唐澤塾
唐澤豊が情報通信技術+経営術+人生術+創造性を中心に一期一会を追求する私塾
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【--/--/-- --:--】 スポンサー広告 | TRACKBACK(-) | COMMENT(-) |
神とコンピューター ~その類似性~ (17) 英語上達法
私が最初に入った東京エレクトロンという会社は、電子機器商社ということで、新人教育は技術系も含めて、貿易実務と会計・経理について、毎週土曜日は休みであったにも関わらず、経理部長と経理課長が交代で会社や部長宅で約1年間講義をしてくれた。我々が第2回目の新卒採用で、同期は8人いた。だから、色々な教育をトライアルとしてやってくれたのだと思う。その後、入社人数は増えていったので、2~3年後は、ここまでやっていなかったようである。今から思えば、休日返上でよく教えてくれたと感謝している。

また私はハードウェア担当であったにも関わらず、ソフトウェアの教育を半年程、関連会社の東京システム技研というソフトハウスで受けた。最後の課題はTBSに納入間もなかったIBMの大型計算機で給与計算プログラムを完成させることであった。この教育も、長期的見地でハードの人間もソフトを知っておいた方が良いだろうという配慮であったと思う。

その後、配属先であった技術部では半導体試験装置のプログラムから始めたのだが、「コンピューターをやるには、英文タイプくらいは一人前に出来ないと駄目だ」と社長に言われて、毎日昼休みは、先輩OLのタイプライター(当時はまだ手動式であった)と教本を借りて練習した。同年齢の男性はキーボード・アレルギーと言われるように、触ることすら避けているようだが、私の年齢で、ブラインド・タッチが出来ることは、今となると有り難いことである。でも最近はノートパソコンを使うことが多く、本当のキーボードとは大きさ、配列、ストロークが違うので、完璧なブラインド・タッチは出来なくなっているのが悲しい。

同期入社の仲間が、総務に配属されて、総務部長と交渉し、英会話学校に行くなら、費用は全額会社が出す、ということになり、もう1人の技術者と共に誘われたので、仕方なく、行くことにした。というのも、私は英語は中学校の頃は好きで、NHKのラジオを毎日聞いたりしていて、まあ得意の方であったが、入社当時は得意とは言い難かった。高校の英語は訳のわからないことばかり覚えなければならないので、余り好きではなかったが、ただ受験のためにやっていた。そして大学の英語はもっとひどいもので、古典英文学のような教材を翻訳するようなことや、英文法が別単位であったが、単位を落とさない程度にやっていた。それも教授が下駄をはかせてくれて、ぎりぎり60点の「可」を貰ったようなものだ。

英会話学校に通い始めると、最初の言い出しっぺは直ぐに行かなくなった。もうひとりもしばらくは行っていたが、結局途中で断念して、私ひとりになった。何とか話せるようになりたい、と思っていたからである。そこに前述したような、海外出張命令となった。

アメリカに行った時は、「ああ、何とか通じるではないか」と安心したのだが、先輩からは、「甘く見てはいけないよ、最初だから相手も気を使ってゆっくり話してくれるけど、2回目からはそうはいかないからね」と言われた。確かに2回目の出張の時は、やはり先輩の言葉通り、「あれ、こんなはずではなかった」とショックを受けた。

その後8ヶ月ほど滞在することになったので、「まあ、向こうに8ヶ月も住んでいれば、何とか上達するだろう」とタカを括って期待して行ったが、仕事では技術者との話で、それほど多くを語る必要もなく、週末は、インテルに働いていた日本人家族とつきあうことが多く、奥さん達がアメリカ人だったから、色々なパーティーなどには連れて行って貰ったが、結局それほど英語を使うということにはならず、8ヶ月の滞在の結果も大して上達はしなかった。

インテルでは、責任を持たされると共に、本社の人間と、電話での会議が頻繁に行われるようになる。何とかしないと、仕事に支障を来たす、というあせりの中で、中学校の頃買った、NHKの英会話の先生だった故松本亨氏の本をもう一度読んでみた。そこには、上達の秘訣として、2つのことが書かれていた。ひとつは鏡で自分の目をみながら、話す練習をすること。外人は会話の時、相手の目を食い入るように見るが、日本人は見ない場合が多いので、慣れておかないと、その場でたじろいでしまうのだ。もうひとつは、英語で考えることであった。

