唐澤塾
唐澤豊が情報通信技術+経営術+人生術+創造性を中心に一期一会を追求する私塾
衛星の燃料はヒドラジンという猛毒だとは知らなかった
皆さんは衛星の姿勢・軌道制御に使う燃料がヒドラジンという猛毒だということを知っていただろうか?
恥かしながら私は今日知った。

それは、米国の国防省が、制御不能になったスパイ衛星をイージス艦から迎撃ミサイルを発射して破壊することに成功した、というニュースを読んで初めて知ったのだ。
http://www.asahi.com/international/update/0221/TKY200802210183.html

これについて、色々と調べて解説している人がいた。
http://news.goo.ne.jp/hatake/20080223/kiji1215.html

この記事の冒頭にもあるが、こんな危ないものが我々の頭の上には多数飛び交っているということだ。このニュースが発表される迄は、マスコミでも報道されていなかったと思う。

しかし、どの道でも専門に報道している媒体というのはあるもので、Japan Aviation & Railway Newsというサイトがあった。
このサイトのキャッチコピーは;
(航空ニュース JAN) -Japan Aviation Newsは新聞よりも速く、雑誌よりも詳しく-
とあり、航空・鉄道関係のニュース専門のサイトのようである。
ここでは、このニュースは2月22日時点で第4報となっている。
http://www.aviationnews.jp/2008/02/post_91bb.html

これから、古くなった衛星がどんどん落ちてくるのだろうが、大気圏で燃え尽きない場合には猛毒がばら撒かれることになるわけで、恐ろしいことだ。

唐澤豊@唐澤塾
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加島祥造詩集「求めない」

加島祥造さんの「求めない」という詩集が売れている
ということを誰かのブログで読んで、早速買って読んでみた。

本の形がCDケースと同じであることもいい感じである。

買う前にアマゾンの書評を読んだら
「求めない」というのだから作者は印税を貰わないのだろうか?
といったくだらないものもあったが、概ね良い評価の人が多かった。

たぶん印税云々を書いた人は詩集を読まずに書評を書いたのだろう。
その証拠に、作者は冒頭の「はじめに」で以下のようにちゃんと説明しているのだ。

誤解しないでほしい。
「求めない」と言ったって、
どうしても人間は「求める存在」なんだ。
それは承知の上での
「求めない」なんだ。


188ページの詩集だけれど、1ページの文章は少ないので、
読むだけであれば、15分もあれば読める。
しかし、じゅっくり噛み締めて読むと何日も掛かる。
いや、何日掛かっても、腑に落ちるまでには時間が掛かる。

特に今まで「求めよ、されば道は開かれん!」という聖書のマタイ伝の言葉を
金科玉条のように信じている人には難しいかも知れないと思う。

一切なにも求めるな、
と言うんじゃあないんだ
どうしようか、
と迷ったとき
求めない―――と
言ってみるといい。
すると
気が楽になるのさ。


ということだが、多くの「求めないーーー」という素晴らしい言葉が
たくさん詰まっている詩集であり、
いつも持ち歩いていたいと思う。

唐澤豊@唐澤塾

【2008/02/23 23:49】 推薦図書 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1) |
「日本的なもの」への不快感@日経BP社ITProサイト「記者のつぶやき」
いつも鋭い切り口で記事やコラムを書いている
日経BP社「経営とIT」サイトの編集長の谷島宣之氏が、
ITProの「記者のつぶやき」に

”2008年版「日本的なもの」への不快感”

という文章を書いている。
なぜ、2008年版なのかというと、
2004年3月にも同様のタイトルで書いたからだという。
普通「日本的なもの」というと「良い文化・伝統・習慣」などに使われることが多い訳だが
彼はここでは悪いものについて書いている。

その冒頭では以下のように定義している;

 本稿で使う「日本的」とは悪い意味である。不合理・非合理・情緒・許し合い・曖昧模糊・苛め,といった事柄を「日本的」と総称している。日本のメディアに接すると,日本的な話題が日本的に報道され,何とも言えない気分になることがしばしばある。

 筆者は報道を生業としているわけだが,そのことはいったん棚上げし,最近不愉快に思った「日本的なもの」を巡る「日本的な報道」についていくつか書いてみたい。


詳細は日経BP社のサイトにアクセスして読んで頂ければと思うが、
私が2月11日に書いた「停滞は退歩だ」という文章も「悪い日本的なもの」
の問題点について言及したつもりなので、
谷島氏の主張には全く同感である。

