功体験」by冷泉彰彦onJMM
また、村上龍氏のJMMの話題ですが、ニュージャージー在住の冷泉彰彦氏が、
「WBCという成功体験」という文を書いています。
イチローのWBCでの成功体験に関連して、一般的に米国滞在を経験した
日本人は大きくわけていくつかのパターンがある、ということです。

一つの典型は「アメリカかぶれ」でしょう。アメリカの「良いところ」に目が行く中で、無条件なアメリカ礼賛に陥るパターンです。ビジネスの世界で言えば、規制緩和が進んで自由競争が確保されているとか、失敗してもセカンドチャンスがあるとか、男の人も女の人も年配の人も若い人も胸を張って対等に生きているとか、非管理職は5時でキチンと帰宅して家庭や地域活動とキャリアが両立しているとか、まあ良い点を挙げれば確かにキリがありません。

それに対して、

アメリカの悪いところに目が行く人もいます。自由競争が行きすぎて格差があるとか、医療に関して国民皆保険がなく命がカネ次第だとか、業績が悪いと管理職は即クビになるとか、こうした「ネガティブ」な方に一旦気持ちが傾くと、そうしたことばかり気になるようになります。物事に何でも裏の面があるわけですが、こちら側に気持ちが向かっているときは、そう言ってもなかなか聞き届けることはできないようです。

更に、

同じ人の中で、時間を追うごとに気持ちが変化することもあります。良く言われるのは、最初はアメリカの良い面にまぶしい思いを抱くが、何らかのきっかけで思いが暗転してしまうというのです。自分が世話をしてやった人間が、一言の挨拶もなくどこかへ行ってしまったとか、軽い交通事故の際に相手に非があるのに言葉の問題からうまく主張ができないままに自分のせいにされてしまったとか、いわゆる「裏切り」を経験することで、一気にアメリカがイヤになる、そんな話を良く聞きます。

皆さんの周囲にも、これらのタイプの人がいると思います。
そして、以下のパターンも、思い当たるフシがあるのではないでしょうか?

そんな中、「アメリカか日本か」という問いを自分に対して迫ってしまうということがあるらしく、結果的に感じ方が極端に走る、そんな例も多いようです。例えば、政財界や学界などで世代の割にはものすごい復古主義で、例えば「神ながらの道」とか、「愛国心の教育」といった問題に熱心だったりする人が、たいていアメリカ留学経験、駐在経験があるということも指摘しておいて良いでしょう。

といったことで、本題のイチローのことは、原文をお読み頂きたいのですが、
サイトには次の号までしか掲載されていませんから、もう読めないですね。
そこでもう少し、ご紹介しますと、

イチロー選手に関して言えば、「ダークサイド」とは言わないまでもある種の精神的危機を感じていたのは間違いないでしょう。チームの低迷する中、うまくベンチをまとめることができず、クリーンナップや投手陣との間もしっくり行っていませんでした。監督とのコミュニケーションも決してスムースではなかったようです。

このオフにTVドラマで「犯人役」をしたり、やや過剰なまでに哲学的な野球論を日本で出版したりという行動に関しても、そこには決して輝きはありませんでした。私は本気で「どこか他のチームへ行くべきだ」と考えていたほどです。それ以上に私には、日本からアメリカに移って仕事をする際に経験する心の揺れそのものをイチロー選手の言動には感じさせられていました。


ということですが、WBCで優勝した経験で、こうした心の迷いも吹っ切れ
今年も活躍が期待できそうだということです。

ですが、今回のWBCでの優勝、そして自身がチームリーダーとしてのコミュニケーションに成功したということは、何とも絶妙のタイミングでした。確かに優勝後の会見で、「日本代表チーム」から離れることへの淋しさを強く訴えていたあたりには、まだ感情的な揺れが残っているようですが、キャンプに戻るとすぐにオープン戦に先発して三安打、というあたりには、大きな飛躍の予感がします。

私は、262本という年間最多安打記録を今年また更新するのではないか
と期待しています。

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Cプレストウィッツ著「東西逆転―アジア・30億人の資本主義者たち 」
クライド・プレストウィッツ著、柴田 裕之訳「東西逆転―アジア・30億人の資本主義者たち」日本放送出版協会発行が発売されたと、村上龍氏のメルマガJMMに、ワシントンDC在住の村上博美氏が紹介されておりました。

その冒頭部分を転載しますと;

「東西逆転」

「ドルの価値が半分になったら、日本はどうするのかな」

「それはつまり、日本の持っているドル資産が半減するだけでなく、アメリカの軍事力が縮小し米軍が日本周辺を守ることもできなくなるということだ」と今後6、7年以内にドルの暴落を含む国際経済危機が起こる可能性について刺激的に語るのはクライド・プレストウィツ氏である。

 インド・中国の台頭ともあわせて、アメリカの相対的な衰退に危機感を持つ本がいくつか売れている。ちょうど日本語版が発売になるのでプレストウィッツ氏による『東西逆転 アジア・30億人の資本主義者たち』をご紹介しよう。私の上司でもあったのでその人となりもあわせてJMMの読者にご紹介したい。


ということで、なかなか刺激的な内容のようです。

実はプレスとウィッツとは、1987年か1988年頃、直接話をしたことがあるのを思い出しました。日米貿易摩擦で半導体にその焦点が当っていた頃で、私はインテルが日本の半導体メーカーに製造委託をする仕事をしていたこともあり、ほとんどの半導体メーカーと話をしていたので、インタビューを受けたのです。

どういう話をしたかはもう覚えていませんが、いかつい顔の割りにはやさしく穏やかな感じの人だったと思います。

「日米逆転」とか「ならずもの国家アメリカ」といった本は日本でもある程度売れたのだろうと思いますので、彼の名前をご存知の方は結構いらっしゃるだろうと思います。これらの本が出た頃は、忙しくて本を読んでいる時間もなかったので、今回の本は読んでみようと思っています。村上氏の紹介文の締めくくり部分が気になりますからねえ。

 第二の革命ともいえるインターネットや宅配サービスの普及で時差や距離はもはや障害ではなくなった。インターネットがあれば、デジタル化できるもの全てが2秒で世界中のどこへでも送られる。現在高給をもらっている日本や欧米のサラリーマンはどうやって競争するのか。そのうち、インドや中国がやらない仕事、つまり「東西逆転」が起こり低収入・低スキルの仕事しか我々はありつけなくなるのだろうか。そうしている間に「ドルが半分の価値」になる危機が起こったら?