「英語で考える」と言われても、どうすれば良いのだろう?と思うわけだが、毎日寝る前や目覚めた直後にベッドの中で、今やりたいことや状態など、簡単なことを、従来のように日本語で考えてから英語に翻訳することは止め、英語で考えてみるのである。最初は、"I'm hungry.", "What shall I eat?", "I'm sleepy." など簡単なことしか浮かばないので、直ぐに限界が来る。しかしそれを毎日、1ヶ月ほど続けると、ある晩、英語で流暢に話している夢を見た。それからは、英語だけで自分の考えが出てくるし、相手の話もすんなり英語のまま理解できるようになった。高校の頃、余り単語を勉強していなかったので、語彙は少ないが、中学校程度の構文で十分会話は出来るのである。

それ以来、ビジネスに関する英会話では余り、苦労はしていない。ただ、悲しいことに、芸術や宗教や哲学となると、チンプンカンプンという場合もある。でも「もう一度言ってくれる?」と言うと、回転の速い人は、「あっ、こいつは今の表現では判らなかったのだな」と察知し、別の言い回しで言ってくれるから、何とかなるものだ。しかし、ジョークはわからないことが多いし、テレビのコメディーもわからないことが多い。これらはその背景となる文化や宗教も理解していないと無理なので、最初から諦めている。

英語上達の秘訣は「日本語と英語の翻訳をしないで英語で考える」ということである。私はそれからは、部下や新入社員には、この方法をやってみれば、必ず話せるようになるから、やってみなさいと言い続けているが、大抵の人は3日坊主で終ってしまって、実践できたという人間はまだいない。難点は多分最初のうちは、進歩がほとんどないので、諦めてしまうのだろうと思う。「継続は力なり」はここでも言えることなのである。

「英語で考える」を実践した時、なぜ私はこの方法が優れていると思ったのかというと、それは、コンピューターのデータベースの構築や人間の脳の仕組みと似ているのではないかと思ったからである。

一般的には、言語機能は左脳にあると言われているが、私は、英語などのような論理的な言語は左脳だろうが、日本語のように情緒的な言語は右脳であると思っている。今の日本での英語教育の方法だと、右脳に英語も日本語に混ざって入っていると思われる。英語だけで考えるということは左脳に英語の種を蒔き、少しづつ増やして行くと、ある日突然、右脳の中にごっちゃになっていた英語が全部データ転送されて左脳に納まるのだろうと思う。そうすると、左脳にある英語データベースを使って、聞くことも話すことも自由に出来るようになるのだろう。

私がこれを実践したのは、32才~33才の頃であるから、皆さんの中で、英語を何とかしたいがもう遅いだろう、と思っているならば、1ヶ月の辛抱だから、是非「英語で考える」ということを試してみて貰いたい。英語で夢を見ればその時が右脳から左脳へのデータ転送完了である。

唐澤豊@唐澤塾
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://karasawajuku.blog10.fc2.com/tb.php/289-e303cfc6

PROFILE
唐澤 豊
  • Author:唐澤 豊
  • 還暦を期に長髪から一気に坊主頭にしました。これから20年間、第2の成人を迎えるまではこれでいこうと思います。でもやっぱり冬は寒いし、夏は暑いので、帽子を愛用しています。
    ●情報通信業界の米国系企業を中心に40年間、営業以外の仕事はほとんど経験。技術以外には、マーケティング・ブランディング、組織論、人事評価制度、企業文化なども経験。今まで3つ会社を始めましたが、被買収・売却などの後、4つ目の会社を後任に任せたところで、一昨年、仲間2人ともうひとつ会社を設立し、非言語コミュニケーションのサービスを開発中です。
    ●経営労働管理士。日本躾の会理事。
    ●音楽(ビートルズ、S&G、フォーク、ニューミュージック等)、グラフィックデザイン、水彩画を趣味とするので、マルチメディア技術の活用に大いに期待しています。読書、宇宙の真理探求が最近の趣味。ストレッチ、真向法、西勝造先生の西式健康法を実践中。
    ●故津留晃一さんの著作や講演録(CD)に触れて「人生の目的は体験することである」ということに納得しています。
    ●詳しいプロフィールは「自己紹介」のカテゴリーにあります。
  • RSS