外資系企業内や外国企業対日本企業の商談の場で日本人が外国人と議論する時に、

「日本ではこうなんだ」
「日本ではこういうやり方でないと駄目なんだ」

という言葉を日本人はよく口にすることが多い。

しかし、これは現状維持あるいは旧態依然たるやり方や考え方がいいんだ
と言っているわけで、もしかしたら、もっと良い方法や考え方があるかも知れないのに、
それについて聴く耳を持たないし、議論を平行線にしてしまい、思考停止に陥るだけだ。

私も外資系企業で働いているわけだが、

「同じようなやり方で○○社がXX年頃やってうまく行かなかったから、
それをやってもうまく行かないからやべきではない」

という他山の石や前例を示して提案を否定したことが若い頃は結構あったが、
その都度外国人に言われたことは、

「時間と状況が違えば、結果は違うかも知れないではないか!
お前は何でそんなに否定的なんだ!」

ということであった。
確かに彼らの言う通りであるかも知れない。

論理的・建設的・積極的に新しい考え方や意見に耳を傾け、
少なくとも異論・反論について検討・検証をしてみなければ、
改善・改良・進歩・向上は望めないない。

いつまで経っても「井の中の蛙」で「島国根性」から抜け出せない日本人が
まだまだ多過ぎると思う今日この頃であるが、
私もそうならないように常に自分自身を監視していないと
ついつい安易な方に流れてしまう可能性は潜んでいる。

こうした問題を指摘して呉れるジャーナリストがなかなかいないので、
谷島氏のような視点を持ったジャーナリストをマスコミ業界では
もっと育成して貰いたいものである。

唐澤豊@唐澤塾
停滞は退歩だ
私はIT業界で37年間仕事をしているが、
日本企業の、そしてそこで働く人の変化は非常に遅いとずっと感じている。

国際競争社会におて、今の日本のように前進がなく停滞していることは
即ち退歩しているに等しい。

高度成長期は企業の内部改革など必要なく、
必要だったのは品質向上のためのTQC活動だった。
これはボトムアップの課題解決手法であった。
あの頃は上も下も皆元気だったと思う。

その後、市場が飽和し、成長が停滞し、それを先に経験していた米国から
BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)という考え方が入って来た。
ビジネスのやり方そのものを根本から見直そう、ということで、
そのためのITツールなども導入されたが、どうも表面的なことばかりで、
根本的はところをじっくり見直した日本企業は少ないように思われる。

日本ではバブルが弾けて、改革が叫ばれたが、やったのは少しのリストラと
部長・次長・課長といった管理職が一律に担当部長というような名称になったくらいである。

これは企業のBPRには貢献しなかったと思われるが、
リスクを取らない中間管理職を大量に生み出す結果になったと思う。
定年まで何とか穏便に勤めたいという管理職ばかりでは
若い世代のロールモデルにはならない。

高度成長期に馬車馬のように組織を引っ張って働いた企業戦士たちも既に退職した。

引っ張られて成功体験をした団塊世代の大量退職も始まっている。

商談で中間管理職の人たちと話すと、
リスクを避けようという後ろ向きな意見ばかりである。

他社がまだやっていないからやらない、
社員からの抵抗があるだろうからやらない、
以前、似たようなことでうまく行かなかったからやらない、
人間はそう簡単には変わらない、
便利でもお客さんに失礼になるからやらない、
代理店が嫌がることはできない、
などなど・・・

仕事とは、新しいことに日々チャレンジすることではないのか?

かのピーター・ドラッカー氏は;

「昨日とは違う何か新しいことを毎日やること、それが仕事だ」

といった意味のことを「チェンジリーダーの条件」という本で述べていた。

今、日本の既存企業では「チェンジ・リーダー」不在である。

自分たちが変わらなければ外国企業やベンチャー企業に取って代わられるだけだ、
ということをよく考えて、新しいことに日々挑戦して貰いたいと思う。

唐澤豊@唐澤塾
コミック・ソングの元祖「バートン・クレーン」?
ラジオデイズの伊藤さんから、面白い音楽があると紹介されたのが、
昭和初期にコミック・ソングを歌っていたバートン・クレーンという変な外人の作品集だった。
当時のSP版をCDにした復刻版が昨年発売されたということだった。

早速アマゾンで調べてみたら、2000円のCDは売り切れで、
中古品が何と3万円もしていた。

どんな音楽か、まだよくわからないし、昭和初期のSP版の復刻ということで、
音質もわからないのに、3万円を投資するのはちょっと憚られる。

事情を伊藤さんに説明したら、ここならまだ在庫があるかも知れないから、
とショップを紹介された。
そのショップをウェブを調べてみると、まだ在庫があったので、
取り敢えずネットで申し込みだけしておいて、
メールが来なければ電話してみようと思っていた。

