唐澤塾
唐澤豊が情報通信技術+経営術+人生術+創造性を中心に一期一会を追求する私塾
石見銀山世界遺産登録なる
既に多くの方がご存知と思うが、石見銀山が産業遺跡としては国内初の世界遺産として登録された。
長年働きかけて来られた地元関係者にとっては一旦諦めていただろうこともあって、喜びもひとしおだろう。

島根県出身の方から、地元新聞の号外を送って頂いたので、掲載する。
圧縮したり、画像形式を変換しているので、小さい文字は読めないと思うが、雰囲気だけでも味わって頂ければと思う。
石見銀山号外070628

おめでとう!

唐澤豊@唐澤塾
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インターネット一時ファイルを掃除してますか?
Windowsパソコンを使う上で、注意しなければならない点がいくつかあるがそれらは;

(1)定期的(1週間に1度くらい)に全ファイルスキャンしてウィルスやスパイウェアに感染していないことを確認する。
(2)Tempファイルにゴミが貯まるので、定期的に掃除する。

この2つは大抵の人がやっていると思うが、最近はメモリー容量も多くなっているので、(2)はやらなくても支障は余りないだろうが、もうひとつ重要なことが、

(3)インターネット一時ファイルを定期的に掃除する。

これをやっていない人が結構多いようだ。ここは、ウェブにアクセスした時に、それぞれのページの情報を一時的に保存するので、あちこちアクセスしたまま、長いこと放置しておくと、相当な量のゴミとなって貯まっているし、他のアプリケーションでも、ここに一時的な情報を保存したりするから、だんだんメモリー領域が足りなくなって来る。そうすると、反応がやけに遅いとか、場合によっては動かなくなることもある。XPでは「仮想メモリー容量が少なくなっています」といった警告が出るので、わかるが、それ以前のWindowsではそういう警告は出てこないので、わからない。

掃除の仕方は、IEを開いて、ツール>インターネットオプション>インターネット一時ファイルの「ファイルの削除」>OK
で砂時計が消えるまで待てば良い。

しかし、ここで注意しなければならないのは、「ファイルの削除」をクリックすると、「すべてのオンラインコンテンツを削除する」という項目の前の四角に「チェック」を入れないことだ。入れるとクッキーなども削除されるので、何かアクセスの度に、ID・パスワードを入れないとならなくなったり、会員登録されていません、といったことになるから要注意だ。

パソコンを買ってから今まで一度も掃除をやっていなかった人は早速掃除を実行してみよう。そういう場合、パソコンは相当長いことガリガリ言って掃除をするだろう。

唐澤豊@唐澤塾
パソコンの設定時刻は正確に合わせましょう
皆さんはパソコンの時計をちゃんと正しく設定しているだろうか?
今まではずれていても、特に大きな問題は無かったと思うが、ネットワークで様々なサービス始まっており、時計がずれていると、問題が出る場合がこれから増えそうだ、ということ。

詳しくは下記で;

日経BP社ITPro「記者の眼」6月25日号「パソコンの設定時刻は正確に合わせましょう」:
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20070622/275566/

唐澤豊@唐澤塾
雲の上の人?
ミートホープ社の牛肉偽装が問題になっている。社長に豚肉を混ぜるように指示された工場長は良心の呵責を感じなかったのか?なぜ問題を指摘しなかったのか?という報道陣の問いに対して「雲の上の人ですから」と答えていた。

日本の企業で働いている人はこれに似た表現をよくする。管理職・役員・経営者などを「上の人」「上の方(ほう)」「エライ人」「会社」などといった表現をして、まるで別世界の人間で、言葉を交わすなど考えられない、といった感じである。天皇ですら同じ人間であるというのに、成り上がり社長を雲の上人と考えるなど、私には信じられない。

私は未だかつて、どの組織、どの国のどんな人であろうと、相手を雲の上の人と思ったことは一度も無い。どうもこう発言する日本人の感覚が理解できない。権力も金も名誉ですらも一時的なものであり、栄枯盛衰は必ずあるし、心の中まで豊かなのか、満ち足りているのかは解らないものだ。こういう人は金の切れ目が縁の切れ目、となることが多いのではないか。

管理職や経営者と社員とが雲の上と下界とに分離していて、自由に議論ができない社風になってしまうと、様々な問題が出て来る。社長は裸の王様になり、現場のことが見えなくなる。今回のような問題を社長がやっても誰も指摘しないし、できない。また逆に現場で問題が起きても隠蔽して上には隠す、といったことになる。大抵こういう状況では社員は陰では上司や会社の悪口を言っているものだ。そして上司は部下を信用していない。だから性悪説に基づき、管理を厳しくする。情報漏洩を恐れて、パソコンではなく、シンクライアントに換えたりする。

変化も激しく国際競争に晒されている今の経済環境では、上下の関係なく、自由闊達な議論ができない企業は問題を起こして急に崩壊するか、じわじわと衰退していくかのどちらかであろう。上司も部下も自分たちの会社なのだから、どうすればもっと良くなるかを真剣に考えたら「上が決めたことだから」などと無責任なことは言っていられないはずである。

