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高田ケラー有子著“平らな国デンマーク~「幸福度」世界一の社会から~”(その2)
前回はデンマークの小学校入学前までの社会制度などをご紹介したので、今回はそれ以降のことです。

小学校・中学校を合わせた9年間が義務教育であるというのは日本と同じですが、一貫教育という点が違います。その後、10年目は、高校進学や職業教育のための準備期間で、約35%の生徒が行くそうです。これも小学校入学から受験勉強をしているような日本と違って、義務教育の前後に調整機関があるというのはなかなか良い制度だと思います。義務教育の最初の6年間は試験も成績票も無いのだそうです。日本のような詰め込み式の知育教育ではなく、体験することから子どもたちが自分で考え、自分で責任を持ち、楽しく生きることを前提にした「人が人として生きる喜びを感じることのできる教育方針」だということです。

それから、日本も昔は小学校の6年間はクラス替えは無かったのですが、最近は毎年替えている学校もあるようで、それは良くないと思っておりましたが、デンマークでは9年間はクラスも担任も同じ、ということで、一生の付き合いとなるような深い絆が生まれるし、担任は生徒のことを良く理解できるので、その後の進路相談にも的確なアドバイスもできるということで、これもなかなかいいことだと思います。

そして、放課後の活動としては、日本でも最近は増えている学童保育が3年生まではあり、4年生からはクラブ活動があるそうです。学童保育は体を動かすことが中心で、授業のようなことはしないそうです。

7年生以上から18歳までが参加する「青少年クラブ」という様々な講座があって、そこで学校では教えてくれないことを色々と学ぶことができるということです。これが青少年の社交の場ともなっているそうですが、大学入試が無いので、学校が受験勉強の場となっていないからできるのでしょうね。ただ、ここでも、高校卒業は一定のレベルに達していないとできないということで、大学入学のためのレベルは高校で達成させる、という方針も、義務教育の前後の場合と同様に、良く考えられた制度だと思います。

第8章は「小国から学ぶ」ということで、

・寝たきり老人を作らない国
・ゴミのない町
・子どもから借りている地球
・森が教えてくれること
・デザイン王国


という小項目を見ただけでも、デンマークから学べることはたくさんあることが想像できると思います。

これらの中から、「地球は親から譲り受けたものではなく、子どもたちから借りているもの」というアメリカ原住民のことわざをデンマーク人もよく使うということで、ちょっとした発想の違いですが、なかなか良い考え方だと思います。子どもたちから借りているのであれば、環境汚染や温暖化を放置するわけにはいきませんからねえ。

また、「森の幼稚園」という常設の施設があるとか「夜の森の探検ツアー」を毎年やっているといったことで、大人と子どもや青少年が一緒に活動する場をずっと維持していることも、先の「青少年クラブ」と同様に、子どもの社会力を高めるためには良いことだと思いますね。

デンマークに限らず、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーなども良い制度があると聞いていますので、日本の将来を考える上で、こうした国々の制度を再度学び、良いところは日本にも取り入れる和魂洋才を今こそ実現することが重要だと思います。

また、高田さんは、紙造形作家で、下記URLに彼女のサイトがありますが、なかなかユニークな、素晴らしい作品を造られていますので、こちらもご覧下さい。
http://www.yukotakada.com/

唐澤豊@唐澤塾
http://sohmokutoh.blog9.fc2.com/
http://www.irisa.com/jp/
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この記事に対するコメント
日本では
こんにちは!
いつもおもしろい記事をありがとうございます。

ところで、デンマークの学校制度についてですが、
内容はすばらしいですが、単純に何年もクラス替えがないのは、
私は多分堪えられないです。(といっても、もう学校に行くこともないのですが=笑)
日本の学校はからっとした気質など微塵もなく、生徒だけでなく先生までもが
いじめやいこをしている状況なので、クラス替えはある意味、生徒にとっては
息抜きになったり、いじめをする友達から遠ざかるよい機会でもあるので、
今の日本では必要だと思います。

国民性もあると思うのですが、日本は集団行動ばかり重視する傾向にあるので、
もともと個性や個人を尊重する社会でない日本(国民の多くもそれを望んでいない)では、
クラス替えをしないと窒息しそうです。
…かくいう自分が、クラス替えが嬉しかったし、
学校そのものが牢獄のようにしか感じなかったということは勿論あるのですが。。。
はみだしっこ(カッコよく言えば、アウトロー)は、日本の学校では受け入れられず、
単純に変人です。一歩間違えば、いじめの対象です。