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「第2回BLOG仲間展」開催中です(4月15日迄)
高校の同期で、水彩画を描いて「風景画の部屋」というブログに掲載している「のび太」君がいます。下の雪景色の絵などは、写真ではないかと思うほどで、なかなか上手いでしょう?

彼のブログに、「第2回BLOG仲間展」を開催中と書かれていたので、覗いてみましたが、15人ほどの色々な作品があり、なかなか素晴らしい作品が出ています。
ネット上で展覧会ができてしまう時代になったんですね。

▼第2回BLOG仲間展:
http://www.h6.dion.ne.jp/~kitasan/page001.html

時間のある時に、覗いてみてください。

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EC時代のCRMとコンタクトセンター---その13
---インターネットは双方向メディアであることを忘れるな---

先日、来日中のエスター・ダイソン女史の講演とパネル・ディスカッションを聞く機会があった。彼女が、インターネットの名前・住所の体系を管理する国際組織ICANNの議長だということも、米国政府や大企業のアドバイザーをしていて、米国ではビル・ゲイツと同等に有名な人だとは、今まで知らなかった。彼女が昨年来日した時に「なぜ日本の政治家はひとりも私のところに聞きに来ないの?」と言っていたというから、日本以外では、それくらいインターネット関連のコンサルタントとしては有名なのだろう。

彼女の発言で注目すべき第一点は、インターネットはテレビと違い双方向のメディアである、ということである。テレビは大衆に対して一方的に情報を垂れ流すもので、フィード・バックは初めから期待されていない。それに対してインターネットは双方向のコミュニケーションが可能なメディアである。

従って、インターネットの利用者は、その双方向性を期待しているわけで、その手段を持っていないECサイトはうまく行かない、というのが彼女の主張である。私もこの意見には大賛成である。Webを作り、待っていれば、人手を掛けなくても自動的に売上が期待できる、と思っているのは、経営者ばかりではなく、設計者にも運用者にも多いようである。そうしたサイトは売上が増えず、窮地に陥っているようである。

では、双方向性を持たせるためには電子メールの受け口を設ければ良いかというと、それだけではまだ不十分で、着信メールには、必ず何等かの応答を一定時間内に出すこと、電話やFAXでの対応もできるようにしておくことが重要である。そのためには、予想以上に人手が掛かるのだという。なぜなら相手は生身の人間だから、きちんと期待に添って応対するには、それなりの人員が必要なのだ、とも言っていた。ECサイトを開設して商売すれば、人手を省略できると提案者も経営者も考え、少ない予算や人員でやろうとするから失敗するのだという。

また実社会でのビジネスのように、店を構えていればそれだけで相当量の情報であるが、ECサイトの場合にも会社案内のような情報がサイトにないと信用して貰えない。設立経緯、代表者略歴、経営陣略歴、資本金、主要株主構成、主要取引先、年商、住所、電話番号、営業所、代理店などは、普通は会社案内に書いてある。しかし、こうした情報がないサイトが非常に多く、初めて訪れる場合には不安に思うことは誰しも経験していることではないだろうか。こうしたサイトは、売り上げに結び付かないのが当然であるとも言っていた。

さて、ダイソン女史の双方向性ということに注目して、コミュニケーションのメディアを2つの軸で分類してみると、ひとつは、単方向か双方向かという軸があり、もう一方は、セルフサービスかアシスト付きサービスかという軸が考えられる。更に双方向でも同期型と非同期型がある。単方向は除いて、双方向のメディアを4つに分類して、それぞれのメディアを下記に分類してみた。これらのメディアを網羅したサービスを企画し、戦略を見直してみると、良いECサイトが構築できるのではないかと思う。

各種通信メディア・サービスの分類:

1.同期型・セルフサービス:
IVR、Web、iMode/WAP、スクリーン電話、ビデオテックス、インタラクティブ・テレビ、マルチメディアキオスクなど

2.同期型・アシスト付サービス:
電話、ビデオ会議システム、チャット、Webページ同期など

3.非同期型・セルフサービス:
電子メール、FAX、携帯メール、ポケットベルなど

4.非同期型・アシスト付サービス:
電子メール、FAXなど

こうして見ると、少なくともこれら4つのサービスをきちんと提供しているECサイトは、日本にまだあまり無いのではないだろうか。いつでも、どこからでも、その時使えるメディアや、好きなメディアでアクセスしたい、と考えるのが今のお客様である。これらのサービスをいち早く提供し、そのサービス品質を日々改善して行くことがEC時代の競争に勝ち残るには必要である。以前にも述べたように、こうしたサービスの提供を支援するシステムはマルチメディア・コミュニケーション・サーバーと、Webサーバーの発展形であるマルチメディア・アプリケーション・サーバーの導入し、システム構築をすることで解決できる。

上記サービス分類で、日本のECサイトでは、特にアシスト付サービスが見落とされているようである。だからといって、アウトソースに頼れば良いというものでもない。商品も会社もこよなく愛している社員が懇切丁寧に対応することこそ最高のサービス品質に近づく道である。どこかのテレビCMではないが「恋人のように親身になって」対応してくれたら、多くのお客様は優良固定客となり、収益アップに貢献してくれるだろう。でも消費者金融とは恋人関係になりたくないものである。

以上は、日経BP社のBizITサイトに“Business Column-31”として7/24/00に投稿したものです。

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EC時代のCRMとコンタクトセンター---その11
---フランスのEC事情---

先週末、早朝パリに着き、フランスの新幹線であるTGVに乗ってルマンに行き、民宿に一泊して名高いルマン24を観戦してからパリに戻り1日仕事をして、翌日早朝、南仏のトゥールーズに行き4日間仕事の後、更に2日間滞在して現地の結婚式に参列させて貰ったり、本格的バカンス直前の地中海を見て、帰路は航空管制官のストライキの中、何とか予定通り帰国して来た。
0323ルマン24

さて、フランスと言えば、誰でもまずファッション産業やワイン・コニャック・フォアグラ・トリュフ等が念頭に浮かぶであろう。もう少し知っている人は、人口は日本の約半分の6,000万人位で、食料自給率が100%を超えている農業国であることを挙げるだろう。また日本と同様官僚の強い国で、基幹産業は国営企業が多いことを指摘するかも知れない。宇宙・航空産業や通信産業も強いが、この辺りは米国が主流だと思われているだろう。