そしたら、ちゃんとメールで連絡があり、注文を確認し、発送するとのことで、
2~3日後に入手できた次第である。

日本語と英語の歌詞の曲が多いが、全部で25曲入っている。
子どもの頃聞いたことがあるような、無いような感じの歌である。
エノケンがこんな歌を歌っていたかな?
という感じの歌だと言ったら想像できる人もいるだろうか?
歌の内容は、当時の世相を歌っているものが多く、
民俗学とか社会学的にも興味深い。
また、当時も今も余り変わらない面も感じられる。

何か懐かしい感じがするのは、伴奏をしているオーケストラと言うよりも
楽団と言った方がいいだろうが、その演奏がズンチャ・ズンチャという感じが
サーカスやチンドン屋などを想い起こさせるのだろう。

このCDをプロデュースした石川茂樹氏は、
自分のSPコレクションを披露したことがきっかけで、
音源も集まり、自費出版に至ったと「刊行にあたって」に書かれている。

「バートン・クレーン作品集」についての詳しいことは下記ページで:
http://www.jah.ne.jp/~ishikawa/Burton.html

唐澤豊@唐澤塾
JT(日本たばこ産業)の根本的な問題
ジェイティーフーズが販売している中国製冷凍餃子に殺虫剤が混入していたことで
大きな問題になっているのは衆知のことだろう。

この会社の対応も親会社のJTの対応も非常に遅いのは問題であるが、
それ以上に、もっと根本的な問題があると思う。

それは「たばこ」というWHOでも喫煙は各種の病気に影響を与え、
健康上問題があるとしている製品を製造・販売している同じ企業が、
食品と医薬品も事業にしていることである。

食品は健康を維持するため、医薬品は健康を回復するためのもので、
安全・安心が背景に無ければ口にするのは躊躇する。

即ち、健康を害する可能性が高いものを売りながら、
健康に良いというものも売っているという、
互いに矛盾することをやっているわけである。

この両方の事業を行う上で、社員が行動する時の判断基準である
倫理観・価値観を全社員が共有することができるのであろうか?

たばこ事業部の社員が目指すところと、
医薬事業部の社員が目指すところが、
同じであるとは到底思えない。

これは分社化すれば良いというものではない。
株主が同じであれば、要求は同じであるから、
あらゆる関係を断ち切った組織に分社すべきである。

唐澤豊@唐澤塾
「自然エネルギーセミナー2008」に参加
2月2日のブログに書いたように、
「温暖化防止おひさまファンド」の出資説明会を兼ねた「自然エネルギーセミナー2008」
が東京、新宿のカタログハウス本社セミナーホールで本日14:00から開催されたので、
参加してみた。

第一部はNPO環境エネルギー政策研究所 所長の飯田哲也氏の講演であった。

「市民が創り出す自然エネルギー発電所」というテーマで、
温暖化の問題とその対策としての温暖化防止と、地域活性化の両方を目指した
地域住民を中心として自然エネルギー発電事業の概要についての話だった。

その話の中で、

ドイツは45%の電力を自然エネルギーで賄おうとしているのに対して、
日本はたったの1.65%という低い目標した無いということで、
余り積極的でなかった米国でさえ今は20%だったか25%だったかの目標があり、

日本は何と情けないことかと思った。
京都議定書を策定するまでは頑張ったがそれっきり進んでいない感じである。
次の洞爺湖サミットで積極的な目標を提示したとしても、
口ばかりで今まで何もやっていないではないか!
と他の国々から言われそうである。

ドイツは過去10年で急激に自然エネルギーにシフトして来たということだが、
それを推進したのはたった1ページの法律だということである。

日本も道路特定財源をどう使うかということで、
自民党や地方自治体は道路を作れ!
と言っているようだが、
そんなことにお金を使うのは止めよう!
と道路公団解体の時に決めたのではなかったのか?

ガソリンが高くなっているし、石油もいつピークを迎えるかという時に、
まだ道路を作って、車を走らせようというのか?