私は、あまりに個性重視ということばかりを言う必要はないように考えています。
というのも、現場での美術教育などを見ていると、
個性重視といいながら、まったく基礎をないがしろにしている先生が
増えているように感じます。
教育というのは本当に難しく、もっとも時間がかかり、もっとも大切なものの一つだと
思いますが、アバウトさも必要だし、きちんとするところも必要だし、
本当に難しい!
日本人のよさを教えつつ、それでいてその子を認めて伸ばしてやるというのは、
とてもとても難しい…。

日本の教育の病んでいるところの多くは、
「閉鎖性」にあると考えています。教職がないやつは教壇に立ってはダメだとか、
ガチガチの担任制で、教室は聖域だとかそんなことばかり言っているので、
民間で一生懸命働いている親御さんの姿は学校に閉じ込められていると全く
感じないし、教師も互い以外に学ぶ術が無い。

大人や青少年と活動するというのは、実にいいものだと思います。
自然を知らないというのは、こどもにとってはもっとも不幸なことの一つかもしれません。

日本は小泉さんになってますます福祉予算が削られて行き、
教育がどんどんなおざりなるでしょう…。ああ。
【2005/09/21 01:59】 URL | 山崎 #- [ 編集]

社会制度全体を考えないといけませんね
山崎さん、

コメント、ありがとうございます。
現在の日本の状況に欧米の一部を取り入れても、うまく行かないでしょうね。社会制度全体を考えて、どこか変えると他も影響を受けるので、変えないとうまく行かないとは思います。

一例が、教育ではありませんが、成果主義・実力主義だけを取り入れて失敗したという某F社のように、他の仕組みも考えないと、うまく行かないわけです。

我々の子どもの頃にもイジメはありましたが、クラスがずっと同じだと、そのうち皆で話し合って、何とかしようということになりましたけどねえ。それは担任の先生がホームルームでそういう方向に誘導する努力をされていた、という面もあると思いますので、先生の質も大きいと思いますね。
いずれにしても、教育は難しい問題です。だからやりがいもあるので、結婚してこどもを産んで、育てて、初めて一人前の人間になると思います。

しかし、誰も指摘していませんが、日本は、いつから、バツイチの独身男を首相という国民の範となるべき地位に選んでしまったのでしょうか?家庭崩壊が問題になっているのに、そういう人が国のトップなんですよ?ファーストレディーがいないで、外国の晩餐会などみっともないですよね?

そして次の首相候補が独身女性というウワサもありますが、そういう首相で、少子化を防ごうなんて、無理だと思いませんか?結婚し、子育てをしながら、仕事もしているという女性なら、首相になってもいいと思いますけどねえ。

それに、小泉首相のように、ああ言えばこう言う、といういい加減な答弁ではぐらかせて来ましたが、あれでは子どもたちの範となりませんよ。ああ、あれでいいんだ、と子どもたちが受け止め、議論のためのいい加減な議論がまかり通るようになっては困りますからねえ。そういう人を信任してしまう日本人の民主主義度、自立度って、何なんでしょう?困ったもんです。
【2005/09/21 23:10】 URL | 豊 #- [ 編集]


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PROFILE
唐澤 豊
  • Author:唐澤 豊
  • 還暦を期に長髪から一気に坊主頭にしました。これから20年間、第2の成人を迎えるまではこれでいこうと思います。でもやっぱり冬は寒いし、夏は暑いので、帽子を愛用しています。
    ●情報通信業界の米国系企業を中心に40年間、営業以外の仕事はほとんど経験。技術以外には、マーケティング・ブランディング、組織論、人事評価制度、企業文化なども経験。今まで3つ会社を始めましたが、被買収・売却などの後、4つ目の会社を後任に任せたところで、一昨年、仲間2人ともうひとつ会社を設立し、非言語コミュニケーションのサービスを開発中です。
    ●経営労働管理士。日本躾の会理事。
    ●音楽(ビートルズ、S&G、フォーク、ニューミュージック等)、グラフィックデザイン、水彩画を趣味とするので、マルチメディア技術の活用に大いに期待しています。読書、宇宙の真理探求が最近の趣味。ストレッチ、真向法、西勝造先生の西式健康法を実践中。
    ●故津留晃一さんの著作や講演録(CD)に触れて「人生の目的は体験することである」ということに納得しています。
    ●詳しいプロフィールは「自己紹介」のカテゴリーにあります。
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