フランスを訪問したのは今回で2度目であるが、気候も日本に近い感じであるし、農業国ということや多くの植物が共通していることなど、日本との類似性がこれほど多い国は西欧では他には無いと思った。人柄も古き良き日本人に似ている感じがして、付き合い易い。3歳から学校が始まり、無料であるということも始めて知った。3つの家族を訪問したが、道理で子供達の躾もしっかりしていた。

フランスのEC事情は余り日本では知られていないので、今回はその辺りを中心に報告しようと思う。

宿泊したホテルの部屋にはミニテルというビデオテックス端末が置いてあった。古い方はご存知だろうが、日本ではNTTが三鷹地区で実験的に試みたキャプテンと同じ様なもので、電話器にキーボードとディスプレイの付いた端末である。世界各国で同様な試みがあったが、成功したのはフランスだけである。その理由は、フランステレコムが端末を無料で配布したからだという。最初のキラーアプリケーションとなったのは、若い男女のデートの相手を探すサービスだったと聞いたことがあるが、そうした情報サービスから始まり、現在ではホームバンキングやホームショッピング中心となっている。また、フランステレコムが料金一括請求をするので、小額決済も安い手数料で実現できることもサービスや販売が盛んになる要因であり、こうしたビジネス・モデルを15年以上も前に考案したことは余り知られていないことである。

まず、「遠隔販売企業連合」の昨年1999年の統計によると、フランスでの遠隔販売(カタログ、テレビ、ミニテル、インターネット等)の総額は約7,650億円で、1998年から1.2%の伸びである。これは、フランスの小売業界売上の2.4%である。

その内、カタログ販売による一般家具類は0.4%の減少で、本やCDなどの文化関連商品は0.3%、食料・飲料等の食品類は5.6%、健康関連品・化粧品・宝飾品・家庭レジャ-用品等は9.5%の伸びとなっている。

また注文は郵便によるものが52.6%、電話が34%、ミニテルが9.6%でその他が2.7%となっており、インターネットによるのはわずか1.1%である。それでも1998年の0.2%からは大きく伸びている。

支払方法については、42.9%が小切手で、クレジットカードが18.6%、各社独自のカードが22.7%、着払いが8.8%、その他が7%となっている。

これらの内訳については、15歳以上の不特定1000人を対象にアンケート調査した結果である。

以上のことから、フランスではインターネットでの通信販売よりもミニテルによる方が遥かに多いということである。この他に旅行や各種イベントのチケット、生保・損保とバンキングなどを入れると、ミニテル経由で1兆円強くらいで、インターネット経由が1兆円弱くらいであるとのことであった。

これから世界各国で、非パソコンによるEC端末をどうするか、ということで様々な端末の開発が取り沙汰されているが、フランスでのミニテルがADSL対応になって来ると再度注目されるのではないかと思われる。フランスでは、インターネットはホワイトカラー層に普及しているが、ミニテルは農村やブルーカラー層で使われており、既に万遍なくECを実現している訳で、ECにおいては世界で最も進んでいる国であると言えよう。

手前味噌になるが、このミニテルと、WAP、インターネット、インタラクティブテレビにも同じような情報を提供してECにおけるCRMを可能にするのがデータメディア社のIRISA(イリーザ)サーバーである。ちなみに、データメディア社はフランスの優良中小企業の中で15位にランクされているが、社員一人当たりの収益性では11位にランクされる。

以上は、日経BP社のBizITサイトに“Business Column-29”として6/27/00に寄稿したものです。ちょっと古い情報もありますが、意外と知られていないこともあるので、掲載しました。

唐澤豊@唐澤塾
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WBC決勝戦の瞬間最高視聴率は関東で56.0%!
WBC決勝戦の瞬間最高視聴率は関東地区で56.0%、平均視聴率は43.4%だったとのこと。

やっぱり決勝戦は、準決勝以上に盛り上がりましたからね。

王監督の評価がアメリカでも上がったそうですが、
史上初の世界一の監督になったわけですからねえ、
背番号1のホームラン王と初代世界一の監督としてずっと記録に残りますね。

視聴率の詳細は、下記で;

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060322AT1G2200Z22032006.html

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日本はWBCで見事に優勝しましたね!
準決勝進出までは苦戦していた日本ですが、韓国戦は上原の快投もあり、
決勝戦はMVPになった松坂の健闘もあり、結果的にはキューバに快勝しましたね。
試合後のインタビューでイチローが興奮していたのが、印象的でした。
王監督の準決勝と決勝のオーダーや代打起用も冴えていましたね。
王監督も選手たちも、本当にご苦労様!と言いたいですね。


予選では、審判の誤審と思えるものもあって、不愉快になり、試合は
観ないつもりでしたが、結局、準決勝も決勝も全部観てしましました。
準決勝は雨の中断もあって、長い中継でしたが、ずっと観ました。
スポニチによると、

TBSが19日に中継した「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の「日本―韓国」戦の平均視聴率が36・2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが20日分かった。在宅率の低い日中の中継だったにもかかわらず、今年の全番組のNo・1視聴率で、野球の日本代表の試合としても過去最高。瞬間最高は試合終了時で、50・3%を叩き出した。21日の決勝を中継する日本テレビは、平均視聴率40%を狙う。

ということで、瞬間視聴率が50%を超えたようです。
日本の半分の世帯が観ていたことになりますね。

今日の決勝戦は祭日でもあり、もっと高かったのではないかと思われますが、
まだ数字は出ていないようです。

いや~、久々に野球の感動しましたねえ・・・。

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「AKARI Collabo. Matsuyama - 灯りとツクル」@3/25-4/2
皆さん、

桜の季節に、松山城周辺で外国人観光客向けの灯りのワークショップなど、
楽しそうなイベントが今週末から開催されます。
外国人登録証を持っている人には補助金も出るそうです。

この機会に松山市を訪ねてみては如何でしょうか?



