唐澤塾
唐澤豊が情報通信技術+経営術+人生術+創造性を中心に一期一会を追求する私塾
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チャイナ・フリー?
藤村正宏さんの「儲けを生み出す”発想”の仕組み」というメルマガによると、

アメリカでは、「中国産原料を使っていませんので、安全です」という健康食品などが登場して、売れています。おもいっきり、パッケージに、「Chaina Free」ってシールが貼ってある。価格は2~3割高いですが、売れています。

アメリカでは中国産の原料を使った、ペットフードでペットが何千匹も死んじゃったり、パナマでは、中国産の原料を使った風邪薬で、100人以上が死亡したり、恐ろしいことが起こっているわけです。

日本でも、中国産のうなぎから、発ガン性のある殺虫剤が検出されたり
中国産の土鍋から、鉛が湧き出てきたり。
中国産きくらげから、残留農薬が基準以上出てきたり。
中国産ポータブルDVDプレーヤーが、発火したり・・・
中国製練り歯磨きから、毒性物質が検出されたり・・・
中国製おもちゃきかんしゃトーマスの塗料から鉛・・・

恐ろしいことが起こっているわけです。


成る程「チャイナ・フリー」とは米国の商魂とアイディアには脱帽ですね。中国産の食品が輸入されているわけですが「安かろう・悪かろう」では怖くて食べられません。

食物は、自分の生まれた家から4里四方以内の場所(土)で作られたものを食べるのが身体に良いという「身土不二」の考え方が昔からあるわけですが、最近、また見直されています。食料自給率が低い現在の日本は問題です。これから食料自給率を上げるためにはどうすべきか、考えて行かないといけませんね。

唐澤豊@唐澤塾
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レジのセルフ化が進む?
ガソリン・スタンドのセルフ化が日本でも漸く進んで来ましたが、スーパーなどのレジのセルフ化も始まっているようです。

店舗側では、品目の少ないお客様がセルフを利用するだろうと思って始めたら、実際には逆に多いお客様が利用しているとのことです。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070706/276924/?L=mail

皆さんは利用したことがありますか?
レジで待たされてイライラするよりも、時間が掛かっても、自分でやった方がいいかも知れませんね。

唐澤豊@唐澤塾
フィッシング詐欺メールにご注意!
最近、またいくつかのフィッシング詐欺メール(本物そっくりの偽サイトにアクセスさせて、アカウント番号、カード番号、パスワードなどを入力させるもの)が横行しているので、注意されたい。

ひっかかりそうなものは、以下の4つの英語のメール。英語でメールが来るはずはない、という方は迷惑メールとして削除すれば良いだろう。

1.グリーティング・カードが届いているというメール

2.新生銀行からというメール

3.eBayからというメール

4.US NMA(United States National Medical Assoication)からというメール

唐澤豊@唐澤塾

日本企業のキャッチコピーは英語でいいのか?-2(車)
日本企業のキャッチコピーの第2弾は自動車産業。
まず、各社のウェブサイトを調べてみると、以下のようになっている。

トヨタ      なし
日産       SHIFT the future
本田       The Power of Dreams
三菱自動車    なし
マツダ      なし
スズキ      なし
いすゞ      なし
富士重工     なし
ダイハツ     なし


ということで、明確なのは日産と本田だけだが、しかし、これらは英語である。
他社は明確なコピーが掲げられていないが、これは問題である。

トヨタは「あしたのハーモニー」という言葉がトップページの中にあるが、これがメインのキャッチコピーでは無さそう。

三菱自動車は「クルマづくりの原点へ」というキャッチコピーが内部向けのスローガンとしてある。

同様にスズキも「価値ある製品を」という内部向けのスローガンがある。

ダイハツは「おかげさまで100周年」というコピーがあるが、これが今のキャッチコピーとは言えない感じだ。

マツダは「新しい価値を創造し、最高のクルマとサービスにより、お客さまに喜びと感動を与え続けます。」というビジョンがあり、ミッションとバリュー(価値観)を明確に定義している点は、フォードの影響かど思われるが、良いことだ。Zoom-ZoomがテレビCMなどでは使われているが、ウェブには無い。

古いものを調べてみると、以下のようなものがある。

Drive Your Dreams 人・社会・地球の新しい未来へ - トヨタ自動車
人へ、社会へ、地球へ。 - トヨタ自動車
Fun to drive - トヨタ自動車
新技術―時代はトヨタ - トヨタ自動車
愛される車をめざす - トヨタ自動車