結局根本的な問題は、まだ自立できていない日本人が多いのではないかと思う。何かあれば社会では政治家・官僚・行政が、あるいは組織では上司や経営者が何とかして呉れるだろうというお上頼みから抜けきれていない人がまだまだ多いのではないか。逆にニートやフリーターなどをしている若者たちは「お上なんて当てにならない」ということが解っているのかも知れない。

唐澤豊@唐澤塾
企業内Web2.0は企業の枠を超えていくのか?
日経BP者のITProサイトの6月11日の「記者の眼」に首記のような記事が掲載されていた。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20070610/274284/

ブログやWiki,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を企業内で利用する「企業内Web2.0」への関心が,どんどん高まっている。個々の社員が自由に情報発信することによって,社内でコミュニケーションや知識の蓄積が進むだけでなく,「誰がどんなことに詳しい」という「KnowWho(ノウフー)」の情報なども蓄積されていく。これは,従来型のグループウエアだけでは得がたい成果であり,大きなメリットである。

ということで、情報共有と社内コミュニケーションの円滑化という名目で、企業内だけのブログやSNSを導入するところが増えているということだ。これはリストラでギクシャクして来た人間関係を何とかしたい、という経営者・管理者の思惑とWeb2.0ブームとが相まって進んでいるということでもある。しかし、

「企業内Web2.0は,いずれ新鮮な“知識”を求めて企業の枠を超えていくはず」――。数カ月前,コミュニケーション・ツールの研究開発に携わっている大手ITベンダーのA氏を取材したとき,A氏はこのような考えを披露してくれた。

という人がいて、そうなるのかどうか、この記者はまだよくわからない、という記事だ。

私は以前「日本人男性は世界一孤独>会社に飼いならされるな!」というタイトルで3月18日に書いたが、A氏の意見に賛成である。
http://karasawajuku.blog10.fc2.com/blog-date-20070318.html

企業内だけの仲良しクラブを作っても、所詮は井の中の蛙になりかねない。

社内の情報共有が進まない、ということが90年代の初め頃から言われていて、それが未だに解決されていない企業も多いようだが、情報は独り占めにして出し惜しみするよりも、どんどん情報発信をすれば、逆に頼られる、という現象がその頃、既に報告されていて、グループウェアの会議などでも披露したことがある。ネットワークの時代は尚更であり、どんどん情報発信することが信頼されることに通じるのである。

その理由は、皆さんも何か知りたい時には、まず検索エンジンを使って調べるだろうが、そこに同じ人の発信した情報がどれだけ出て来るかで、その分野の専門家かどうかを判断する一助にしていると思うことでもお判り頂けるだろう。

社内の機密情報は別として、社員が発信する情報は世界に向けて広くオープンにすれば、その社員のところに、世界中の人が接触したり、情報提供をしてくれるようになるのである。それをしなければ、社員が持っている情報が尽きると、社内の情報共有の場は徐々に沈滞して行くことになるだろう。

シリコンバレーからなぜ次々と新しいビジネスが生まれ、新たな企業が生まれ、常に活性化されているかと言えば、大学とベンチャー・キャピタルと企業との情報交流と人の移動が日常的に行われていてるからである。人の記憶にある情報の移動は止められないから、ある程度のノウハウや機密の漏洩は日常茶飯事であるとも言える。ということは、ビジネスに必要な技術・技能・ノウハウなどのレベルが平均的に高いということであり、その上で差別化して競争しなければ生き残れない、ということである。

日本のように、人も情報も企業内に閉じ込めておいては、新たな発想は生まれないだろう。セキュリティーの面からシンクライアントの導入が進んでいるが、個人の発想や外部情報への接触から触発されることも止めてしまうわけで、大企業は上司に言われた通りに仕事をする、創造性の無い社員を育成しようとしているとしか思えない。まあ、そいう企業は衰退して行くと思うから、恐竜は死に絶えるということで、我々のようなベンチャーにとってはそれで良いのかも知れないが、折角の優秀な社員の能力を生かし切れないのは勿体無いことであり、社員が可哀そうだ。

唐澤豊@唐澤塾


プログラマー諸君!「コードは法である」
社会保険庁の年金システム問題の根幹について聞いた時に思い出したのだが、インターネットの世界や著作権に関係する世界ではよく知られている米国の憲法学者、ローレンス・レッシグ氏が著書「コード」について日本で少数の人たちに講演した時のことである。

著書の第一章は「コードは法である」というもので、その概要を最もよく表現している部分を、ちょっと長いが引用すると;

 サイバー空間は、規制と自由について考える人々に新しいものを提示している。こうした規制・制御がどのように機能し、そこでの生活をなにが規制するのか、ということについて新しい理解を要求する。それは、これまでの法律家の視野を越えて――ものを見るよう訴えかける。それは、新たに有力となった規制・制御手段を考慮に入れることを必要としている。
 その規制・制御手段というのが、本社の題名にもなっているあいまいな用語――コードだ。実際の空間では、われわれは法律がどのように規制・制御しているかを認識している――憲法や法令やその他の法的コードを通じてだ。サイバー空間では、コードがどのように規制・制御するかを理解する必要がある――サイバー空間を構成するハードウェアとソフトウェアが、どのようにして現在の形のサイバー空間を規制・制御しているか。ウィリアム・ミッチェルが言うように、このコードがサイバー空間の「法律」だ。コードが法なのだ。