以下転載****************************

松山市では、今年ライトアップイベントがあります。

●まつやま桜灯回廊 3/25-4/2(一部4/5)
堀端~松山城二之丸がライトアップされます。
二之丸流水庭園には、「和」コンセプトの灯籠が浮かびます。

さらに、松山城二之丸において、灯りイベントがありますが、
これらの件、いろいろ企画・準備・運営のお手伝いをしています。

■「AKARI Collabo. Matsuyama - 灯りとツクル」

外国人観光客を招いて、「和」を体感してもらうワークショップやコラボをやります。
HP:http://www.sophia-club.net/akari/

●灯りワークショップ二之丸庭園奥側 3/25-3/31 19:00-22:00

◆灯りのモニュメント - 和紙桜の願いごと
竹と障子紙で創った灯りのモニュメントを用意。ご来場の皆様によって、願いをこめて、和紙桜を1枚1枚飾りつけながら完成させていきます。

◆竹と水の灯り - かぐや姫と巡礼
 竹に水をはったモニュメントを用意。ご来場の皆様によって、ろうそくや笹舟を浮かべます。
 竹のなかでやさしくゆらぐ感じは『竹取物語』。水に浮かべるろうそくは、88ヶ所巡礼を連想させます。

◆透過光のオブジェ - 灯りの禅庭
 灯りの上に、砂を敷きオブジェを用意。ご来場の皆様によって、熊手のようなもので砂をかき、
 砂と光の模様をつくります。龍安寺の石庭のような風情に挑戦をしてみてください。

◆漢字文字ハガキ - 書のココロ
 漢字文字をライトアップし、浮かびあがらせます。
 ご来場の皆様には、それを参考にしてポストカードに
 書き初めし、わらの束などに「つきさし展示」を行います。
 帰りは、ポストカードは、おみやげに。

◆甘酒茶屋 - 薪甘酒
 昔、薪を囲んで、能が舞われていました(薪能)。
 これをイメージした薪を灯し、その薪を囲んで、
 甘酒を楽しんでいただけます。(3/25,27.29,31)

※天候・設置条件により、内容・スケジュールなど変更になる場合がございます。

●ライトアップOPENNINGにおいて、バレエ+空手のコラボパフォーマンスもあります。(二之丸流水庭園-ライトアップOPENNING 3/25 18:30~)

いろいろ、お手伝いしていただけるかたも大募集中で、
詳細は別途入れます。

★県外、松山外のみなさま
外国人さんには、旅費補助がでますので、
教えてあげてください。

申し込み
http://www.sophia-club.net/akari/guide.html
補助金表
http://www.sophia-club.net/akari/expenses.html

以上転載****************************


唐澤豊@唐澤塾
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友に捧ぐ---詩集「木枯らし」より
akebono


  友に捧ぐ

友よ――
悲しい時、寂しい時には
紺碧の空を、
白い雲を、
そして――
小さな小さな星を
じっと見つめてごらん。

友よ――
愛することよりも
信ずることよりも
もっと美しいことが
もっと貴いことが
そして――
もっと気高いことが
有るであろうか――。

友よ――
愛せよ――。
人を、自分を、
そして平和を。
ホラ――
君の胸は希望に燃えている。

(c) Y.Karasawa 1965


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[READ MORE...]
「愛と死を見つめて」の視聴率速報
テレビ朝日系で放送された「愛と死を見つめて」の視聴率速報が、
「どらまちゃんねる」というサイトに出ていました。

第一夜:16.3%
第二夜:15.8%

二時間半という長時間番組なので、こんなもんでしょうか?

今、西田佐知子さんの「ゴールデン・ベスト」アルバムを聴きながら
このブログを書いています。
ドラマで、マコが「アカシアの雨がやむとき」が好きだ、
と手紙に書くわけですが、その歌詞は、

♪アカシア雨にうたれて
 このまま死んでしまいたい
 ・・・・・


というもので、病気のミコに、こんな歌が好きだと書くのは
相応しくないわけですが、そんなことに考えが及ばない単純なマコ
と私も同類かも知れないと思いながらドラマを観ていました。

▼歌詞と曲は「ふくちゃんの音楽教室」で:
http://www.fukuchan.ac/music/j-sengo1/akashiyanoame.html

それにしても、西田佐知子さんの歌にはいい曲がたくさんありますね。
まあ、中学生・高校生の頃に聴いた曲が多いので、印象に残っている
のかも知れませんが「アカシアの雨がやむとき」の他にも、

コーヒー・ルンバ
エリカの花散るとき
故郷のように
東京ブルース
赤坂の夜は更けて
女の意地
裏町酒場
信じていたい
涙のかわくまで
くれないホテル

など、たくさんあります。
彼女のバイブレーションの無い透明で伸びのある歌声もいいですね。
今夜はこれらの曲を聴きながらノスタルジーに浸ります。

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「愛と死を見つめて」に再び感動しました!

テレビ朝日系の2夜連続ドラマ「愛と死を見つめて」を観ましたが、
なかなか感動ものでした。
そして、昔流行った、青山和子さんの歌が頭から離れません。

♪まこ 甘えてばかりで ごめんネ
 みこは とっても幸せなの
 ・・・・・


▼全歌詞はこちら「ふくちゃんの音楽教室」:
http://www.fukuchan.ac/music/j-sengo1/aitoshiomitsumete.html

▼MIDIによる曲はこちら“My Midi Works":
http://www14.plala.or.jp/yakuhana/aito.mid

そしてふたりで歌っていた中曽根美樹さんの「川は流れる」も・・・。

♪病葉を 今日も浮かべて
 街の谷 川は流れる・・・・・


▼全歌詞はこちら「ふくちゃんの音楽教室」:
http://www.fukuchan.ac/music/j-sengo1/kawawanagareru.html

この曲が流行ったのは高校1年の時でした。
野球の応援の行き帰りのバスの中で、応援部の指導で歌いました。

草なぎ剛君と広末涼子さんのキャスティングもぴったりだったと思います。
昔、吉永小百合さんと浜田光夫さんのコンビで映画化されたので、
それを観た団塊の世代前後の人の中には、今回のキャスティング、
特に広末涼子さんはミス・キャスティングだという意見をブログに
書いている人も結構います。
しかし、サユリストの端くれの私からみても、浜田・吉永コンビよりも、
今回、の草なぎ・広末コンビの方がぴたりの感じがしました。

世の女性たちは韓国ドラマに夢中だそうですが、日本にもこんなにいい
ものがあるではありませんか!