そんな無策な行政をやっている間に、温暖化が進み、
食料・飲料水の不足、砂漠化の進行、異常気象、
ウィルスや病原菌の万延、海面上昇、などで
車を運転するどころの状況ではなくなるかも知れないのだ。

第二部はおひさまエネルギーファンド株式会社の山口勝洋社長による
事業説明と出資説明会が行われた。

出資というから、出資金は据え置きだと思っていたら、
毎年返金されるということなので、
融資と考えた方がいいかも知れない。

A号は1口10万円で、目標年間分配金利が2.1%の10年契約である
B号は1口50万円で、目標年間分配金利が2.6%の15年契約である

Aの場合は翌年は少額だが、次の年からは12,000円くらいが元本+金利として返って来る。
優先順位はA号出資者なので、様々な変動があったにせよ、
ほぼ間違いなくこれくらいが返って来るということは、低金利の時代においては、

定期預金をするよりも良いわけだし、
地球温暖化防止の役に立つ

ということだから、多くの賛同が得られるのではないかと思う。

また、

出資金が使われる目的が「自然エネルギー発電」事業と明確であり、
どこに使われたかを自分の目で確かめることもできる、

ということも、

普通の株式投資や投資信託というお金の使われ方がはっきりしないで、
場合によっては偽装や不明瞭会計といった問題を起こす可能性が
最近は増えている企業投資に比べると明瞭で良いのではないか?

興味のある方や資料請求は下記に直接問い合わせて頂きたい。

おひさまエネルギーファンド株式会社
〒164-0001 東京都中野区中野4-7-3
電話:03-5318-3338
FAX:03-3319-0330
URL:http://www.ohisama-fund.jp/

また、グリーンパワーキャンペーンが2月21日、22日に東京国際フォーラムで開催されるということだ。
両日ともフェスティバルがあり、王理恵さんのナビゲートでライブとトークがある。
また22日にはカンファレンスがあり、茂木健一郎氏や末吉竹二郎氏の基調講演などがある。

詳細は下記で:
http://www.greenpower.ne.jp/index2.html

我々も早くドイツ並みに自然エネルギーを有効利用してエネルギーのグリーン化を進めるよう
これから日本国民はもっと地球温暖化や環境に関連することを学ばなければならないと思う。

唐澤豊@唐澤塾
2007年に出現したウィルスは500万種類以上!
日経BP社のITProサイトによると、

セキュリティベンダーの米サンベルトソフトウエアは2008年1月24日、ドイツのコンピューターウイルス検査機関「AV-Test.org」のデータを基に、年ごとに出現したウイルスの種類を集計し発表した。それによると、2007年には過去最高の549万960種類を確認(図)。2006年は97万2606種類だったので、5倍以上になった。

ということだ。
この率で増え続けると、2008年は3000万種類を超えるかも知れない。

こうなると、もう人手で解析して対策ワクチンを作ることが難しくなって来るだろう。

根本対策は実名制にすることしかないと考える。

唐澤豊@唐澤塾
ケニアのマサイマラ国立保護区を守ろう!
村上龍さんが主宰しているJMMのメルマガで「ケニアからの緊急レポート&アピール」
が配信された。

それによると、
ケニアの内乱により、動物保護区であるマサイマラ国立保護区を訪れる観光客が激減し、
その維持が危機に陥っているとのことで、
現地で働いている日本人獣医師の滝田明日香さんが
保護区のレンジャー部隊への資金援助を訴えているという。

残念ながら日本語のサイトは無いようで、
下記に寄付を募集している英語のサイトがある。
http://wildlifedirect.org/blogAdmin/maratriangle/

日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能とのこと。
但し、必ず「Mara Conservancy」と記入する必要がある。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行 
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889


こういうところで活躍している若い日本人女性がいることに
ちょっとびっくりすると共に、頼もしくも思える。

彼女は坂本龍一さんなどが運営しているアーティスツ・パワーのメンバーでもあるそうだ。
http://www.artistspower.com/index2.html

アフリカの自然を守るだけでなく、
そこで働く人たちを支援するためにも
ささやかでも多くの人からの経済的援助が集まることを期待したい。

唐澤豊@唐澤塾
温暖化防止おひさまファンド出資説明会@2月9日@東京@カタログハウスセミナーホール

(c) Ohimsama Energy Fund Co.,Ltd.

以前、ここで紹介したおひさま進歩エネルギー(株)の温暖化防止おひさまファンドの話が
NHKで放送されると大きな反響があったということで、
出資説明会が東京と大阪で開催されるそうです。

第1回は東京で、
2月9日(土)の14:00から
カタログハウス・セミナーホール
で開催されるそうです。

詳しくは下記で。
http://blog.canpan.info/ohisama-fund/archive/17

唐澤豊@唐澤塾
入社3年以内の離職率が35.7%!
厚生労働省の「新規学校卒業者の就職離職状況調査結果」によると、
1993年学卒就職者の入社3年以内の離職率24.3%が、
2003年卒になると35.7%に増加しているとのことだ。

これでも5年前の新卒の調査だから、今はもっと増えているかも知れない。
最近は「第二新卒」なる言葉も一般化して来たようだが、
それだけ、転職する若者が多くなったということだろう。