ということだ。ここでコードというのはコンピューター・プログラムのことである。コンピューターがどう動いているかは、プログラムを書いた人とその動作を確認(デバッグ)した人しか知らない。だから法律や政省令を基に仕様を書いて発注したシステムがどう処理するかは実質的にはプログラムが決めている、もっと言えばプログラムを書いた人が決めている、ということになると彼は言っているわけである。

彼がその講演で明かしてくれたエピソードで印象に残ったのは、米国のどこかで、彼がこうした内容を講演した折に、講演後につかつかと近寄って来た女性が「私はプログラマーだけど、コードが法律だなんて、そんな恐ろしいことは言わないで!私はそんな責任は持てないわ!」と泣きながら訴えた、ということだ。

しかし、これが現実であり、正しい見方である。年金システムの場合も、現在のシステムのコードがどう処理するかを決めており、それが原因で問題が発生している面もあると考えられる。いや、そうだと当のプログラム書いた人たちが言っているのだから、間違いないだろう。入力ミスが問題になっているが、それをはじくようにするのが本来のプログラムである。惜しむらくはそのことが判っていながら仕様変更をせずに言われるままに書いてしまたことである。書いた人も日本国民であり、納税者であることを自覚していれば、もっと強く異議を唱えたのではないかと思う。しかし、企業に雇われている身であり、その企業は競争入札でやっと落札したプロジェクトであり、官僚から「いやなら他社にやって貰うからいいよ!」と言われてしまえば、要求仕様を飲まざるを得なかっただろうことは容易に理解できる。やっぱり悪いのは官僚である。

しかし、官僚とて馬鹿ではない、いや優秀な成績で大学を出た人たちであるから、本来ならば、そんな理不尽は要求仕様は出さないだろう。とすると、別の圧力が働いている、としか考えられない。それは政治家と考えるのが自然だろう。では政治家はどこから?誰から?それは闇だ。

いずれにしても、プログラムを書いている人たちは自分が法律を書いているに等しい仕事をしているのだという自負を持ち、責任を感じながら仕事に臨んで欲しい。兎角プログラマーは劣悪環境で低賃金で長時間労働を強いられるケースも多いと聞くが、いざという時「コードは法である」ということを盾に交渉することもできるだろう。またそうした技術者を管理する人やプロジェクトを受注して来る営業の人も「コードは法である」ということを理解していれば、プログラマーに無理難題ばかりを投げかけることは止めて、相手は法律家だと思ってもっとまともな対応ができるだろう。

学生の理系離れがますます進んでいると聞くが、プログラマーのような大事な仕事をしている人たちをちゃんと処遇しない現在の日本社会が問題である。IT時代にその法を創る人たちが日本にいなくなって、インドや中国に下請けに出していいのだろうか?そんなことをしていると、サイバー空間の法がわかる日本人がいなくなってしまうことになるのだということをもっと考える必要がある。

世のプログラマー諸君!君たちは法律家と同じ立場であるという自負と自覚を持って仕事をして貰いたい!そしてもっと自分たちの立場を主張していいと思う。私はそれを支援する。

唐澤豊@唐澤塾
【2007/06/23 08:50】 計象(百年の計) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
将来電話は無線に放送は有線になる
1990年か1991年のマルチメディア国際会議で、米国ハドソン研究所のジョージ・ギルダー氏が講演して、その時の言葉は印象深く、今でも記憶に残っている。

メインフレーム(大型計算機)はパソコンに置き換えられた。次に置き換えられるのはテレビだ。そして現在、電話は有線で、放送は無線だが、将来、電話は無線に、放送は有線に逆転するだろう。

今、実際に彼の予想した通りになりつつあるが、固定電話事業者は有線で、放送事業者は無線で、それぞれ従来のビジネスを必死に守ろうとしている。しかし、方向は既に決まっていると思うので、早くしかしスムーズに電話は無線に、放送は有線に移行するのが賢明だと思う。

今日、通信関係のセミナーで、世界的な固定電話事業の売上減少と携帯電話事業の売上急増のグラフを見て、改めてそう感じた次第である。

唐澤豊@唐澤塾
【2007/06/21 22:36】 計象(百年の計) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
年金システム問題の原因
年金システムの様々な問題が次々と出て来て、呆れるかぎりである。こんなシステムを作ったのはどこの企業か!と思うのが普通だろう。

ところが、当のシステムを社保庁から受託した企業の人に聞いたところ、あのシステムを開発した人たちは優秀な人たちだが、発注した社保庁の官僚が信じられないような仕様を突き付け、それが出来ないなら、いつでも他の業者に換えてもいいんだと無理難題というか、非常識極まりないことを要求していた、ということだ。

例えば、2月30という生年月日の入力が出来るように、というのが社保庁の要求だったということだが、普通はシステム側ではカレンダーに無い日付が入力された場合は、入力ミスとしてエラーメッセージを出して、はじくのが常識である。2月29日も閏年かどうかもチェックするはずだ。それを社保庁の官僚は申請書類に誤りがあろうが、書かれた通りに入力しなければならない、ということだったと言う。