  • CALENDER
    05 | 2017/06 | 07
    S M T W T F S
    - - - - 1 2 3
    4 5 6 7 8 9 10
    11 12 13 14 15 16 17
    18 19 20 21 22 23 24
    25 26 27 28 29 30 -



    RECENT ENTRIES
  • 河合弘之弁護士が監督したドキュメンタリー映画「日本と再生」は必見(03/30)
  • かにひら(02/03)
  • コンピューターは人間を超えるか?(10/31)
  • 全ての原発は廃炉にするしかない!(10/27)
  • 躾読本「しあわせに生きる」を冨山房インターナショナルから11月3日発売(10/26)
  • ITのメリット・デメリット(後編)(09/28)
  • ITのメリット・デメリット(全編)(09/22)
  • ブログ「情報通信今昔 / ICT Now & Ago」を始めました(09/20)
  • 浅草に引っ越しました(07/05)
  • 躾啓発の重要性を再認識(02/25)


  • RECENT COMMENTS
  • 唐澤 豊(08/18)
  • Passer-by(09/12)
  • たけし(05/01)
  • 賀川一枝(10/28)
  • negishi rokurou(11/17)
  • 訪問者(11/17)
  • noga(07/22)
  • 唐澤(04/22)
  • 訪問者(04/22)
  • 唐澤 豊(11/11)


  • RECENT TRACKBACKS
  • 芸スポ総合+:【サッカー/女子】成績不振のなでしこジャパン「真っ白な顔をしてブランドバッグを持って歩いとる」と不安視される(NEWSポストセブン)(07/27)
  • 【2chまとめ】ニュース速報嫌儲版:イラク兵から悪魔と恐れられたアメリカ最強の狙撃手が狙撃され死亡(02/04)
  • ☆ 魔法の巻き物! ☆:すべてのツイートが保存される。(07/11)
  • JK1CWRのHAM Log:04.10 最近、迷惑に思うモノ・・・(04/10)
  • 論理的な独り言:ホンダのF1事業撤退から考察する自動車企業の在り方(12/15)
  • HPO:機密日誌:ネット通貨の勉強会の報告と人に残された時間(11/09)
  • クチコミブログをピックアップ:「mixi 規約」についてのクチコミブログをピックアップ(03/20)
  • 温暖化防止おひさまファンド ブログ:出資説明会をはじめました。(01/23)
  • めいの部屋:yahoo(12/28)
  • 囲碁の知識:(10/24)