クルマのよろこびを - 日産自動車
技術の日産 - 日産自動車

答えは、クルマで出します - 三菱自動車工業
Heart-Beat Motors - 三菱自動車工業
いいものながく - 三菱自動車工業
新技術をときめきに - 三菱自動車工業
安心と信頼の三菱 - 三菱自動車工業

もっと乗りたくなる。ZOOM-ZOOM - マツダ
個性あざやかに。品質のマツダ - マツダ

Think.Feel.Drive. - 富士重工業

We do Conpact - ダイハツ工業

小さなクルマ 大きな未来 - スズキ
もっと個性的に、もっとあなたらしく。Personal best - スズキ

「運ぶ」を支え、環境と未来をひらく - いすゞ自動車


トヨタは“Drive Your Dreams”を使っていたが、本田の“The Power of Dreams”との混同を避けて止めたのかも知れない。本田の方が力強さを感じるコピーだから、似ているだけではなく、負けている感じがする。

三菱が沢山のキャッチコピーを過去に使っているが、それは企業方針の不明確さや様々な問題を起こしたこととも関係しているように感じる。

いずれにしても、時代に即した良いキャッチコピーを日本語で定め、テレビCM、新聞・雑誌広告、ウェブサイトで同じように露出させるべきである。

現在の日本のクルマは、車種も沢山有り過ぎて、どれがどこのメーカーなのか、ブランド名・メーカー名・実物とが買う側からすると繋がらない状況だ。それで、企業としての明確なキャッチコピーも無いとなると、何を売るために、どういうメッセージを伝えようとしているのかわからない。ブランド戦略がなってないわけだが、これは一昔前の米国自動車メーカーの状況と同じだ。となると、今は元気な日本の自動車メーカーだが、韓国や中国のメーカーに追い着き、追い越される可能性があるのではないかと危惧される。

唐澤豊@唐澤塾

日本企業のキャッチコピーは英語でいいのか?-1
日本語が乱れている。象形文字である漢字が持つ意味とそれを伝える力は重要である。ということが「国家百年の計」の対談で、「国語」と「教育・哲学」の両視点からも述べられていた。

それからすると、今の大企業のキャッチコピーは、我々日本人の心に響かない、何も伝わって来ないものが多過ぎると思う。多分、広告代理店の若いコピーライターが考えたものに、高邁な金額を払っているのだろうが、何という無駄なことをしているのだろうかと思う。効果が多少でもあれば未だしも、逆効果ではないのか?

テレビや雑誌で、何をキャッチコピーにしているかは、なかなか調べられないので、ウェブサイトで調べてみたが、まずは電気・電子の製造業のキャッチコピーを列挙してみよう。

日立       Inspire the Next
東芝       Leading Innovation
松下       idea for life
三菱電機     Changes for the Better
富士通      THE POSSIBILITIES ARE INFINITE
NEC      Empowered by Innovation
シャープ     エコロジークラスでいきましょう。シャープ。?
三洋       Think GAIA
ソニー      なし


9社中7社が英語である。これで何か伝わるのだろうか?

流石にシャープは常に他社と異なるが、ウェブでは「目の付けどころがシャープでしょ」は見当たらなかった。この「エコロジークラスでいきましょう。シャープ。」も企業全体のキャッチコピーなのかどうかは定かではない。

そういう意味では、ログマークと一体で使われなければ意味が無いと思う。

ソニーは、ブランドとしては世界で最も知られている日本のブランドのひとつであろうから、そういう自負(自惚れ?)があるのか、明確なキャッチコピーは見当たらない。これは最近の業績や経営方針にも現れているように思う。ソニーはどういう会社になろうとしているのかが明言されていないのである。

因みに、古いものの多くは日本語であった。

技術の日立 - 日立製作所
明日をつくる技術の東芝 - 東芝
未来を開発する - 三菱電機
世界に伸びる技術のナショナル - 松下電器産業
信頼と創造の富士通 - 富士通


しかしどこも「技術」を売りにしている感じで、今ひとつ差別化も集中もできていない総合電機の様相を現している。また以下の3社などは英語だった。

C&C(Computer & Communication) - 日本電気
Like No Other - ソニー
The Perfect Experience - 日本ビクター


これら3社の業績が現在低迷しているのは、キャッチコピーと関係ないと言えるのだろうか?