これは単なる一例で、こうした非常識な要求がたくさんあって、システムを開発した人たちは、いずれ問題が出ることは判っていただろう、ということだった。

この問題にしても、納税者番号や住民基本台帳番号にしても、反対している人たちがいるわけだが、その理由がどうも不順なようで、自分が特定されたくない、資産をひとつに名寄せされたくない、という人たちがいるということだ。それを行政も半ば容認して来て、それを官僚たちはシステム仕様にも持ち込んだということだ。架空の名前、架空の生年月日、架空の住所、架空の電話番号などを書いて、ひとりの人が複数の年金手帖を貰って、何人分かの年金を貰う不届き者がいるようなのだ。

この話を聞いた時、最初は、官僚とは何と常識の無い連中なんだろう!と思ったが、官僚も一流大学を出た人が多いのだから、それほど馬鹿ではないだろうし、常識が無いわけでもないだろう。彼らも政治家からの圧力があって、政治家は支持団体からの圧力があると考えた方が良さそうだ。

年金システムの原因究明も元検事総長が検証委員会の座長となってやるということだが、うわべの問題やスケープゴートを探すのではなく、徹底的な究明をして貰いたいものだ。システム仕様の問題だということが明確に指摘されないなら、それは原因究明がされていない、と思った方がいい。皆さんもこれからの報道をよく精査して頂きたい。

一部の不届き者の不正を許すのか、現状だって、あるようで無いプライバシー(その気になってお金を払えば大抵のことは調べられるから、私はプライバシーなんか無いと思った方がいいと考えている。特に名前、住所、電話番号なんかはプライバシーとは言えない情報だろう)を守りたいのか、皆さんもよく考えてもらいたい。最早こうなると、住民基本台帳番号で一本化して全てを名寄せできるように法律と制度を変えるしかないと思う。それに反対しているのは、脱税や年金の不正受給ができなくなるから嫌だと言っているだけで、そういう連中にうまく乗せられているのが、プライバシーを金貨玉条のように声高に言っているマスコミや評論家連中としか思えない。

今こそ、こうした化けの皮を剥がして、不公平・不公正が無いようにしなければ「正直者が馬鹿を見る」世の中になってしまう。

年金システム問題の本当の原因は、真っ暗な深淵に繋がっているようなのだが、今度の参議院議員選挙で、この点を争点にして欲しいものだ。

唐澤豊@唐澤塾
【2007/06/19 23:00】 計象(百年の計) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
学の独立
母校の早稲田大学の建学精神は「進取の精神」「学の独立」であった。
しかし、今の大学には、官庁や企業がすぐに使える人材の育成が求められ、産学共同プロジェクトの推進が盛んである。米国などはずっと以前から大学は企業が求める人材の輩出を目指して来ている。今日、大学の先輩の話を聞いたが、早稲田もその方向へまっしぐらに進んでいる感じだ。

しかし、私の高校の同級生で旧国立大学の教授になっている男と話をした時に、企業が求める人材を大学側が育成しようと迎合したことが、今のような近視眼的で金儲け主義の世の中を作ってしまったのではないか、本来、大学は金にはならないかも知れない学問をするところであったはずだ、と彼は言っていた。

政治・経済の支配や影響を受けないで、長期的視野に立ち、人類のため、地球のために何をするのか?という百年先を見た研究を大学はやるべきではないか?

「学の独立」である。

しかし、少子化の時代になり、半数以上の子どもが短大・大学に進学する世の中でもあるから、社会に必要とされる技能や知識を身に付けさせることも必要という面もあるだろう。

だから、修士課程まではそういう人材の育成をすることを目的にしても良いかも知れないが、博士課程はそういう資質の上で、長期的視野に立って、専門分野の研究をすることを目的にすれば良いのではないかと思う。大学院大学は博士課程だけにして独立させ、費用は税金で賄うというのはどうだろうか?

唐澤豊@唐澤塾
【2007/06/18 23:16】 計象(百年の計) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
100万人のキャンドルナイト
キャンドルナイト

2003年の夏至の日より開催されている100万人のキャンドルナイトが今年も22日前後に日本全国各地で、色々なイベントが行われます。
エコロジー生活の第一歩として、まずは6月22日~24日の1日だけでも自宅の冷蔵庫以外の電気を切って、テレビも見ずに、キャンドルの灯りだけで食事や入浴をして、ゆったりとした時を過ごしてみては如何でしょうか?

100万人のキャンドルナイト:
http://www.candle-night.org/home.html
CO2削減に携帯電話が役立つ?!
いすゞ自動車とKDDIが共同開発した「みまもりくんオンラインサービス」は、2004年2月から提供されており、これまでに約1万2000台が契約して「燃費が向上した」「事故が減少した」などの評価を受けているそうだ。燃費が約20%向上したという例も珍しくないという。

携帯電話機能を監視用に使い、CO2排出量を減らそうということだが、なかなか良い取り組みだ。

詳しくは下記で;

日経BP社ITPro「記者のつぶやき」6月8日号;
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070606/273779/

今こそ国家百年の計を!
社会保険庁のデータベースシステムへの入力ミスや、管理体制が問題になって、米国のような保険の一元管理のために、ソーシャル・セキュリティー(SS)番号を導入しようという動きが活発になって来た。
それとは別に、国税局などは納税者番号制度の導入を検討しているようだ。

しか~し。大騒ぎして住民基本台帳制度を導入したではないか!