  • ARCHIVES
  • 2017年03月 (1)
  • 2017年02月 (1)
  • 2016年10月 (3)
  • 2016年09月 (3)
  • 2016年07月 (1)
  • 2016年02月 (2)
  • 2014年10月 (1)
  • 2014年08月 (3)
  • 2014年06月 (2)
  • 2014年04月 (2)
  • 2014年02月 (1)
  • 2014年01月 (1)
  • 2013年12月 (1)
  • 2013年11月 (1)
  • 2013年10月 (12)
  • 2013年09月 (8)
  • 2013年06月 (1)
  • 2013年04月 (1)
  • 2013年03月 (1)
  • 2012年11月 (1)
  • 2012年10月 (4)
  • 2012年09月 (2)
  • 2012年08月 (1)
  • 2012年07月 (3)
  • 2012年06月 (4)
  • 2012年04月 (3)
  • 2012年02月 (1)
  • 2012年01月 (1)
  • 2011年12月 (2)
  • 2011年11月 (2)
  • 2011年09月 (3)
  • 2011年08月 (10)
  • 2011年07月 (13)
  • 2011年06月 (10)
  • 2011年05月 (12)
  • 2011年04月 (18)
  • 2011年03月 (5)
  • 2011年02月 (1)
  • 2011年01月 (2)
  • 2010年12月 (1)
  • 2010年11月 (1)
  • 2010年10月 (4)
  • 2010年09月 (3)
  • 2010年08月 (2)
  • 2010年07月 (3)
  • 2010年05月 (2)
  • 2010年04月 (7)
  • 2010年02月 (5)
  • 2010年01月 (2)
  • 2009年12月 (3)
  • 2009年11月 (3)
  • 2009年10月 (6)
  • 2009年09月 (6)
  • 2009年08月 (12)
  • 2009年07月 (4)
  • 2009年06月 (5)
  • 2009年05月 (5)
  • 2009年04月 (1)
  • 2009年03月 (4)
  • 2009年02月 (4)
  • 2009年01月 (6)
  • 2008年12月 (8)
  • 2008年11月 (9)
  • 2008年10月 (7)
  • 2008年09月 (13)
  • 2008年08月 (7)
  • 2008年07月 (7)
  • 2008年06月 (3)
  • 2008年05月 (11)
  • 2008年04月 (10)
  • 2008年03月 (10)
  • 2008年02月 (11)
  • 2008年01月 (12)
  • 2007年12月 (10)
  • 2007年11月 (7)
  • 2007年10月 (12)
  • 2007年09月 (14)
  • 2007年08月 (17)
  • 2007年07月 (11)
  • 2007年06月 (22)
  • 2007年05月 (18)
  • 2007年04月 (12)
  • 2007年03月 (7)
  • 2007年02月 (8)
  • 2007年01月 (17)
  • 2006年12月 (1)
  • 2006年11月 (8)
  • 2006年10月 (5)
  • 2006年09月 (8)
  • 2006年08月 (4)
  • 2006年07月 (7)
  • 2006年06月 (2)
  • 2006年05月 (8)
  • 2006年04月 (19)
  • 2006年03月 (28)
  • 2006年02月 (28)
  • 2006年01月 (32)
  • 2005年12月 (31)
  • 2005年11月 (30)
  • 2005年10月 (34)
  • 2005年09月 (43)
  • 2005年08月 (40)
  • 2005年07月 (44)
  • 2005年06月 (39)
  • 2005年05月 (27)
  • 2005年04月 (5)
  • 2005年03月 (4)
  • 2005年02月 (4)
  • 2005年01月 (4)
  • 2004年12月 (5)
  • 2004年11月 (4)
  • 2004年10月 (5)
  • 2004年09月 (4)
  • 2004年08月 (4)
  • 2004年07月 (5)
  • 2004年06月 (4)
  • 2004年05月 (4)
  • 2004年04月 (1)
  • 2004年03月 (1)
  • 2004年02月 (1)
  • 2003年11月 (1)
  • 2003年09月 (1)
  • 2003年08月 (3)
  • 2003年07月 (4)
  • 2003年06月 (4)
  • 2003年05月 (5)
  • 2003年04月 (3)
  • 2003年03月 (3)
  • 2003年02月 (2)
  • 2003年01月 (4)
  • 2002年12月 (3)
  • 2002年11月 (5)
  • 2002年10月 (4)
  • 1994年04月 (3)
  • 1901年12月 (1)


  • CATEGORY
  • 計象(百年の計) (10)
  • 神象(神とコンピューター) (32)
  • 信象(思想・信条・所信・哲学) (62)
  • 心象(文化・芸術・民俗・民芸) (61)
  • 天象(自然・環境・天文・気象) (36)
  • 身象(運動・医療・食事・健康) (33)
  • 風象(他者発信情報紹介・論評) (356)
  • 事象(祭事・催事・行事・告知) (104)
  • 智象(学習・教育・教養・倫理) (27)
  • 万象(政治・経済・社会・其他) (41)
  • 業象(組織・人事・経営・起業) (26)
  • 去象(電子郵便誌の配信記録) (98)
  • 法象(知財/教育/商/税/憲法等) (19)
  • 卒象(過去の寄稿・投稿文等) (96)
  • 推薦図書 (33)
  • 自己紹介(詳細版) (1)


  • LINKS
  • もうひとつのブログ「情報通信今昔」
  • もうひとつのブログ:デジタル写真版俳画の「e俳画@浅草」
  • 信奉する「津留晃一の世界」
  • 食事・運動など生活全般に渡る「西式健康法」
  • 日本躾の会:理事
  • アナザーソリューションを提供する「リンフネット」
  • 2011.3.11 福島第一原発切抜帖
  • 管理者


  • SEARCH




    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。