そして今、シャープは元気だが、キャッチコピーも日本語だ。
お客様第一主義を唱えながら英語を叫ぶのは如何なものだろう。
日本の消費者の心を掴むのはやはり日本語ではないのか?

今後、更に他の業界も調べてみたいと思う。

唐澤豊@唐澤塾
象形文字である漢字の重要性
既に紹介した致知出版社発行の「国家百年の計」であるが、最後の章は“教育・哲学の視点から”ということで「二十一世紀の教育原理をどこにおくか」という哲学者の芳村思風(よしむらしふう)氏と日本漢字教育振興協会事務局長の土屋秀宇(つちやひでを)氏の対談となっている。ウェブで見ると、土屋氏は日本テレビの「世界一受けたい授業」に出演しているようだ。

その中で、土屋氏が自閉症や知的障害の子どもに漢字を教えたところ、ちゃんと理解できて、急速に知性が上がったという話が紹介されている。

土屋氏は千葉県内で小中学校の教育に携わる傍ら、脳科学の勉強もしたということだ。漢字のような象形文字は、アルファベットやひらがな・カタカナのような表音文字が左脳で処理されるのに対して、右脳で理解されるので、幼児期にどんどん覚えることができるという。漢字は右脳が活発で、学習意欲が旺盛な小学校入学までに教えてしまうのが良いとのこと。

また、米国の子どもたちでも、漢字に英語の単語を書いたものを見せるだけで、イメージは覚えてしまい、「鶴」と「鳩」は鳥の仲間だと理解するということだ。「クレーン」と「ピジョン」という英語もカタカナもそれを見ただけでは鳥だとは理解できない。それが象形文字である漢字の素晴らしいところだということだ。

その中で指摘されていて気がついたが、今学校で教えていて、新聞・雑誌も、そしてワープロの漢字変換でも採用している現代仮名遣いは問題である。例えば「地面」はひらがなでは本来「でめん」であるが、現代仮名遣いでは「じめん」である。ワープロで「ぢめん」と入れても出て来ない。本来は、「ち」という文字と「めん」という文字の組み合わせで、「ち」が濁って「ぢめん」となっているわけで、子どもたちが漢字を覚えるためにも「ぢめん」と表記すべきである。

同様に、漢字の場合も、教育漢字とか当用漢字といった制限を付けたために、本来の文字とは異なるものを使うようになってしまっており、それも問題だと指摘されている。例えば本来は「月蝕」と使うべきところが学校では「月食」だそうだ。月がむしばまれるか、月が食うか、食われるか、という違いである。

漢字発祥の地の中国でも、古い漢字をどんどん省略して変な漢字を作っているし、韓国は漢字を捨ててハングルにしているが、百年後にはその影響が出て来るのではないかと危惧しているが、まあ他国の心配をする余裕は無く、我が国のことを心配せねばなるまい。

山本夏彦氏と林望氏の「国語」についての対談でも語られていたように、まずは、国語審議会の審議委員を変えることが重要なようだが、政治家を変えないと駄目なんだろうと思う。

そういえば、もうすぐ参議院議員選挙だ。
しかし、年金問題や政治と金の問題など目先のことばかりで、百年の計は余り語られていないような気がするが、我々国民はやはり投票で意志表示するしかない。

唐澤豊@唐澤塾
【2007/07/14 17:21】 計象(百年の計) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
部下の出したメールで問題が起きたら上司の責任?
最近、迷惑メールがどんどん増えているが、知らない間に、自分のパソコンが踏み台にされて、迷惑メールが自分の名前で出ていた、ということも起きる可能性がある。ウィルス、トロイの木馬、スパイウェアなどに感染したパソコンをそのまま放置して使わせているとしたら、それはその社員の責任ばかりでなく、上司や情報システム部門の責任でもある。

そして最近、企業では個人情報保護法や著作権法・特許法など、社員が外部に出すメールから機密情報が洩れたり、不適切な表現で取引先やお客様との間でトラブルが発生するのを防ぎたい、ということで、メールの内容を自動的にチェックしたり、上司が確認してからでないと外部には出せないようなメールチェックの仕組みを導入しているところもあるようだ。

その一例として、ある企業の製品紹介のキャッチコピーが「部下が出したメールで問題が起きたら上司の責任?!」というものがあった。こうやって企業の危機感を煽って、製品を売っているのだな、と情けなく思った。

