唐澤塾
唐澤豊が情報通信技術+経営術+人生術+創造性を中心に一期一会を追求する私塾
創造性企業の構築法
京増さんのメルマガ「京増弘志のかわら版」の8月16日号は、穂井田直美さんのビジネスウィークの特集を中心としたレポートでした。
http://blog.livedoor.jp/kyomasu123/archives/50016299.html

中国・インド・東欧・ロシアなどには、労賃の安い知識労働者が大勢おり、知識経済的な優位性は彼らに移りつつあり、優位性を保つために米国を中心とする企業は、次なる時代の創造性経済の覇者にならなければなりません。
そのために先進的な米国大企業 (P&G やGE) は、創造性企業になるべく、新しい企業モデルを形成しつつあります。


ということで、米国企業は知識経済から創造性経済に移行しようとしていて、今後繁栄していくためには、企業は革新的にならなければならない、そのために企業は創造性をもたなければならないという考え方だそうです。

1999年末頃開催した第二期唐澤塾が目指したのは「ビジネスに於ける創造性」というスタンフォード大学のコースの日本版でした。スタンフォードのコースが、自分に合った発想の仕方を見つけるためには、ヨガや瞑想など、何でも取り入れる、という貪欲な姿勢だったことにはちょっとびっくりしましたが、だからこそ、日本でやってみたかったのです。犯罪捜査のためには超能力者の力も借りるFBIの姿勢とも共通する米国らしさとも感じて、唐澤塾でも、座禅や腹式呼吸法など、何でも試して貰おうと考えておりましが、色々ありまして、1回実施しただけで無期延期としています。そろそろ再開する時期かも知れませんね。

インテルは半導体業界をリードして来たので、革新性とか創造性とかは最初からのテーマで、先頭を走り続けるためには当たり前のことと捉えていたと思います。そのためには、失敗しても良いからどんどん新しいことに挑戦するという文化があって、世界中でインテルほど失敗の責任を追求されない企業はないだろうと言われていました。問題が起きても、責任追及ではなく、どうやって解決するかに智恵を集中しよう、という文化でした。また、できる人がやる、ということで、組織はあっても無いに等しく、どんどん流動的で、与えられた仕事だけをやっているようでは、能力が無いと見られる文化でもありました。そうした文化も、創業者世代が経営の現場から身を引くと共に薄れてきているようで、アンディー・グローブも文化が薄れて来たことを憂えているとのことです。

穂井田レポートの、
1.創造性企業への道程
には、

第4 段階

革新の創造が成長を牽引する鍵となる。企業は、新しいデザイン思考や評価法( メトリックス) をマスターし、それによって、消費者がまだ見たことのない製品、消費者のはっきりとしない要望に応える製品を創造する。


とありますが、コモディティー商品を扱う企業にとっては、これは新しいアプローチでしょうが、先端企業にとっては、むかしからやっていることのように思われます。市場が飽和した後は顧客主導の時代と言われているわけですが、潜在需要を引き出す創造性がなければ、やはり先頭を走ることはできないでしょうから、創造性が重要であることは変わりないでしょうね。

第5 段階

新しい革新DNA をもった創造的な企業が誕生する。勝利者は、革新成功率が高いことで競合企業に常勝できる、迅速に行動する企業を構築する。


アンディー・グローブは一時期 "Quick or dead"と言っていましたが、大企業になってもベンチャーと同じくらい小回りが利くのは大変なことです。それはしっかりした企業文化とそれを支える矛盾のない経営システムが不可欠でしょう。それなのに、年功序列・終身雇用というシステムに、成果主義といったひとつのモジュールだけを導入しようとするから日本企業は失敗するのです。システムは全てのモジュールの整合性が取れていなければスムーズに動かないわけです。

日本の企業も大学もこうした経営論・組織論を余り勉強していないように思いますから、創造性企業への道のりはまだまだ遠いように思われます。

唐澤豊@唐澤塾
http://www.irisa.com/jp/
http://sohmokutoh.blog9.fc2.com/
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PROFILE
唐澤 豊
  • Author:唐澤 豊
  • 還暦を期に長髪から一気に坊主頭にしました。これから20年間、第2の成人を迎えるまではこれでいこうと思います。でもやっぱり冬は寒いし、夏は暑いので、帽子を愛用しています。
    ●情報通信業界の米国系企業を中心に40年間、営業以外の仕事はほとんど経験。技術以外には、マーケティング・ブランディング、組織論、人事評価制度、企業文化なども経験。今まで3つ会社を始めましたが、被買収・売却などの後、4つ目の会社を後任に任せたところで、一昨年、仲間2人ともうひとつ会社を設立し、非言語コミュニケーションのサービスを開発中です。
    ●経営労働管理士。日本躾の会理事。
    ●音楽(ビートルズ、S&G、フォーク、ニューミュージック等)、グラフィックデザイン、水彩画を趣味とするので、マルチメディア技術の活用に大いに期待しています。読書、宇宙の真理探求が最近の趣味。ストレッチ、真向法、西勝造先生の西式健康法を実践中。
    ●故津留晃一さんの著作や講演録(CD)に触れて「人生の目的は体験することである」ということに納得しています。
    ●詳しいプロフィールは「自己紹介」のカテゴリーにあります。
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