今の若者たちが、このドラマを観て、どう感じたのか、
聞いてみたいところです。

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■「コンピューターに組み込まれないアート」を考える?
音楽から映画まで、今やコンピューター1つで何でも視聴できる
と考えられていますが、「今ここ」の身体性は、コンピューター画面を
見ているだけでは絶対に味わうことができませんね。
そうした生の体験が、今後はますます意味を持つようになるだろう、
というのが、パフォーマンス・アーティストでもあるモーマス氏の
実体験を交えたコラムで、下記にあります。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20060317204.html

「人生の目的は体験することである」とすると、
アートもライブ・パフォーマンスでなければ、本物ではない、
ということになりそうですね。
iPodで音楽を聴いていては、難聴にこそなるかもしれませんが、
いい人生体験にはならないかもしれません。

渋谷文化村ホール


唐澤豊@唐澤塾
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霧---詩集「木枯らし」より
えび高原


    霧

乳色の霧が僕の視界を遮る

むこにぼんやり見えるのは何だ!

愛らしい少女の微笑みか

無人の島か

飢えた獣か・・・・・

僕は何処へ行ったらいいんだ!

やさしい音の溢れる処か

激しい風が吹く処か

静かな鐘が鳴り渡る処か

それとも・・・・・

いつも僕に微笑みを与えてくれる処か・・・・・

いざ行かん!

この霧の中を

(c) Y.Karasawa 1965


丁度今から37年前の今日、宮崎県のえびの高原に行っていたようです。
九州は暖かいと思って行ったら、北九州では雪が降り、このえびの高原
では霧氷というか樹氷というか、木々の枝に氷が着いていました。

これは大学3年の春休みに、工場見学として名古屋、京都、倉敷、北九州の電気関係の工場を見学し、北九州で解散だったので、その後、数人で
長崎、天草、熊本、鹿児島、宮崎、別府と回った時のことです。
最初は数人だったのが、だんだんと少なくなり、最後は2人になり、
その友人も四国の親戚に行く、ということで、付いて行きたかったのですが、
お金が無くて、1泊3千円くらいの宿を、その日に駅の近くの観光案内所
で捜す、という行き当たりばったりの旅だったので、そのまま実家に
帰りました。今から考えると、よくやったものだと思います。

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海洋動物に病気が拡がっているという話です
小名浜の海岸


最近、方向感覚を失ったアシカが空港などに迷いこむ事件が増えていて、
これは藻類が異常発生した結果発生した毒素によって、
脳に障害を受けているのが原因だということです。
ほかにも、マナティーやバンドウイルカなどの大量死も
報じられているそうです。
原因はまだ明確ではないようですが、陸から流れ込む汚染物質による
のではないかと見られているようです。

詳しくは下記で:
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20060315301.html

上の写真は、いわき市の小名浜の北側の海岸ですが、こうしたきれいな
海岸を守りたいですね。

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僕の行く道は---詩集「木枯らし」より
桂川・渡月橋


   僕の行く道は

僕の前には無数の道がある
一つの道が幾つにも分かれ
その道がまた幾つにも分かれている
あたかも一本の木が
幹から大枝に
大枝から小枝に分かれるごとく。

森には様々の木々が有る
一本の木を人間に例えたら―――
僕は一体どの木だろう
あの高い杉の木だろうか
小さなネズミサシだろうか―――
無数の枝を持つ一本の木
その木々の持つ枝、枝、枝―――
それらの何と莫大なことよ
それが人世だ
人の道はかくも様々である
僕にとって道とは過去だけだ
未来に道はない
僕はどの道を行けばいいのか
はたして僕の行く道は
梢にたどりつくのであろうか
君に聞いてもわからないだろう
誰に聞いてもわからないだろう
神様だって教えてくれないんだから。

(c)Y.Karasawa January,1968


これは大学の頃、専攻の電気の道に就職するのか、
グラフィック・デザインとか、音楽とか、
趣味が仕事にできればいいんだけどなあ・・・、
と色々迷っていた時に書いたんだと思います。

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白菊物語---詩集「木枯らし」より
白菊


   白菊物語

月の光の中を行く いじらし乙女唯一人
歌うは悲し母の歌 母はこの世を去りにけり

哀れを誘う白菊を 一輪折りて見つめたり
胸に浮ぶはあの母の やさしく笑ったその姿

戦に出し父と兄 きっと捜し出すのだよと
母の言いしその言葉 胸にきざんで旅すなり

思えば悲し白菊よ 別れ別れの親兄妹
幸あれと歌うなり いつの日にか会えるだろ

清き香り白菊に 過ぎし昔をしのんでは
思わず流す涙かな あてなく捜す一人旅

(c) Y.Karasawa 1964


これは確か、同名のマンガを読んで作ったのだったと思います。

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「ネット社会の躾とは?」
‐逆転の発想で考える教育を‐
子ども達

 第一回のバブルの崩壊で大きな痛手を受けたのは、企業や株取引の専門家・投資家だったのだろうと思われる。その反省の暇もなく、第二のバブルが、急速に広がるインターネット・ビジネスに便乗して起こり、そして瞬く間に崩壊した。

 低金利を理由に、株をやらなければ人にあらずといった風潮が日本全体に広がった。それは政府の政策もそうであったし、マスコミもこぞって煽ったことに起因していると思われる。そのため、被害は、二度目の辛酸を舐めた専門家ばかりでなく、小金を持った一般大衆にまで及んだと思われる。

 これもネット社会の弊害と言えるのかと問われれば、全く関係無いわけではないが、その根本は直接関係ないだろう。

 以前にも本誌で述べたが、ネット社会は今までの社会と違うわけではなく、悪人もいれば、だまされやすいお人よしもいるわけである。ただネット上ではお互い物理的に接触できないので、肉体的に危害を加えることはないが、その反面、相手の顔も見えないこともあり、知能犯が活躍しやすいわけである。

 そうなると「人を見たら泥棒と思え」というか「人を見たら詐欺師と思え」という考えが広まる可能性は高い。そうなるとせっかくのITもその恩恵に預かることができないばかりか、躊躇することにより、世界に遅れを取ることになりかねない。

 見ず知らずの相手と商取引をする場合には、注意して相手のことを調べたり、関係者・知人や専門家などから裏を取ったりするのは、当然のことである。ネットだからそれを省略してしまうのはおかしいわけである。