これは、会社が社員を、上司が部下を信用していない、信用できない、ということを如実に表していることになる。部下が50人もいる部長さんは毎日、朝から晩まで、部下のメールをチェックするのだろうか?そんなことはできるわけがないから、手抜きになるだろう。

こんなことをする前に、社員のスキル・モラルの教育にもっと時間を割いて、更に社員間の信頼関係を樹立することが先決ではないのか!それが無い企業は、どんなシステムを導入しても所詮は道具なのだから、ビジネスがうまく行くはずは無い。それどころか、お互いに信用できなくて、ギクシャクするし、社員の創造性など期待できないだろう。

唐澤豊@唐澤塾
今度はJoost
Kazzaaというファイル交換ソフトを開発して、問題となり、Skypeという無料のIP電話サービスを開発して成功したNiklas Zenstrom氏とJunis Friis氏が今度はJoostというインターネット・テレビのサービスを始めたとのこと。

勿論無料で視聴できるが、CMが必ず入り、その収入で運営される、従来の民放方式であるという。放送コンテンツは各社の合意を取って放送するので、You Tubeのような問題は起きていないようだ。

視聴するには登録が必要だが、やってみたら、誰かの紹介が無いと登録できない。Googleの初期と同じ方式を取っているようだ。

これからJoostの動向を注目した方がいいかも知れない。

詳しくは、下記を参照されたい。

◎前編:国際競争に突入するITメディア産業
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070613/274642/

◎後編:日本のテレビ局はなぜインターネット事業に消極的なのか
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070702/276477/

唐澤豊@唐澤塾
われらの祖国は国語にあり

致知出版社から「国家百年の計」という本が2001年に発行されている。内容は;

この国の百年はどうなるのか。どういう百年にしたいのか。21世紀へ、7つの視点から、14人の提言。(「BOOK」データベースより)

というもの。その中で、コラムニストの山本夏彦氏と作家の林望氏の対談で「われらの祖国は国語にあり」ということで、文部科学省や国語審議会のやって来た国語政策の結果「ますます国語はわるくなる」と批判している。

放っておいても日常会話はできるから口語文である「現代国語」などは、学校でわざわざ教える必要はない。文語文こそ国語の基本だから、古文と漢文だけ教えればいい。という意見である。

また、最近は殆ど音読をしなくなって黙読が中心になってしまったが、音読して暗唱することが重要で、その時に意味はわからなくても、後になって、「ははあ、あれはこういう意味だったのか」と腑に落ちればいい。とも述べている。

確かに子どもが言葉はどうやって覚えるかと考えれば、大人たちの話を聞いて覚えているわけであるから、音読・暗唱は基本かも知れない。中学校・高校の同期で、いつも試験の総合点が学年で一番だった奴がいる。彼は中学校で、もう英語はペラペラだった。一度英語の勉強法を聞いたことがあるが、例えば英単語を覚えるにも、読みながら書くと覚え易い、と言っていた。しかし、実際にはなかなか出来ないものであって、私は英単語の語彙が未だに少ない。デーブ・スペクターさんも日本に来てから毎日3単語の日本語を覚えていて、未だにそれは続けていると何かの対談で述べていたが、そういう努力が必要なんだろうと思う。

多摩大学の学長だった中谷巌氏は、講演で、その道の専門家になるためには、大体1万時間以上勉強しなければならない。と述べていた。それは、毎日8時間勉強して4年くらいということになる。人間も4歳くらいで、普通に大人と会話ができるようになる。だから、英語など外国語を勉強する場合も、毎日聞くだけでも上達する英会話学習法などが話題になっているように、長い時間聞くことが基本だろうと思う。それをやらないで、文法や翻訳などを優先している今の日本の学校での英語教育が間違っているのだ。

話を対談の内容に戻そう。

最近の若者は、落語を聞いても面白いと思わないから、笑うべきところで笑わない。芸術の世界では「真似ができれば一人前」という考え方があったが、今は「個性を育てる」ということでやっているが、やはり「才能は模倣を経て初めて開花する」。また文章も同じで、良い文章を句読点まで写し書きしてみると構図や呼吸まで伝わって来る。とも述べている。