あれは国民ひとり1番号制度で、こうした様々な情報を一元管理できるはずの仕組みである。米国はSS番号で管理しており、住民基本台帳番号や納税者番号などが別途にあるわけではない(詳しく調べた訳ではないが、私が米国で生活していた時はそうだったと思う)。

それぞれの役所が勝手にバラバラな制度を作るのはもうそろそろ止めるべきだ。しかし、現在の住民基本台帳制度には色々と問題があり、反対意見がある。だから問題点を改善して、それを一元的に利用すれば良い。

住民基本台帳制度にしろ、e-Japan計画にしろ、問題なのは、本当にITやシステムのことを理解している人が審議委員になっていないことである。こうしたことを議論するには、コンピューターと半導体の基礎を理解していないと駄目だと私は考えるが、そうした両方のことを理解している日本人は非常に少ないだろう。政府関連の審議会の委員は、官僚が候補者を推薦し、政治家が絡んで確定するので、官僚との繋がりが無いとか、マスコミや学会で有名になっていない場合、審議委員に選ばれることはまずない。

官僚と付き合うのは、利害が一致する国内企業が中心だから、外資系企業はほとんど相手にされていないが、外資系企業には国内企業に飽き足らない優秀な人が結構居るわけで、そういう人が人選の対象になっていないのは問題である。

ずっと以前、元通産省に呼ばれてスパコンについてヒヤリングを受けたことがあるが、彼らは国内計算機メーカーとだけしか付き合っていなかったので、米国の最新情報などは知らなかった。国内メーカーは古い情報を提供して、輸入規制を厳しくして貰えば、外国製の最新スパコンが輸入されないから自分たちに有利であり、都合の悪い情報は提供しないという習性が働いていた(今でもそうかも知れない)のだろう。

また、米国出張の帰りの飛行機で隣り合わせた人が、元農林省で日米牛肉交渉を担当した方だった。その後官僚を辞め、食肉加工会社を設立してブラジルに肉を仕入れに行った帰りだった。色々と話をしたが、官僚を辞めてみて、初めて今までいかに限られた情報しか役所には入って来なかったかが判ったとおっしゃっていた。日本企業からは彼らにとって都合の良い情報を提供するだけで、都合の悪い情報は出さないし、諸外国の大使館に出向している省庁の役人も1国にひとり居るかどうかで、それでその国のあらゆる関連情報を収集することなど到底無理だということだった。

今はインターネットの時代なので、日本の役所に居ても、かなりの情報収集はできるだろうが、日本はまだ情報収集を専門にやるところが無い。私は以前から事あるごとに言って来たが、今更、自衛隊などの軍備を補強しても重要な情報システムを外国の専門家からハッキングされたら意味がなく、ハッカー育成と情報収集の専門家を育成・維持することにもっと税金を使うべきである。

その前に、日本をどういう国にするのか、日本人とは何をもって日本人と定義するのか、ということから初めて、今こそ国家百年の計を立てなければならないと思う。

以前、日経新聞のデジタルコアという集まりで、ネット会議に参加した時、百年後の日本をどうするのかをまず議論しなければ、目先のことをどうすべきかは決まらない、ということで、国家百年の計を議論しようとしたが、参加しているメンバーは短期的な金儲けのことばかり考えている連中で、百年後のことなど、自分の知ったことではない、どうでも良い、という意見が大勢であった。それが日本を代表すると思われている「ITの有識者」たちである。

そうした中には政府関連の審議委員になっている人も多数居るが、難しい問題を議論してみると、自分の意見をはっきり言わない人が多い。彼らは敵を作らないようにしている、いわゆる「世渡り上手」な人が多い感じである。そういう人が官僚やマスコミに気に入られて、審議委員から審議委員長へとなって行くのである。彼らが持っているのは耳学問であって、実体験に基づく実学ではないが、利害の対立の中で、うまく取りまとめることが出来ればいい訳である。こうやって制度やシステムの概要が決まるので、欠陥だらけのシステムになるのである。

これからは「国家百年の計」や環境問題が絡む「地球百年の計」企業を起業し、継続するための「起業百年の計」を少しづつ考えて行きたいと思う。

唐澤豊@唐澤塾
【2007/06/17 13:41】 計象(百年の計) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
電車の乗客マナーが悪くなった
最近、電車のドアにベビーカーや手を挟まれたまま電車が数十メートル走った事故が続けてあって、マスコミの論調は、車掌や駅員の管理が問題ではないか?といった指摘が多い。

しかし、毎日電車通勤をしていて思うことは「駆け込み乗車をする人間が増えた」ということだ。朝の通勤時の電車は3分おきくらいに来るのだから、走って乗るようなことは止めて、次の電車を待てばよいのだ。各駅で駆け込む人間がいるため、我孫子から新御茶ノ水まで乗っている私の場合は、通常は50分余りなのだが、朝の電車は毎日10分くらい遅れる。

更に、新御茶ノ水駅が顕著なのだが、別の車両に乗り移る人間も非常に多く、それも発車を遅らせている。特に、1両目は女性専用になっているのだが、後ろの車両から1両目に乗り移る女性が多い。今までは、男女が乗っていたので、男性たちの中に無理やり入り込むのは遠慮していたと思われる女性たちも、女性の中には無理やりではなく、ゆっくりと入って行くから、ますます発車が遅くなる。