‐インターネット普及の課題‐

5年前にある講演会で話した時に、インターネットが普及するための条件は;

1) 情報漏洩などによるプライバシー侵害の保護や安全な商取引の保証
2) 安い通信料金
3) 手数料の安い決済システム

であり、まだまだ日本では普及しないだろう、と言ったことがある。その当時からすると、これらの3点がかなり改善されて来た結果、今日の普及を見ていると考えられる。しかしまだ安全性については技術的な面は改善されては来たが、まだまだ改善の余地は多い。現状のネット上での商取引については、クレジットカードや前払いは、2重3重の安全性を確保している銀行などの大手企業等でない限りは避けることが賢明であろう。

結局はネット上でも人と人とのやり取りなので、ネット上のエチケットであるネチケットが相手の顔が見えないので実社会以上に必要となる。

‐日本の教育問題‐

 しかし実社会では青少年犯罪が増加し「人を殺してみたかった」とか「なぜ人を殺してはいけないのか?」といった発言には驚くばかりである。また若い両親による幼児虐待の増加といったこともある。こうした基本的人権に関することすら教育できていない現状を考えると、躾の難しさを感じ、戦後教育の問題に根ざしているので、根は深いと悲嘆に暮れる昨今である。

 また最近の若者の学力低下も大きな問題となっている。

 そこで教育勅語の復活といった考え方も出て来るのであろうが、それは年寄りの懐古趣味であって、現代に受け入れられるものではない。世界情勢から長く閉ざされていた江戸時代から西洋文明を取り入れ和魂洋才・殖産興業・富国強兵で文明開化を達成した明治維新の時代にはマッチしていたけれど、こうした政策が従順な国民を輩出し、政府や官僚の言いなりになった結果、4回の戦争へと繋がったことにもなるわけであり、その反省をしなければならない。

‐考える教育が必須である‐

 戦後に日本を訪問したあるドイツの学者が日本の学校教育を視察して「日本はもう先進国の敵ではない、なぜなら考える教育をしていないから日本は将来駄目になる」と何十年も前に達観していたということだ。

 二十一世紀に必要な人材は、自分で考えることができ、その意見を世界の人達に伝えることができなければならない。そのためには、英語とコンピューターを道具として使いこなすことが必要になる。しかしそれら以前に必要なことは、自分で考え自分の意見をきちんと持っていることである。どんなに英語がペラペラであっても、自分の主張が無い人間は、何を言っても相手に伝わらない、ということが外資系企業で働いた私の経験である。また自国の伝統や文化を良く勉強しておかないと、外国人と話をする場合に、はずかしい思いをすることになる。彼らは日本のことは知らないが、自国のことは当然ながら良く知っているので、それと比較して議論をしたがるわけである。

 また最近付き合っているフランス人などは、相手の言葉や文化を会う前に勉強しておこう、という姿勢が非常に強い。またこちらから訪問する場合には、私が子供の頃の日本がそうであったと記憶しているように、細かい心配りでもてなしてくれることには、驚きすら感じる。ああ、昔の日本はこうだったのになあ、と懐かしいと同時に日本の現状が情けなくなって来る。アメリカナイズされてドライになってしまったのと、何でもお金で片を付けてしまう風潮になってしまっているからである。

 自分で考えることができるような教育をすれば、それは即ち相手や周囲のことを考え、それらの意見をよく聞く、ということになるはずである。それが躾の本来の姿であると思う。ところが、躾と言うと「○○をしてはいけない」とか「○○をしなさい」とか事細かに小言を親から言われるのでそれが嫌だ、と若い人達には思われてしまうのではないかと思う。そうではなく、親は「そんなことは自分で考えなさい」ということを口を酸っぱくして言い続けることが必要だろう。そうすると子供は責任を感じて、考えるようになるだろうし、わからなければ自分で調べ、それでも駄目なら素直に人に聞くということになろう。

 ネット社会の利点は、何かを調べるということが今までに比べると非常に早く、簡単にできることである。また色々な人の異なる考え方や意見があることもよくわかる。カウンセリングのようなことも無料でやってくれる人達はいっぱい居る。昔なら、長屋のご隠居さんが何でも相談に乗ってくれたわけであろうが、ネット社会ではご隠居さんのような知恵袋となることを望んでいる高齢者や専門家がボランティア意識の高揚でいっぱいである。

 岡山でカレー毒物事件が起きた時、保健婦・救急医・看護婦などの対応の悪さが尊い命を犠牲にしたということで、殺人者は他にもいるのだと主張した論文を書いたのは、夏休みの宿題としてインターネットで毒物に関することを調査した女子中学生であった。素人でもわかることを、インターネットを使っていなかったために専門家が対応に遅れた、ということである。自分で明確な目的を持っていればネットワークは非常に便利であるということを物語っているわけで、ネット社会の様々な問題を心配して使うことを躊躇するよりも、目的もしっかり持って積極的に活用することが重要である。「案ずるより生むが易し」である。

以上は、日本躾の会の会報「ふれあい」に2001年3月頃に寄稿したものです。

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伊藤淳子訳「心が安まる老子」はお勧めです
エイガアルの伊藤淳子さんとは、1年半くらい前から、彼女が主催する「Jサロン」という
異業種交流会に参加して知り合いですが、働く女性が憧れるような女性起業家、
というイメージがありました。勿論、男性ファンも沢山います。

その彼女が「老子」を翻訳して出版するんだ、と聞いた時、ちょっとびっくりしました。

伊藤淳子訳「心が安まる老子」PHP研究所発行

なぜかと言うと、ずっと以前、メルマガでご紹介したことのある、加島祥造さんの
「タオ 老子」は、英訳の「老子」を翻訳されたもので、
なかなか分かり易いと思っていたので、
それ以上の翻訳は出てこないだろう、挑戦する人はいないだろう、
と思っていたからです。

しかし、伊藤版老子は、女性らしい現代訳となっていて、更に分かり易い感じがします。
彼女に、こんな才能があったとは、と改めて感心しています。

最近は、農林水産省の「食料・農業・農村政策審議会」の委員に任命されるなど、
日本各地の農業活性化に情熱を燃やしているようで、
フリーランスの編集者からメディア・プロデューサーとして活躍されていた頃
を知る人には、今の彼女は想像できないのではないか?
と思われるくらい変わったのだろうと想像されます。