「守破離」の考え方はあらゆる創造性活動に通じるということだろう。

最後に山本氏が「私たちは、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは、国語だ。それ以外の何ものでもない」というシラオンという人の言葉を紹介して、林氏も同感で「年端もいかない子どもに英語を教えようというような輩は、莫迦としら思えない。国語無き所に外国語無し」と述べて、対談は終わっている。

日本人とは何か?ということを今、改めて考えてみると、情報社会になって国境が意味を失いつつあるため、日本という国土に住むことだけでは日本人とは決められないだろう。日本語を流暢に使い(読む・書く・話す)、日本の伝統と文化を継承し、広く世界に啓蒙し、日本国憲法に賛同する人間であれば、世界中、どこに住んでいても日本人として良いと考える。

唐澤豊@唐澤塾
【2007/07/08 09:05】 計象(百年の計) | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
個人情報保護法への過剰反応は異常
個人情報保護法が正確に理解されないまま、ただ大変だ!という感じで過剰反応しているので、様々な笑える問題が起きている。

学生の就職シーズンも今年は売り手市場でもう内定している学生が多いのだろうと思うが、人材紹介・人材派遣・人事コンサルティングなどをやっている企業のメルマガを読んで笑ってしまった。

その笑い話というのは、入社に当り、本人の戸籍抄本や連帯保証人の印鑑証明付きの誓約書などを会社に提出するのが一般的であるが、それは個人情報保護法に違反するのではないか?という内定者が出て来て、人事部や総務部が対処に困って、相談しに来ているというものだ。

プライバシー保護と本人認証は表裏一体であることが理解されていないのだろうと思う。私が採用企業の立場なら「提出したくなければ、入社はお断りする」と言うだけだ。採用する人間が誰であるか、企業としては確認するのは当然であろう。

皆さんは自分が誰であるかを証明することは突き詰めて行けば、できない、ということを考えたことがあるだろうか?私は、若い頃、スピード違反で捕まった時、今度捕まったら、警官に「お前が間違いなく警察官であることを証明してみろ!」と言ってやろうと思っていた。警察手帖だって、ちゃんと見たことはないから、本物かどうかは判断できないし、その警察官の上司の上司と辿って行って、警視総監を連れてきても、顔も名前も知らないし、じゃあその時点の総理大臣なら顔は映像では見たことがあるが、本物かどうかは判断できないわけで、どうやって証明するのだ?と問い質して困らせてやろうと思っていた。しかし実際にはまだ試したことはないまま今はゴールド免許になった。

医者の出生証明書を付けて出生届を役所に提出しただけで、戸籍には登録されるが、それが同じ名前を名乗っている人間であることの証明は、DNAまで登録していない現状では、不可能だ。赤ちゃんがスワップされた、という事件もたまに聞くのだから、プライバシーだ、個人情報保護だと言っている人が、何かの場合に「ではあなたは誰ですか?」と問われて、どう証明するのであろうか?今の日本では、かなり偽造が難しい戸籍謄本くらいで、免許証もパスポートも偽造は可能であるから疑われれば証明する方法はない。

米国では、プライバシー保護が行き過ぎて、会社の面接試験で、日本ではよく聞く、良心の職業や学歴、飲酒喫煙の有無なども聞いてはいけないことになってしまった。その他聞けないことが山ほどあって、一体何を聞いたらいいのか?と困ってしまうくらいだ。聞けるのは純粋に仕事の経験、技能、知識についてだけである。

それで笑い話があるのは、採用面接で「酒を飲むか?」と聞けないため、他は申し分ないので採用したのだが、健康診断書の提出も要求できないから、その人間がアルコール中毒だったことが入社後判明したということだった。会社の机の引き出しにいつもウィスキーの瓶を入れていて、仕事中も時々飲んでいて、仕事に支障を来たしたが、簡単にレイオフすることもできずに困ったという、これは私が以前勤めていた会社の米国本社での実話である。

こうなると、やはりプライバシー保護とはいえ、行き過ぎだと思う。病気や中毒症状を隠して入社しようというのは問題である。人種や性の差別とは訳が違う。営利活動をしている企業としてはリスクは事前に避けたいのは当然のことだ。

戸籍謄本の提出を拒否するような人間はいくら優秀だろうが、採用しても後々も屁理屈をこねるだけで、採用しない方がいいと私は考える。それに、そもそも個人情報保護法をきちんと理解していないのだから、勉強もせずに生半可な理解でああだこうだ言うのは最も始末が悪い。