電車の管理システムも万全ではなく、ドアの端のゴムの部分に挟まれた場合、センサーでは閉まっていると検出される可能性は高い。かと言って、10両とか15両の全てを目でも監視カメラでも確認するのは難しいだろう。これはやはり、利用する乗客側も無理に駆け込んでドアに挟まれないようにマナーを守らなければならないと思う。

以前は、そういう乗客のために発車が遅れると、車掌が直後に車内アナウンスで「駆け込み乗車は危険ですからお止めください」とかなりきつい口調で言っていたりしたものだが、最近は乗客に遠慮しているのか、それも聞かなくなった。

どうも最近の乗客のマナーは悪くなっているが、結局はその結果で事故に遇う人間も出て来るわけで、身から出た錆と言わざるを得ない。マスコミも鉄道側だけを攻めるのではなく、乗客のマナーも指摘すべきである。

唐澤豊@唐澤塾
高齢者を活用する?
日本は2055年に総人口の4割が65歳以上の高齢者という『世界でも前例のない高齢社会』になるというので、高齢者のマンパワーを活用する必要があるとか、定年退職後の団塊世代を活用する、といったことが新聞やテレビで報道されている。

しかし、団塊世代の端くれとしては、こういう言葉を見聞きする度に「ふざけるな!」と思う。高度成長時代は馬車馬のように働かされて、やっと定年退職したかと思ったら、また働けと政府やマスコミは言うのか!「誰がお前らに活用されるか!これからは好きなように生きるさ!」と多くの団塊世代の仲間は思っているだろう。

以前紹介した五木寛之氏の「林住期」にしても、塩野七生さんの「日本と日本人への10の質問」(文芸春秋7月号)にしても、50歳を過ぎたら(あるいは年を取ったら)好きなことをすればいいと述べている。それまでに、家族のため、社会のためには十分働いて来たのだから、もう働かされたくはないだろう。

私の高校の大先輩の開業医で、80歳を過ぎても病院を続け、つい最近廃業した方に先週お会いしたが「年取って引退したら好きなことをやろう、あれもこれもと考えていたが、体が言うことを聞かなくなって来たから、何もできない。やりたいことは若いうちにやるべきだった、そこんところはちょっと失敗したかも知れないなあ」とおっしゃっていた。この方は、ボケないためにはどうすれば良いか?ということをずっと追求されていて「頭はまだしっかりしているんだけどなあ・・・」としみじみとおっしゃっていた。

50歳から75歳の林住期こそ好きなように生きたいものだ。誰が活用なんかされるものか!若い世代は自分たちでこれからの日本をどうすべきか考えろ!

唐澤豊@唐澤塾
動物飼育をやめる学校が増えてきている

獣医師の中川美穂子さんは、学校での動物飼育が子どもたちに、命の大切さ、弱いものへの優しい態度を培える、ということで、支援を続けておられますが、色々な理由で、動物飼育をやめる学校が増えてきていることを危惧されています。

中川さん等の働きかけもあり、文部科学省も「学校における望ましい動物飼育のあり方」という教師用の手引きを作成し、配布したり、ホームページに掲載したりして学校や教師を指導していますが、

朝日新聞大阪版、5月25日の記事には、

「池田小学校の事件と鳥インフルエンザなどが重なって動物飼育をやめる学校が3倍くらいになっている」

と報道されていたとのことです。

文部科学省のホームページには下記のように書かれています。

 学校における動物飼育については、豊かな人間性の育成に資する一方、不適切な飼育が行われた場合、教育的な観点及び動物愛護の観点の両者からの問題が生じる可能性があります。
 文部科学省では、「日本初等理科教育研究会」に対して研究を委嘱し、社団法人日本獣医師会の協力を得て、平成15年4月に、教師用手引き「学校における望ましい動物飼育のあり方」(PDF:2,887KB)を作成し、全国の国公私立の全幼稚園、小学校、盲・聾・養護学校に対して配付するとともに、社団法人日本獣医師会を通じ各県の獣医師会に対して配付しましたが、このたび、これを改訂いたしました。
 各学校におかれましては、この手引きを参考にするなどして、休日等の世話や獣医師との連携など、学校における動物飼育の適切な推進に努めていただきますようお願いいたします。

(文部科学省 初等中等教育局教育課程課)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/06121213.htm

面倒なことは避けようという校長や教師が増えているのだろうと思いますが、子どもたちのためには何をすべきか?というkとおを最優先に考えて貰いたいものです。

以下、参考情報のリンク先です。

「学校飼育動物を考えるページ」
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/

「学校飼育動物研究会」 
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/siikukenkyukai.htm

唐澤豊@唐澤塾
ほととぎすが鳴いていました
今朝、ほととぎすが鳴いていました。

目には青葉山ほととぎす初がつお --- 山口素堂

の季節ですね。

唐澤豊@唐澤塾
NGNはISDNの二の舞に?
NGNというのはNext Generation Networkの略で、日本語にすれば、次世代通信網ということになろう。NTTは世界に先駆けて昨年から実証実験を始めている。

技術的には、NGNも既に古いのではないか?という議論もあって、次々世代通信網の話も始まっている。

NTTの実験に参加している企業などが提供しているトライアルを見ても、余り目新しいものはなく、特別に魅力的だとは思えないので、法人向けは別として、家庭用途には今のままではISDNの二の舞になりかねないとも思っている。