老子を読んで、心境の変化があったのか、色々苦労されて、心境の変化があり、
老子に辿り着いたのか、どちらかわかりませんが、本人も既に老子の域に近づいて
いるように、思われます。

ということで、タイトル通り「心が安まる」なかなかいい訳だと思いますので、
皆さんも是非読んでみて下さい。

唐澤豊@唐澤塾
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【2006/03/08 22:46】 推薦図書 | TRACKBACK(0) | COMMENT(5) |
日本に居てオーロラが見える!
オーロラの写真を見ると、幻想的で、一度は本物を見てみたいと思います。

水彩画家の田中千尋さんは、今まで毎年スウェーデンのヨックモックに、
オーロラを見に行っており、毎回素晴らしい写真を「四季水彩」というサイトで
紹介されておりました。

そして、大学の研究室と一緒に、現地にデジカメとビデオカメラを設置して、
日本からウェブで生中継が見られるようにされました。

そして、オーロラが見えると、メルマガで知らせてくれるというサービスも始まりました。
普通は、メルマガが発信された時に見ないと、ライブでは見られないことが
多いのですが、今日は、昼休みの時間でも見られました。

興味ある方は、下記で無料メルマガを申し込むことができます。

▼ヨックモックの自然とオーロラ情報:
・購読の停止・再申込・アドレス変更はこちらです
http://www.mag2.com/m/0000184805.html

今日のオーロラのアーカイブ写真は下記のようなものがあります。

■ 本日のオーロラ静止画
・2006/3/6 19:04 早くも出現!
http://jokkmokk.jp/photo/best_shot/nr3_20060306190450.jpg
・2006/3/6 19:25 まだ明るい地平線オーロラ
http://jokkmokk.jp/photo/best_shot/nr3_20060306192530.jpg
・2006/3/6 19:26 淡く幻想的
http://jokkmokk.jp/photo/best_shot/nr4_20060306192648.jpg
・2006/3/6 19:29 「十戒」のようです。
http://jokkmokk.jp/photo/best_shot/nr3_20060306192932.jpg
・2006/3/6 20:21 早春の湖に舞う
http://jokkmokk.jp/photo/best_shot/nr4_20060306202134.jpg
・2006/3/6 20:21 弱い月明の中のオーロラ
http://jokkmokk.jp/photo/best_shot/nr3_20060306202150.jpg
・2006/3/6 20:27 オーロラらしい形
http://jokkmokk.jp/photo/best_shot/nr4_20060306202736.jpg


ご参考まで。

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やはり黄金比の図形は誰が見ても美しい?

グラフィック・デザインを勉強すると、黄金分割、黄金比、あるいは黄金比率
を勉強させられます。
正五角形の一辺とその対角線の長さが1:1.681…という比率になっていて、
それを黄金比と言うのです。
詳しくは、下記をご参照下さい。

▼ウィキペディア「黄金比」:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E6%AF%94

▼ソコハカトナク「正五角形書き方の証明」:
http://www.geocities.jp/two_well/penta.kakikata.shoumei.html

ITをやっている理系の学生には、オタクのような人間が多いので、
美意識に欠けているのではないか?と思っていたデザイナーが、
大学で講義をすることになったので、色々な比率の長方形を10種類
用意して、一番美しいと思うのはどれか?と聞いてみたのだそうです。

そうしたら、黄金比率に近い、5:8の長方形を選んだ学生が一番多かった
とのことです。

私からすれば、このデザイナー氏、理系の人間を馬鹿にしているんでは?
と思いますね。
私の経験では、理系は、ロマンチストが多く、音楽や美術が好き、
という人間が結構多いように思いますが、まあ、こうして理系と文系
といったような単純な分け方で、ひとくくりにして性格を論ずるのは
ナンセンスなんですけど、ちょっとひっかかったものですから・・・。

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この道も二人なら---詩集「木枯らし」より
天竜川上流を望む


  この道も二人なら

長い髪を風がやさしく撫でている
丘の小道よ
麦の緑、空の青さ
白い雲も風に流れる
ひばりの声が耳をくすぐる
この道も二人なら
もっと楽しいことでしょう

風に鳴いてる木々の梢よ
遠く響く汽笛の音
谷のうぐいす 小川のせせらぎ
夢を運ぶ汽車を見下ろす
遠い故郷ふと思い出す
この道も二人なら
明るい声がはずむでしょう

(c) Y.Karasawa 3.1968@Yokohama


唐澤豊@唐澤塾
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四季のある国の素晴らしさ
四季のある国の素晴らしさ
---自然を愛でる心を育む

私の故郷は信州の伊那谷である。伊那谷は日本有数の河岸段丘が南北に走っている。谷というと狭い渓谷を思い浮かべる方が多いだろうが「空も広し伊那の谷よ」とは土岐善麻呂氏が書いた母校の校歌の一節である。
2003年春飯沼諏訪神社より竜東を望む

(飯沼諏訪神社より南アルプス連峰を望む)

この広い伊那谷は老子が理想とした地形に一番近いのではないかとは英文学者で老子研究家の加島祥造氏の意見である。氏は伊那谷を初めて訪れたた時、その素晴しさに感動し、やがて横浜から中央アルプスの山麓に移り住んでしまったほどである。

東の南アルプスと西の中央アルプスが最高地点となり、段丘の一番下には天竜川が流れている。日暮れになると、夕もやの中にその段丘が水墨画のように浮かび上がり、夕餉の煙が漂った。山紫水明という言葉がぴったり来る風景である。

私の家は、天竜川西岸の二段目の段丘にあり、周りは田んぼばかりの農家である。母は折に触れて「ふきのとうが出たに」「水仙が咲いとるら」「つばめが来たでな」「ほたるが飛んどったに」「今夜は星がきれいだに見ておいな」などと季節の変化を教えて、自然に目を向けさせてくれた。

高校まではそうした四季折々の変化を毎日感じて過ごしたが、大学からは東京に住んで、季節の変化も余り感じない日々であった。高度成長期に就職したので、盆暮れに帰省することも減っていた。そんなある年、車で帰省する途中、渋滞する国道二十号から諏訪で別れ、杖突峠を越えて、桜で有名な高遠から伊那谷へと下ったことがあった。