転職すること自体は悪いことではなく、
シリコンバレーでは1つの会社で働くのは平均3年くらいというのが常識だったから、
日本もようやく労働流通性が上がって来たということだろう。

私がシリコンバレーに滞在したのは1979年のことだし、
米国企業の仕事をしていたのは1999年までだから、
現在はもっと流動が早くなったのかどうかは定かではないが、
多分それほど変わってはいないだろうと思う。

日本でも「石の上にも3年」という言葉があるように、
多少の問題があっても3年くらいは我慢してやってみて、
それでも駄目だったら転職するという考えや、
ひとつの仕事を3年もすれば一人前にならなければいけない、
といった考えがあって、3年というのが転職するしないの判断の
ひとつの目処になっているのではないかと思う。

しかし、日本の場合、学生が企業のことを余りにも知らなさ過ぎる
ということも第二新卒が増える理由ではないかと思う。

就職先は、上場している有名企業かどうかで判断するのではなく、
何にどう取り組んでいるのか?
何をやらせてくれるのか?
どういう企業文化なのか?
といったことを事前によく調べて選択するべきである。
一番重要なことは企業文化が自分の考え方に合っているかどうかである。

また、基本的には売上高や従業員数ではなく、
成長率と利益率を比較検討してみる必要がある。

成長している企業は新しい仕事がどんどん生まれる一方、
常に人材不足になるので、
面白い仕事ができるチャンスが高いわけである。

私は今まで会社を選ぶ時は大体、社員が50人以下の企業にして来た。
それぞれの企業は現在4000人とか800人とかの規模になっているから
選択は間違っていなかったと思っている。

それに比べて大企業は成長率は低く、
如何に市場を守るか、
コストを減らすか、
ということが中心になるから、
新しい仕事や面白い仕事は少ないと考えなければならない。
そうした中で創意工夫して利益を確保することが面白いんだ、
あるいは、大きな金額を扱うことが楽しいんだ、
という人も居るだろう。
そういう人たちだけは大企業に向いているが、
将来の夢に胸を膨らませて入社する多くの新卒には
大企業は余り楽しい仕事ができるところではないはずである。

親の脛をかじって大学に行かせて貰った学生にとっては
自分が行きたいと思った企業は親に反対されて行けなくなった
という例を私も採用する側で何度も経験している。

卒業して独り立ちしようとするならば、
自分の将来は親の反対を押し切ってでも自分で決めなくてどうする!?
と思うから、そういう学生はちょっと惜しいなあ~と思いつつも
こちらから願い下げだ。

それから、シリコンバレーで働いている人たちは
自分のキャリアー・パスをよく考えて計画している。

最初の3年は技術をやり、
次にMBAを取りに大学院に2年通い、
それから別の会社でマーケティングを3年やり、
次はまた別の会社で営業になるか、管理職の仕事に就くか、
といったことを考え、計画的に転職している。

大抵の場合、他社で3年仕事をしてから
元の会社に戻って来ると、
同じ会社で3年間働いていた同僚よりも
報酬は多くなるのである。
採用する側も、あの会社で3年間やって来たのならいいだろう、
ということで待遇もそれなりのものを与えることになる。

日本の学生や若者たちはもっとそういったことを学んで、
自分のキャリアーパスを計画すべきである。
最近はそういうことを支援するキャリアー・コンサルタントも増えているようだから、
外部のそうした専門家に相談するのも良いだろう。

唐澤豊@唐澤塾


PROFILE
唐澤 豊
  • Author:唐澤 豊
  • 還暦を期に長髪から一気に坊主頭にしました。これから20年間、第2の成人を迎えるまではこれでいこうと思います。でもやっぱり冬は寒いし、夏は暑いので、帽子を愛用しています。
    ●情報通信業界の米国系企業を中心に40年間、営業以外の仕事はほとんど経験。技術以外には、マーケティング・ブランディング、組織論、人事評価制度、企業文化なども経験。今まで3つ会社を始めましたが、被買収・売却などの後、4つ目の会社を後任に任せたところで、一昨年、仲間2人ともうひとつ会社を設立し、非言語コミュニケーションのサービスを開発中です。
    ●経営労働管理士。日本躾の会理事。
    ●音楽(ビートルズ、S&G、フォーク、ニューミュージック等)、グラフィックデザイン、水彩画を趣味とするので、マルチメディア技術の活用に大いに期待しています。読書、宇宙の真理探求が最近の趣味。ストレッチ、真向法、西勝造先生の西式健康法を実践中。
    ●故津留晃一さんの著作や講演録(CD)に触れて「人生の目的は体験することである」ということに納得しています。
    ●詳しいプロフィールは「自己紹介」のカテゴリーにあります。
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