ISDNの二の舞というのは、実際にプロジェクトを主導して来た方がしみじみと言っていたのは、技術ばかり考えていて、アプリケーションを良く考えていなかった、それが普及が遅れた原因だろう、という深い反省の弁のことだ。

日経BP社のサイトの6月6日「記者の眼」に「NGNの料金を家庭は払えるか?」というコラム記事が掲載されていて、その概要は、家庭の通信費への支出は現在、1万円くらいで、NGNの料金は今より高くなるだろうから、それ以上払えるのか?とうものだ。

記者の眼(6月6日):http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20070604/273492/

魅力的なアプリケーションが無ければ、現在のADSLや光ファイバーのスピードで十分だと思う人が多いだろう。

NTTも通信機器ベンダーも、もっと新しいアプリケーションを真剣に開発しないといけないだろう。米国企業は、インフラは同でも良い、誰かが構築するだろうが、重要なのはアプリケーションだ、ということで、アプリケーション・インターフェースより上のレイヤーのことを議論し、真剣に考えているようだが、それが正しい。ヨーロッパと日本はインフラ技術の議論が多すぎる感じがする。

唐澤豊@唐澤塾
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またサイドベンツが流行?
今朝、いつものように新御茶ノ水駅で降りてふと前を歩いている数人のスーツ姿の若者を見ると、ジャケットは全員サイドベンツだった。

私が社会人になった1970年頃も、それまでセンターベントが中心だったのが、ザ・ガードマンの宇津井健さんとか、故石原裕次郎さんとかがサイドベンツを颯爽と来ている姿に象徴されるようにサイドベンツが流行り始めた。

その後、80年代後半になると、イタリアのデザイナーズ・ブランドを中心に、ノーベントが流行って、今日に至っていると思っていた。

今でもアオヤマ、アオキやユニクロなどの安いジャケットはセンターベントが主流である。

そこで、帰りに、電車を待つ間と電車を降りるまでに見かけた若者から高齢者まで、スーツ姿の男性の統計をとってみたところ、次のようだった。

サイドベンツ:  23/50=46%
ノーベント:   15/50=30%
センターベント: 12/50=24%

という結果で、やはりサイドベンツが主流になっていた。

男性ファッションで変化があるのは、ボタンの数、ベントの有無と位置、ネクタイの幅、ジャケットとシャツの襟の形、タックの数くらいのもので、それらを繰り返しているだけの感じがする。

唐澤豊@唐澤塾
マイクロソフトが変貌する?
マイクロソフトのビル・ゲイツに代わり、新しいチーフ・アーキテクトになったレイ・オッジーは、急成長しているグーグルに対抗するために、これからはパッケージソフトを高く売るのではなく、広告収入でサービスを提供する会社になるのだ、ということを社員に対して宣言していると聞いている。

パソコン関連のソフトウェアでビジネスをするベンチャーとして常に考えなければならないと思っているのは、いつかマイクロソフトがその市場に向けた製品を出してきて、市場をさらって行ってしまわないか?ということだ。

ウィンテルとよく言われ、恐れられたが、なぜインテルとマイクロソフトが強いのかと言えば、どちらも、ハードウェアとソフトウェアの中心(コア)になるものが、たまたまIBMパソコンに採用され、高いシェアを取ったために、時代の進展と共に技術も進み、周辺回路や周辺ソフトを取り込んで、次世代製品を出すことができるから、台風の目、あるいはブラックホールのようなものなのだ。

だからその中心から今はかなり離れているから大丈夫、と思っていても、2世代くらい後になると、取り込まれていることが多いのだ。自社のやっているビジネスはそうならないか?ということを常に考え、対策を検討していなければならない。

その強力だったマイクロソフトがソフトウェアのパッケージ売りから、グーグルのように、広告収入に変えるのだということだが、日本のマイクロソフトの上層部の講演を聞いた人の話では、マイクロソフトがパッケージ売りを諦めるなどということは有り得ないと言っていたとのことだ。ということは、パッケージ売りからサービス提供に変貌するのではなく、サービス提供にもビジネスを拡大する、という見方の方が正しいのかも知れない。即ち、ソフトウェアのパッケージ売り、有料ソフトウェアサービス(SaaS)、広告付き無料サービスの3つの業態に広げるというのが本当の狙いかも知れない。だからますます自社の市場をマイクロソフトに飲み込まれないように気を付けなければならないと思う。

唐澤豊@唐澤塾
夜の常磐線は居酒屋?
常磐線にはまだボックス席の車両があって、夜の上野発に乗ると、おつまみを片手に、缶ビールやカップ酒を飲んでいる男たちが結構居る。飲まない者にとっては、酒臭いしつまみの醤油臭さが鼻に着くことだろう。

その話が今夜の業界の集まりで出て「へえ~、まだそんな光景が見られるんだ、それは貴重だよね。でもそれは常磐線しかもう残っていないんじゃないの?」ということになった。

最近、常磐線にはグリーン車ができて、二階建てのボックス席で、私は乗ったことはないが、乗った人の話では、ちゃんと車内販売があるとのことだ。グリーン料金を払った上に酒とおつまみを買わせるというJRの商魂は見上げた根性だ。それでもお客がいるということは、赤ちょうちんで飲むよりも安いということなんだろう。