杖突峠から諏訪の盆地を眺めると、刈り取り直前の稲穂が黄金色に輝き、諏訪湖の周りに稲田が広がっていた。今でも忘れられないほど素晴しい光景であった。一枚の田も刈り取られていないでいて、黄金色である時期は、ほんの数週間しかないであろうから、滅多に出会えないことである。

仕事でシリコンバレーに八ヶ月ほど住んだことがある。カリフォルニアは、四月から十二月くらいまでは快晴で雨が降らず、湿度も低い。丁度日本の五月晴れがずっと続くようなものである。快適といえば快適な毎日であったが、変化に乏しかった。

乾季と雨季の二季しかないわけだが、やはり日本のように、はっきりした四季がある方が自然を感じることができるし、メリハリのある生活ができると思う。

子供が小さい間はなるべく自然に触れる機会を与えたいと思い、利根川に近い現在の家を選んだ。小川でメダカをすくったり、ザリガニを捕まえたりして水槽で飼ったものだ。とんぼ、蝶々、バッタなども近所の野原でたくさん捕まえられた。今は小川もコンクリートの川底となり、野原も家が建ったので、そうしたこともできない。

こうしてどんどん自然破壊が進む。それは子供の情操教育の機会をだんだんに減らしていることになり、結局人間の心も荒んだものになってしまうのではと危惧している。


以上は日本躾の会の会報「ふれあい」に2004年5月頃、寄稿したものです。

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雛祭りの歌としては何を思い浮べますか?
今日は雛祭りですね。

雛飾り

(この写真は我が家のお雛様です)

雛祭りで私が思い浮かべた歌は、

サトウハチロー作詞、河村光陽作曲、「うれしいひな祭り」

♪あかりをつけましょ ぼんぼりに
 お花をあげましょ 桃の花
 五人ばやしの 笛太鼓(ふえたいこ)
 今日はたのしい ひな祭り

でしたが、調べてみる、色々あったんですね。

林柳波作詞、平井康三郎作曲、「ひなまつり」

♪赤いもうせん しきつめて
 おだいりさまは 上のだん
 きんのびょうぶに ぎんのだい


これも定番ですが、やはり、サトーハチローさんの作詞がいいんでしょうか?
最近は「うれしいひな祭り」の方を聞く機会が多いように思います。
しかし、以下の歌は余り聞いたことがないように思います。

吉岡治作詞、越部信義作曲、「たのしいひなまつり」

♪ふっくらまるい もものはな
 つぼみをかぞえ まちました
 きょうはたのしい ひなまつり
 きょうはうれしい ひなまつり


斎藤信夫作詞、海沼実作曲、「おひなまつり」

♪あかいひなだん 金びょうぶ
 おだいりさまや 官女(かんじょ)さま
 五人ばやしの おはやしに
 キューピーさんも なかまいり


作詞・作曲不詳/絵本唱歌、「おひなさま」

♪だいりさまやら かんじょやら
 ごにんばやしも にぎやかに
 あられひしもち もものはな
 ぼんぼりつけて ひなまつり


そして、雛祭りではありませんが、同じ人形の歌としては、

蕗谷虹児作詞、杉山はせを作曲、「花嫁人形」

♪きんらんどんすの 帯しめながら
 花嫁御寮(はなよめごりょう)は なぜ泣くのだろ


とか、

野口雨情作詞、本居長世作曲、「青い眼の人形」

♪青い眼をした お人形(にんぎょ)は
 アメリカ生まれの セルロイド


も思い出されますね。他にも、

葛原しげる作詞・弘田龍太郎作曲、「キューピーさん」

♪キューピーさん キューピーさん
 なにに そんなに おどろいて
 おおきな おめを
 みんな パッと あけて
 しろくろさせて たってるの


というのもあるようですが、

野口雨情作詞、中山晋平作曲、「キューピー・ピーちゃん」/昭和5年

♪ドンと波 ドンと来て
 ドンと帰る
 チャップ波 チャップ来て
 チャップ帰る
 ドンチャップ ドンチャップ
 キューピーちゃん
 ピーちゃんお国は 海の向う
 来るとき お船に 乗って来た


流石にこれは知らなかったですねえ。
作詞しているのが、全員男性というのも時代を感じさせますね。

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小雨の夜---詩集「木枯し」より
   小雨の夜

小雨降る夜
君と歩いた いつもの道
なぜか別れが切なくて
寄り添う肩をそっと抱きしめた
青白いネオンに浮ぶ君の姿
別れた今もまぶたに残る
別れが切ない 別れが切ない
小雨の夜

ひとり窓辺にたたずみ思う
君のことを
今は何を考えてるのか
君の心は いつか遠くへ
はばたいて僕から
去って行った
後に残るは
楽しかった思い出
あれは夢か
小雨の夜の思い出

(c)Y.Karassawa Feb.1967


都庁からの夜景


きょうは雨でした
あしたも雨でしょうか?

唐澤豊@唐澤塾
http://sohmokutoh.blog9.fc2.com/
http://www.irisa.com/jp/



PROFILE
唐澤 豊
  • Author:唐澤 豊
  • 還暦を期に長髪から一気に坊主頭にしました。これから20年間、第2の成人を迎えるまではこれでいこうと思います。でもやっぱり冬は寒いし、夏は暑いので、帽子を愛用しています。
    ●情報通信業界の米国系企業を中心に40年間、営業以外の仕事はほとんど経験。技術以外には、マーケティング・ブランディング、組織論、人事評価制度、企業文化なども経験。今まで3つ会社を始めましたが、被買収・売却などの後、4つ目の会社を後任に任せたところで、一昨年、仲間2人ともうひとつ会社を設立し、非言語コミュニケーションのサービスを開発中です。
    ●経営労働管理士。日本躾の会理事。
    ●音楽(ビートルズ、S&G、フォーク、ニューミュージック等)、グラフィックデザイン、水彩画を趣味とするので、マルチメディア技術の活用に大いに期待しています。読書、宇宙の真理探求が最近の趣味。ストレッチ、真向法、西勝造先生の西式健康法を実践中。
    ●故津留晃一さんの著作や講演録(CD)に触れて「人生の目的は体験することである」ということに納得しています。
    ●詳しいプロフィールは「自己紹介」のカテゴリーにあります。
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