企業の人事部や総務部の皆さん、個人情報保護法をきちんと理解して、迷うことなく、屁理屈を言う学生を論破できるようになって頂きたい。

唐澤豊@唐澤塾
落合信彦著「最強情報国家の誕生」

落合信彦著「最強情報国家の誕生」小学館発行を読んだ。
サブタイトルは“「インテリジェンス・ウォー」の勝者が21世紀を制覇する”ということで、日本は諜報機関が無い先進国の中では珍しい国で、このままでは危ない、ちゃんとした諜報機関とそれを裏付ける法制度を作ろう、というものだ。
“情報怠国」から「情報大国」へ”というキャッチ・コピーが付いている。

私は今の時代には、兵器や軍隊に税金を投入するよりも、ネットで情報収集し、場合によっては相手方のシステムを止めて混乱させることができるくらいのハッカーを国として育成すべきだと考えている。

落合氏はそれだけではなく、世界中で諜報・防諜をする人間が必要だという考え方だ。但し、相手の諜報員を殺害するようなところまでではなく、自己防衛まで、ということだが、この点についてはもっと議論が必要だろうと思う。それでも、今まで何度も大きな戦争になる寸前で諜報機関が活躍して戦争突入を止めている、ということは存在価値がある、ということかも知れない。逆に考えれば、戦争を起こそうとして来た諜報機関もあったということもあり、プラスなのか、マイナスなのかを判断するのは、なかなか難しい。

実際の各国の諜報機関の間で起こった実例や、日本国内、あるいは海外でも日本人に対する各国諜報員の活動などの例を読むと恐ろしくなると同時に、このままでいいのか?ということも考えさせられる。

中でも、米国CIAが2000年12月に出した極秘レポートが何故かリークされて(これも対外諜報活動のひとつのテクニックと考えられるが)それには“2015年までに日本は先進国グループから脱落する”ということが書かれているということで、今すぐ諜報機関を作るべきだと落合氏は述べているわけだ。

米国CIAや元ソ連のKGBなどの諜報機関のトップだった人とのインタビューから、なぜ諜報機関が必要なのか?というと、戦争など過去の過ちの殆どは、国の先行きを決めるトップが正確な情報を持っていない状態で判断した場合で、世界中のなるべく多くの情報を集めて分析し、それをトップに提供すれば、間違った判断はしないだろうから、そのために諜報活動は必要なのだ、ということだ。

「彼を知り己を知れば百戦危うからず」とは孫氏の兵法のひとつだが、日本も米国の力をちゃんと理解していれば、太平洋戦争に突入するという愚かなことは起きなかったはずで、日本も国家レベルでの情報収集・分析期間は必要であろう。対人諜報員、いわゆるスパイを日本が養成し、海外に派遣することには、違和感がある人が多いかも知れない。だから、まずはネット上の情報収集・分析だけでも、今は相当量の情報が集められると思う。

いずれにしても、世界の諜報活動の現状を理解し、これから日本はどうべきかを考えるためにも、この本を一度読むことをお勧めする。

唐澤豊@唐澤塾
【2007/07/01 16:48】 推薦図書 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |


PROFILE
唐澤 豊
  • Author:唐澤 豊
  • 還暦を期に長髪から一気に坊主頭にしました。これから20年間、第2の成人を迎えるまではこれでいこうと思います。でもやっぱり冬は寒いし、夏は暑いので、帽子を愛用しています。
    ●情報通信業界の米国系企業を中心に40年間、営業以外の仕事はほとんど経験。技術以外には、マーケティング・ブランディング、組織論、人事評価制度、企業文化なども経験。今まで3つ会社を始めましたが、被買収・売却などの後、4つ目の会社を後任に任せたところで、一昨年、仲間2人ともうひとつ会社を設立し、非言語コミュニケーションのサービスを開発中です。
    ●経営労働管理士。日本躾の会理事。
    ●音楽(ビートルズ、S&G、フォーク、ニューミュージック等)、グラフィックデザイン、水彩画を趣味とするので、マルチメディア技術の活用に大いに期待しています。読書、宇宙の真理探求が最近の趣味。ストレッチ、真向法、西勝造先生の西式健康法を実践中。
    ●故津留晃一さんの著作や講演録(CD)に触れて「人生の目的は体験することである」ということに納得しています。
    ●詳しいプロフィールは「自己紹介」のカテゴリーにあります。
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