唐澤豊@唐澤塾
坂井泉水さんの死
ZARDの坂井泉水さんが亡くなった。ガンと戦っていたこともこのニュースで初めて知った。
週末はZARD BESTアルバムを彼女の冥福を祈りつつ、何度も聴いて追悼した。
ものすごく好きということではなかったが、なかなかいい曲があるので、アルバムを1枚だけ持っている。

今朝は、新聞が間違って配達され、日経新聞ではなく、読売新聞が入っていた。広告欄には週刊誌の見出しが何誌かあったが、彼女のことを書いているのが2誌あった。それにしても、亡くなった人の過去をあることないこと書き立てる日本の週刊誌には見出しを見ただけでもうんざりする。故人の過去は暴くものではなく偲ぶもの。そっと冥福を祈れないものか!

唐澤豊@唐澤塾
政治倫理綱領
松岡農水相の自殺直前の5月27日に、政治評論家の森田実氏は、自身のホームページの中の「森田実の時代を切る」で、

「政治倫理綱領」の原点から再出発すべし――すべての国会議員は昭和60(1985)年6月25日に議決した「政治倫理綱領」に立ち返るべきである

「石が流れて木の葉が沈む」(陸賈〈りくか〉=漢の高祖劉邦の功臣)
[沈むはずの石が流れ、浮くはずの木の葉が沈む。物事の道理と逆になっていることの意。安倍自公連立政権が、松岡農水相を支持し擁護することは、この世の道理に反している]


と書かれており、国会議員たちが自ら決議した「政治倫理綱領」の全文を掲載されている。

これを読んでみると、なかなか良いことが書かれている。1985年以降に議員になった政治家たちはちゃんと読んで理解しているのだろうか?

もうすぐ参議院議員選挙だが、それぞれの候補者にこの綱領を理解しているか、ちゃんと守ると約束できるか、聞いてみたいものである。

以下に全文を転載する。

《政治倫理綱領 (昭和六十年六月二十五日議決)
 政治倫理の確立は、議会政治の根幹である。われわれは、主権者たる国民から国政に関する権能を信託された代表であることを自覚し、政治家の良心と責任感をもって政治活動を行い、いやしくも国民の信頼にもとることがないよう努めなければならない。
 ここに、国会の権威と名誉を守り、議会制民主主義の健全な発展に資するため、政治倫理綱領を定めるものである。
一、われわれは、国民の信頼に値するより高い倫理的義務に徹し、政治不信を招く公私混淆を断ち、清廉を持し、かりそめにも国民の非難を受けないよう政治腐敗の根絶と政治倫理の向上に努めなければならない。
一、われわれは、主権者である国民に責任を負い、その政治活動においては全力をあげかつ不断に任務を果たす義務を有するとともに、われわれの言動のすべてが常に国民の注視の下にあることを銘記しなければならない。
一、われわれは、全国民の代表として、全体の利益の実現をめざして行動することを本旨とし、特定の利益の実現を求めて公共の利益をそこなうことがないよう努めなければならない。
一、われわれは、政治倫理に反する事実があるとの疑惑をもたれた場合にはみずから真摯な態度をもって疑惑を解明し、その責任を明らかにするよう努めなければならない。
一、われわれは、議員本来の使命と任務の達成のため積極的に活動するとともに、より明るい明日の生活を願う国民のために、その代表としてふさわしい高い識見を養わなければならない。》


そして最後に森田氏は、以下のように書かれている:

 安倍首相と松岡農水相はこの政治倫理綱領を拳々服膺して、自らの不明を恥じ、国民に謝罪した上で、潔く辞職し政界から身を引くべきである。政治倫理綱領を順守する意思のない国会議員は、政界から去るべきである。

これを読んで松岡農水相は自殺という方法で政界を去ったのだろうか?いや、そうではないだろう。

唐澤豊@唐澤塾


PROFILE
唐澤 豊
  • Author:唐澤 豊
  • 還暦を期に長髪から一気に坊主頭にしました。これから20年間、第2の成人を迎えるまではこれでいこうと思います。でもやっぱり冬は寒いし、夏は暑いので、帽子を愛用しています。
    ●情報通信業界の米国系企業を中心に40年間、営業以外の仕事はほとんど経験。技術以外には、マーケティング・ブランディング、組織論、人事評価制度、企業文化なども経験。今まで3つ会社を始めましたが、被買収・売却などの後、4つ目の会社を後任に任せたところで、一昨年、仲間2人ともうひとつ会社を設立し、非言語コミュニケーションのサービスを開発中です。
    ●経営労働管理士。日本躾の会理事。
    ●音楽(ビートルズ、S&G、フォーク、ニューミュージック等)、グラフィックデザイン、水彩画を趣味とするので、マルチメディア技術の活用に大いに期待しています。読書、宇宙の真理探求が最近の趣味。ストレッチ、真向法、西勝造先生の西式健康法を実践中。
    ●故津留晃一さんの著作や講演録(CD)に触れて「人生の目的は体験することである」ということに納得しています。
    ●詳しいプロフィールは「自己紹介」のカテゴリーにあります。
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